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JA共済連、農研機構と農作業事故体験VRに新コンテンツ「田植機 巻き込まれ・転落編」を開発

JA共済連と農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、久間和生理事長)は、農作業事故を当事者の視点から疑似体験する体験学習型プログラム『農作業事故体験VR』において、新たに「田植機 巻き込まれ・転落編」を共同で開発し、本年2月から提供を開始する。
農作業事故は年間約7万件発生していると推測され、特に死亡事故の発生割合については、建設業の約2倍、全産業の約9倍と高く、農業者が安心して農業を続けることができるように、農作業事故への対策が喫緊の課題となっている。
JA共済連では、農作業事故の未然防止に貢献するため、過去の共済金支払データを活用して農作業事故の発生傾向を分析し、農業をめぐる事情や農業機械の構造・操作等に詳しい農研機構監修の下、「乗用型トラクター 転倒編」など発生頻度の高い事故場面を再現した5つのVRコンテンツ※を開発し、令和2年4月から『農作業事故体験VR』として全国展開を開始。令和4年4月には、「脚立 転落編」、「農用運搬機 転倒・積み降ろし作業編」を追加、同年8月にはVR体験用ヘッドセットを100台増設し、合計200台にて運用している。
コロナ禍においても、『農作業事故体験VR』は農作業安全研修会、農業祭や農機具展示会等のイベントで着実に利用されており、体験者アンケートでは「実際に事故を体験せずに恐怖を味わえるため良い取組みだと思う」「家族を巻き込んで農作業事故防止に取り組んでいきたい」など、9割を超える人から高い評価を得ている。
今回、農作業事故未然防止の取組みを更に強化するため、新たなコンテンツとして「田植機 巻き込まれ・転落編」を追加した。田植機は、「準備・整備時の回転部への巻き込まれ、鋭部との接触事故」や「重し代わりに機体前部にのせた補助作業者が振り落とされる事故」が多く発生している。
今回開発したコンテンツは、シナリオ作成からVR動画の撮影・制作など全ての工程をJA共済連と農研機構が共同して行い、体験者が共感できるよう事故発生シーンのリアリティを追求し、具体的に原因と対策を解説している。
JA共済連と農研機構は、お互いが有する知見を活かして開発した本コンテンツの活用を通じた農作業事故未然防止にかかる取組みにより、農作業事故を1件でも多く減らし、持続可能な農業に貢献していく。
※体験者の目線に合わせて360度を見渡せる映像コンテンツ

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