住友生命、アイアル少短、セルソース株式会社と保険商品を共同開発

住友生命は、お客さまの健康寿命の延伸・QOL（生活の質）の向上に資するサービスの提供を目的として、再生医療関連事業に取り組むセルソース株式会社（以下「セルソース」）と住友生命グループ子会社のアイアル少額短期保険(以下「アイアル少短」)の3社で、ひとの保険「バイオセラピー費用（運動器）保障条項」（ペットネーム：セルソースPFC-FD※1保険）を開発した。
※1患者自身の血液から、人体の組織の修復等を促進する成長因子を含有するPRP（多血小板血漿）を作製し、さらに成長因子の濃度を高め、凍結乾燥させて無細胞化の処理を施したもの。その調製方法についてセルソースが特許を取得している。
1．セルソースとの共同開発の背景
人生100年時代においては、人々の健康寿命の延伸・QOLの向上に向けた健康増進活動として、体を動かすことやスポーツ活動が非常に重要視されている。
そのような中、住友生命グループでは保険事業を通じて、豊かで明るい長寿社会の実現に貢献すべく、サービスの開発を行っている。
また、セルソースにおいては、運動器の疾患等に対する再生医療やPFC-FD療法の普及と、より患者さまに治療を受けやすくなるような仕組みづくりを検討してきた。
こうした両社の理念の一致により、今回、保険商品の共同開発に取り組むこととなった。
2．セルソースPFC-FD保険について
本商品は、PFC-FD療法をカバーする日本初の保険となる。対象となるPFC-FD療法の主な適用疾患である変形性関節症は、関節の変形と炎症により、立つ・座る・歩く等あらゆる日常の動作に困難が生じる疾患である。
変形性関節症のうち、本邦では膝関節における有病者数※2だけでも約2530万人と推定されており、高齢者では他の年代よりも多く発症すると言われている。
※2　Yoshimura　N,et　al.,J　Bone　Miner　Metab27:620-628,2009
保険を通じて新しい治療の選択肢を提供することで、健康寿命延伸という社会的課題解決の一助となることを目指していく。
なお、PFC-FD療法はスポーツ傷害等の治療にも効果が見込まれるため、アスリートのコンディション維持・選手寿命の延伸に資する商品として、アスリート団体への導入も積極的に推進していく予定である。
3．商品概要
約款名称　ひとの保険「バイオセラピー費用（運動器）保障条項」
ペットネーム　セルソースPFC-FD保険
引受保険会社　アイアル少額短期保険株式会社
4．住友生命のWaaSについて
住友生命は、豊かで明るい健康長寿社会の実現に加え、「一人ひとりのよりよく生きる＝ウェルビーイング（Well-being※3）」に貢献し、「なくてはならない」生命保険会社を目指している。その実現に向け、Vitality健康プログラムを中心とするWaaS（Well-being　as　a　service※4）エコシステムを構築し、様々なWell-beingサービスでお客さまとつながり、そこから得られる多様なデータを活かして、一人ひとりのお客さまにより適したサービス、最適な保障をお届けしていきたいと考えている。
※3　Well-beingとは、「健康」に対する新たな価値観であり、「身体的・精神的・社会的・経済的に幸せと感じる状態」、ひいては「そうあるための行動、選択、ライフスタイルを積極的に追求すること」である。
※4　WaaS（Well-being　as　a　service）とは、Well-beingに資するサービスエコシステムのことである。