住友生命、障がいのある学生へのキャリア形成支援プログラムを実施
住友生命は、TISI株式会社(以下「TISI」)と共催で、2026年8月24日~28日および9月1日に、視覚・聴覚障がいのある大学生9名(視覚障がい4名、聴覚障がい5名)を対象としたキャリア形成支援プログラム「TomoWorkタレント・アクセラレーター・プログラム(以下「TAP」)」を実施した。
TAPは、住友生命職員が中心となってシンガポールで活動を開始した「TomoWork」で培った知見・経験を活かし、障がいのある学生の社会参加・キャリア形成を支援するプログラムである。企業との共創プロジェクトやワークショップ、障がいのある社員との交流、1on1メンタリング等を通じて、学生が自身の強みや将来の働き方について考える実践的な学びの機会を提供した。
また、学生と企業が直接対話し、ともに課題に取り組むことで、企業側にとっても障がいや合理的配慮への理解を深め、多様な人材が活躍できる環境について考える機会となった。あわせて、手話通訳・字幕、資料のテキスト化など、参加学生に応じた情報保障を行った。
1.2026年度TAPの概要
住友生命は2024年度、TomoWorkの知見を活用し、聴覚障がいのある大学生を対象としたプログラムを日本で実施した。今回のTAPでは、対象を視覚障がいのある学生に広げるとともに、複数企業との連携や生成AIの活用等、プログラム内容を拡充した。
・実施期間 2026年8月24日(月)~8月28日(金)、9月1日(火)
・参加者 大学生9名(視覚障がい4名、聴覚障がい5名)
・共 催 住友生命保険相互会社、TISI株式会社
・協力企業・団体 HaworthJapanLLC、富士通株式会社、三菱電機株式会社、株式会社オートテクニックジャパン、ほか
・主なプログラム 企業との共創プロジェクト、生成AI活用、企業・社会人との交流、1on1メンタリング、成果発表会等
<主なプログラム>
・企業との共創プロジェクト
企業から提示されたテーマについて、学生が自身の経験や意見を共有し、企業担当者との対話や課題整理を重ねながら、チームで提案を作成した。
2.企業との共創プロジェクト
TAPの中心となる取組みとして、HaworthJapanLLCと連携し、「多様な人が働きやすいインクルーシブなオフィス・コミュニケーションデザイン」をテーマとした共創プロジェクトを実施した。
学生は、自身の経験やチーム内での対話、企業担当者との意見交換等を通じて多様な視点を持ち寄り、生成AIも活用しながら課題を整理した。9月1日の成果発表会では、これらを踏まえて検討したオフィスやコミュニケーションのあり方を企業等の関係者に提案した。
学生チームからは、ランチ等の会話で話の流れを把握しづらい場合でも会話に戻りやすくする仕組みや、家具・床材・音・動線等を活用し、空間自体に移動の手がかりを持たせるオフィスなどが提案された。
共創を通じ、企業側にとっても、障がいの種類だけでニーズを捉えるのではなく、学生の具体的な経験や利用場面を起点に、多様な人材が働きやすい環境を考える機会となった。
3.参加学生・協力企業からの声
a.参加学生の声
今回のプログラムを終えて、参加した学生からは次のような声が寄せられた。
・企業の課題に取り組む中で、「なぜそれが起きているのか」と問いを重ねることで、解決策を考えるだけでなく、課題そのものを深く捉えることの重要性を実感した。障がいのある自分自身が日頃感じている困りごとでさえ、深く掘り下げて考えることは簡単ではないと気づいた。
・最初の数日は発言するタイミングがつかめなかったが、資料を見直し、気になった点を自分なりに整理していくうちに、最終日には自分から意見を出せるようになった。苦手なことも、自分に合ったやり方を見つけながら向き合うことの大切さを学んだ。
・参加する前は、まず就職することを大きな目標として考えていた。しかし、企業の方々の話を聞く中で、就職すること自体がゴールではなく、入社後にどのように成長し、自分の強みを生かして貢献していくかが重要だと考えるようになった。
・自分だからこそ活躍できる場所を探すことと、立場や障がいに関係なく力を発揮できるものを持つこと、その両方が必要だと感じた。まだ分からないことや不安もあるが、将来に対して、これまでより前向きに考えられるようになった。
また、周囲に必要な配慮を伝えることや、相互に対話しながら働きやすい環境をつくることの重要性について振り返る声もあった。※参加学生を対象に実施した振り返りアンケートの記述を要約。
b.協力企業の気づき
学生との対話や共創を通じて、協力企業にとっても、障がいや合理的配慮への理解を深めるとともに、障がいの種類だけでニーズを捉えるのではなく、学生一人ひとりの具体的な経験や利用場面を起点に、多様な人材が働きやすい環境について考える機会となった。
4.TomoWorkについて
TomoWorkは、2019年に住友生命職員が中心となってシンガポールで活動を開始し、教育機関・企業・政府等と連携しながら、障がいのある方の学び・就労・社会参加を支援しているシンガポールの非営利法人である(2021年設立)。
市場ニーズを踏まえたスキルの育成、企業の実課題を題材とした学び、企業社員による講義・メンタリング等を組み合わせたプログラムを展開しており、2026年3月末までに累計536名がプログラムに参加し、72社の企業と連携している。
5.今後について
住友生命グループは、ウェルビーイングインフラ企業として保険の役割・価値を拡げ、万一の保障にとどまらず、お客さまをはじめとするステークホルダーのウェルビーイングに貢献していく「拡・保険」の考え方のもと、さまざまな商品・サービス・取組みを提供している。
TAPは、障がいのある学生が企業や社会人との接点を通じて、自身の強みや将来の働き方を考える機会を提供するものであり、ソーシャル・キャリアウェルビーイングに資する取組みである。
住友生命は、今回のTAPを通じて得られた学生・参画企業からの声や知見を今後の取組みに活かし、企業等との連携を通じて、障がいのある学生の社会参加・キャリア形成を支援する取組みの継続を検討していく。
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