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太陽生命、太陽生命少子高齢社会研究所、宇陀市、宇陀市立病院およびSMKと認知症予防推進に関する包括連携協定を締結

太陽生命とその子会社である株式会社太陽生命少子高齢社会研究所(以下「太陽生命少子高齢社会研究所」)は、宇陀市、宇陀市立病院およびSMK株式会社(以下、「SMK」)と、認知症予防推進に関する包括連携協定を締結した。
超高齢社会を迎えた日本では、2030年には65歳以上の約3人に1人が認知症またはMCI(軽度認知障害)になると推計されるなど、認知症への対応が社会的課題となっている。その対応の一つとして、認知症の前段階であるMCIの段階で適切な予防や治療を行うことが、発症を防いだり遅らせたりする上で重要とされている。
今般、太陽生命、太陽生命少子高齢社会研究所、宇陀市、宇陀市立病院、SMKは、包括連携協定を締結し、協定に基づき『認知症予防包括プロジェクト』(以下、「本プロジェクト」)を実施する。各社・団体の知見を結集し、認知症予防の啓発から自助の推進までの事業を地域住民に提供することで、認知症予防という社会的課題に取り組む。
なお、太陽生命少子高齢社会研究所は、厚生労働省による令和4年度第2次補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)」に採択された補助事業において、国立循環器病研究センター、SMKと連携し、音声データを活用したMCIスクリーニングツールの開発および社会実装に取り組んでいる。同取り組みにおいて、本プロジェクトは社会実装に向けた実証事業として位置付けられている。
今後は、宇陀市での本プロジェクトを、認知症予防推進のモデルケースとして全国へ展開し、認知症発症率の低減を目指すとともに、本協定の提携団体を拡大し、認知症予防推進モデルの拡充を進めていく。
【認知症予防に向けた各社・団体の取組み】
太陽生命は、2016年3月に、健康状態に不安のある方でも申し込める、認知症による所定の状態を保障する保険『ひまわり認知症治療保険』を発売した。さらに、2018年10月には、『ひまわり認知症予防保険』を発売した。同保険は、「認知症診断保険金」を早期の治療に活用できることに加えて、契約の1年後から2年ごとに受け取れる「予防給付金」を活用して様々な認知症予防サービスを利用できる。加えて、2024年12月には、軽度認知障害保険金特則を付加することで、軽度認知障害(MCI)に該当した場合も保障できるようになり、お客様のニーズに一層応えられるようになった。
太陽生命少子高齢社会研究所は、太陽生命の100%子会社であり、超高齢社会における社会的課題の解決に貢献することを目的に、認知症に関する調査レポートの継続的な公表、オレンジイノベーション・プロジェクト(経済産業省主催)への参画、その他様々な共同研究・実証事業等を行っている。国立循環器病研究センターとSMKが共同で開発している音声による革新的な分析技術に着目し、2023年度より技術の開発協力および社会実装の推進に取り組んでおり、本プロジェクトでは、同技術の活用を含め関連各者と協力することで、宇陀市における認知症予防モデル構築への貢献を図る。
宇陀市では、認知症の治療や介護についての相談や連携を推進する、地域包括ケアシステムの拠点として、平成27年4月より医療介護あんしんセンターを開設している。医療介護あんしんセンターでは、「認知症不安ゼロのまち」の実現に向けて、「宇陀市オレンジプロジェクト」を推進している。その内容は、認知症に対する正しい理解を広めるために「知ってあんしん認知症予防とケアのガイドブック」を市独自に作成し、認知症の方や家族の支えとなる資料として活用している。また地域での理解を深めるため「認知症サポーター」養成講座を開催し、一般市民や民生委員、学校関係者、民間企業の従業員など幅広い層に認知症の理解と支援のスキルを広めている。令和6年度末時点で2,654名のサポーターを養成した。その他、「認知症初期集中支援チーム」の設置、「認知症カフェ」の開設、行方不明の高齢者等を未然に防ぐための「あんしん登録制度」などの取り組みを展開している。本プロジェクトは、MCIの可逆性にアプローチする取り組みと認識しており、さらなる認知症予防の推進に積極的に取り組んでいく。
宇陀市立病院では、脳神経内科を標榜し、専門医を含む医師4名体制で診療を実施している。近年、高齢化が進む中、多様なニーズに対応するため、令和4年度より「もの忘れ外来」を開設した。「もの忘れ外来」では、脳神経内科の専門性を活かし、もの忘れ症状に困っている患者に対する認知症の診断を行っている。また、認知症予防対策の一環として、本年5月に「今知りたい認知症のこと」と題した市民公開講座を開催した。同講座では、同院医師、同市保健師から認知症の治療や予防についてわかりやすく講演するとともに、軽度認知障害(MCI)の最新の治療方法に係る同院での取組みについて周知する機会となった。
SMKは、Canary Speech Inc.の技術を活用し、国立研究開発法人国立循環器病研究センターと共同で開発した「音声によるあたまの健康度と心身のコンディション傾向を可視化するウェルビーイングアプリ」を、販売している。本アプリは、スマートフォン、PC、電話などを通じて取得した40秒の音声をもとに、あたまの健康度を簡易に評価でき毎日の健康維持をサポートする。あたまの健康度や心身のコンディションの乱れを早期に捉え、適切に対処することで、高齢者のウェルビーイング向上や社会全体のQOL(生活の質)の向上につながることが期待される。

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