マニュライフ、マイクロソフトとの提携を拡大し、エンタープライズAIのガバナンスとイノベーションを加速
マニュライフとマイクロソフトは7月22日、長年にわたる提携関係をさらに拡大することを発表した。これにより、マニュライフの戦略的優先事項である「AIを活用する組織(AI-powered organization)」への変革をさらに推進する。本提携の一環として、マニュライフは、安全性の高いクラウドおよびAIソリューションを活用し、大規模なイノベーションを実現するため、「Microsoft365E7FrontierSuite」の機能を導入した。「Microsoft365Copilot」の導入対象を3万人超の従業員へ拡大するとともに、AIエージェントのガバナンス、監視、セキュリティを会社規模で一元的に管理する次世代プラットフォーム「MicrosoftAgent365」を導入する。今回の5年間の提携契約は、マニュライフの継続的な変革を支えるとともに、グローバル事業全体におけるAI活用の責任ある拡大を後押しするものである。
マニュライフのテクノロジー&オペレーション最高責任者であるシェイマス・ワイランド氏は次のように述べている。「マイクロソフトとの提携は、マニュライフが真にAIドリブンな組織へと進化し続けるうえで、極めて重要な推進力となっている。MicrosoftFrontierSuiteの採用は、その変革の次のステージを示すものであり、グローバルな事業運営全体において、AI活用を安心して推進するための、信頼できる基盤を提供する。また、イノベーションを加速し、事業全体に責任ある形でAIを組み込むために必要なスケール、セキュリティ、安定性、そして高度なインテリジェンスをもたらす。」
■エンタープライズAIを支える、安全で統制された基盤
マイクロソフトは、現在パイロット段階にあるマニュライフのグローバルエンタープライズAIプラットフォームにおける中核的なパートナーである。このプラットフォームは、品質、セキュリティ、コスト効率に関する共通基準を遵守しながら、マニュライフのデータサイエンティストや開発者が高度なAIおよびAIエージェントを活用したソリューションを大規模に構築・展開・管理できるよう支援する。
MicrosoftAzure(以下Azure)およびMicrosoftFoundryは、専門の開発者ではない業務部門の従業員による開発を支援するツールから、高度なモデルのファインチューニングやモニタリング機能に至るまで、重要なコンポーネントと機能を提供している。これにより、各チームは強固なガバナンスの枠組みの下で、自律的にイノベーションを推進することが可能になる。また、マニュライフはMicrosoftAgent365を導入し、全社のAIエージェントを登録・管理する基盤として活用する。これにより、AIエージェントの稼働状況を単一のインターフェース上で監視し、ガバナンスおよび管理を行なえるようになる。この機能は、マニュライフのAIガバナンス、可観測性(Observability)、およびリスク管理への全社的な取り組みをさらに強化するものである。
事業全体でマイクロソフトのテクノロジーを活用して実現しているAIソリューションの例
・収益成長(RevenueGrowth)
シンガポールで導入され、その後複数の市場へ展開された「SalesEnablement」ツールは、FoundryModelsを活用してアドバイザーひとりひとりに合わせたインサイトを提供し、より的確なお客さま対応と営業成果の向上に貢献している。
・引受業務支援(UnderwritingSupport)
米国のジョン・ハンコックが導入した生成AI(GenAI)を活用した引受支援ツール「QuickQuote」は、生命保険加入時の事前査定プロセスの効率化を支援している。
・顧客体験(CustomerExperience)
北米では、生成AIソリューションが年間1億1,000万件を超えるコール対応を支援しており、その活用はアジアにも拡大している。Azureベースのナレッジツールが、情報源に裏付けられた回答を信頼度スコアとともに即時に提供することで、対応スピード、精度、サービス品質の向上を実現している。
マニュライフでは、AIエージェントを活用したソリューションやAI駆動型ワークフローをすでに全社で運用しており、さらなる展開を進めている。これらのAIエージェントは、従業員が必要な情報へ迅速にアクセスできるよう支援するほか、ソフトウェア開発やテクノロジー設計をサポートする。また、業務プロセスの効率化、リスクの特定、生産性向上を通じて、IT運営の高度化にも貢献している。
■全社的なイノベーションの加速
マニュライフの開発チームは、全社を通じて支援型AI、自律型AIの活用を進めており、生産性を30%向上させている。これにより、事業成長を支えるための再投資や、お客さまにサービスを提供するための新たな機能開発を可能にしている。GitHubCopilotは、AIを活用した自律的な開発能力の向上を支援し、設計・開発・リリースの各プロセスを加速することで、マニュライフのAI戦略の次のステージに向けた強固な基盤づくりに貢献している。事業部門向けのソリューションとして、マニュライフの住宅ローン更新手続きアプリケーションは、わずか数週間で再構築に成功した。
エンジニアリング部門にとどまらず、マニュライフは全社的にAI活用を推進しており、従業員の日常業務の効率化、生産性の向上、そしてお客さまへの提供価値のさらなる向上を目的としたツールの導入を進めている。マニュライフは、2027年までにAI活用を通じて10億米ドル超*の企業価値を創出することを見込んでおり、2025年末時点で既に3億米ドルを実現している。これにより、生産性と業務効率の向上を図るとともに、お客さま、従業員、そして株主に対して具体的な成果をもたらしている。
今回の提携拡大は、AIイノベーションにおける業界リーダーとしてのマニュライフの地位をさらに強化するとともに、AIドリブンな組織への変革に向けた同社の取り組みを裏付けるものである。マニュライフは、EvidentAIInsuranceIndexにおいて、北米および欧州の生命保険会社の中で、AI成熟度が2年連続第1位と評価された。マイクロソフトとの継続的な協働により、マニュライフは、クラウド、AIテクノロジー、そしてエンタープライズAIガバナンスに関する最新の進展を活用しながら、AI分野におけるリーダーシップを維持していく。
*AI関連施策による企業価値には、継続的に実現する経費削減、AIを活用したワークフローによる収益向上、不正の削減、および事業成長に伴う業務量の増加を既存の体制で吸収することによる効果が含まれる。
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