ソニー生命、引受査定システムを大幅リニューアル~健康診断扱の自動査定化を実現
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ソニー生命は、保険契約の申し込み時に行う医務査定(過去の病歴や現在の健康状態の査定)のうち、健康診断結果票を提出してもらう健康診断扱の自動査定化を5月に実現した。
これにより、契約の引き受けにかかる時間を大幅に短縮し、最短で書類到着の翌営業日に査定を終了することが可能となった。
1.本施策実施の背景および目的
現在、同社ではさらなる「お客さま満足度の向上」や「業務の効率化」のため、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取組を進めている。
保険引受部門においては、査定事務の効率化に取り組んできたが、健康診断扱に関しては、全ての申し込みを保険引受部門の担当者が査定してきたため、査定に時間を要するという課題を抱えていた。
本課題解消のため、健康診断扱の自動査定化の検討を進めてきた。
2.本施策の内容
健康診断扱は傷病歴等を記載する告知書に加えて、健康診断結果票を提出してもらう診査方法。健康診断結果票は、医療機関によってフォーマットが異なる上に、告知書の情報と合わせて確認する必要があるため、引受査定の自動化が困難だった。
今回、同社では、1.「健康診断結果票のデータ化」や2.「自動査定ロジックの構築」に加えて、3.「査定方法やプロセスの見直し」 により、自動査定化を実現した。
1.「健康診断結果票のデータ化」:お客さまの健康診断結果を業務委託先企業にてデータ化
※本施策の実施にあたり、従来から実施している業務委託における、データ化の対象項目を大幅に整理
2.「自動査定ロジックの構築」:健康診断の各検査項目・検査結果ごとに査定ルール(査定結果)を設定
3.「査定方法やプロセスの見直し」: 既往歴や複数年分の検査結果等について、査定に採用する情報を整理
3.今後の展望
同社は、「お客さまの『生きがい』ある人生をお守りする」というビジョンのもと、引受け査定の更なる効率化を図るとともに、ビッグデータの分析やAI活用方法等の検討を通じて、今後もお客さまの期待に応える新しいサービスや価値の拡充に努め、お客さま本位の業務運営を推進していく。