第一生命、ESG配慮の不動産ファンドを組成
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第一生命と住友林業は、住友林業の100%子会社SFCアセットマネジメント(以下、SFCAM)とサムライ・キャピタルをアセットマネージャーとしてESG配慮の不動産ファンドを組成した。ファンドの規模は約40億円で運用期間は5年、対象アセットは住友林業グループが保有する介護付有料老人ホーム4施設である。
第一生命は本ファンドへの投資を通じ安定的な投資収益を獲得するとともに、ウェルビーイング促進に資するヘルスケア施設の供給に貢献、脱炭素社会の実現にも寄与する。住友林業グループはファンドへの施設売却で保有資産を圧縮、既存の施設利用者に対するサービスレベルを維持しつつ、安定したアセットマネジメント事業収益を得る。サムライ・キャピタルはESG配慮のファンド組成により社会的意義のある物件のファンド市場への供給に貢献するとともに安定したアセットマネジメント事業収益を得る。
施設は住友林業の100%子会社スミリンフィルケアが運営する。木造施設や木質感あふれる空間は木の効能により、入居者・従業員のウェルビーイングに貢献、環境負荷も低減する。
◆ESGに配慮した対象アセット
【木の特性を活かした人・地球環境に優しい住まい】
住友林業の筑波研究所は「木の特性が心と体に及ぼす影響」を研究しており、研究の成果をスミリンフィルケアが運営する施設で活用している。内装には木を利用して疲労感を低減、睡眠の質が向上する空間を提供。転倒してもけがをしにくい床材を各施設に導入している。スミリンフィルケアは2017年以降に開設する施設を木造にしており、長期に炭素を固定する木材の活用で脱炭素社会の実現に貢献する。
【入居者にも従業員にも優しい運営体制】
独自の健康管理サービス「フォレストライフ」を提供し入居者のウェルビーイングをサポート。各入居者の要望や身体状況に合わせ、日常生活でのリハビリ動作の導入やレクリエーションを提案する。各種ICT機器で睡眠データ等を収集し、健康状態の把握もサポートしている。サービスのDX(デジタルトランスフォーメーション)化で業務を効率化、従業員の負荷を軽減し、入居者だけでなく従業員のウェルビーイングにも繋げる。