第一生命ホールディングス、第ウェルス・マネジメント株式会社と資本業務提携を締結

第一生命ホールディングスと、ウェルス・マネジメント株式会社（代表取締役社長執行役員：千野 和俊、以下「ウェルス・マネジメント」）は、10月27日、資本業務提携契約（以下、「本資本業務提携契約」といい、本資本業務提携契約に基づく資本業務提携を「本資本業務提携」という。）を締結した。
1. 本資本業務提携の目的
第一生命ホールディングスとホテルの開発・運営を中心に不動産事業を展開するウェルス・マネジメントは、両社グループが有する経営基盤やノウハウを活用した企業価値の向上を目的として、本資本業務提携契約を締結した。
第一生命グループは、生命保険領域に留まらず資産形成・承継事業、非保険事業へと事業領域を拡大させ「保険サービス業」へ進化することを目指している。この一環として、2025年7月に丸紅株式会社と国内不動産事業を統合※1し、不動産の開発・保有からアセットマネジメント、プロパティマネジメント（管理）まで一貫した不動産バリューチェーンを構築した。同時に、事業領域をオフィスおよび賃貸住宅から分譲住宅や物流施設、商業施設など多様なアセットへ広げることで、収益基盤の安定化を進めてきた。本資本業務提携を通じて、ウェルス・マネジメントが有するホテル開発・運営に係る豊富なノウハウとケイパビリティを取り込むことで、インバウンド需要拡大などを背景としたホテル市場の成長機会を捉えるとともに、不動産バリューチェーンを強化することで、国内不動産事業の拡大を目指す。また、良質なホテル空間の提供を通じて、お客さまのより豊かな人生の実現や地域社会の活性化に貢献することで企業価値向上と社会的価値の創造を目指す。
ウェルス・マネジメントグループは、快適な時間と空間づくりを通して、『日本の魅力と文化を「体験価値」として提供し、あらゆるお客さまに感動と安定的な繁栄を届けることで、豊かな社会の発展に貢献する』 というグループ理念を掲げ、持株会社として傘下に不動産開発会社、アセットマネジメント会社、ホテル運営会社を擁し、不動産の取得・開発・運用・売却まで一気通貫で展開している。特にホテル開発においては、世界的なホテルオペレーターや国内外の投資家、金融機関、不動産会社、設計事務所、建設会社等との多彩なネットワークを有し、日本の魅力を伝えるラグジュアリーホテルの企画、開発、運営までをトータルで展開できることが強みである。本資本業務提携を通じて、従来から目指してきた「資産循環型ビジネスモデル※2」を強化し、ビジネス展開を加速させる。加えて、我が国が目指す観光立国の実現に向けて、多くの観光地へ日本の「文化」や「歴史」の魅力を伝えられるホテル等を供給していくことで、地方創生や地域社会の活性化に繋げていく。
2. 本資本業務提携の内容
(1) 業務提携における協業
①両社グループの経営資源とノウハウを活用したホテル開発・アセットマネジメント・ホテル運営事業での協業
②その他、両社グループにおける不動産・金融関連分野での協業
(2) 資本提携の内容
第一生命ホールディングスは、サムティ株式会社が保有するウェルス・マネジメント株式の取得を通じて、ウェルス・マネジメントの議決権の28.47%を保有する予定である※3。これにより、ウェルス・マネジメントは第一生命ホールディングスの持分法適用関連会社となる見込みである。
※1　丸紅株式会社（代表取締役社長：大本 晶之）と第一生命ホールディングスとの折半出資により第一ライフ丸紅リアルエステート株式会社を設立。なお、統合において第一生命保険株式会社が一般勘定で投資・運用する不動産に係る事業は対象外。
※2　開発不動産からの収益化を図る過程において、各開発フェーズでリターン目線の異なるファンドを活用し、資産を循環
させていくビジネスモデル。
※3　本株式取得にかかる前提条件が充足することを前提に、2025年12月上旬～同月下旬の取得を予定。