新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

JA共済連、クライメート・トランジション利付国債へ投資

JA共済連はこのほど、日本国が発行するクライメート・トランジション利付国債へ投資した。JA共済連では、事業活動の積極的な取組みを通じて、豊かで安心して暮らすことのできる地域社会づくりに貢献することをJA共済事業の使命の一つに掲げている。資金運用においても、取り巻く環境変化を踏まえ、安定的な収益の確保を基本とするなかで、国内外問わずSDGs達成に資するESG投資に取り組んでおり、特に本会の事業基盤である農業や共済事業への影響が大きい気候変動への対応に重点的に取り組んでいる。今回、その一環として、気候変動対応のために脱炭素社会の推進に貢献することが重要であると判断し、本債券の購入を決定した。
JA共済連は、今後とも積極的な事業活動を通じてSDGsがめざす社会の実現に貢献し、地域社会を構成する一員としての社会的役割を果たしていく。
<本債券の概要>
・銘 柄 名 クライメート・トランジション利付国庫債券(10年)(第1回)
・発 行 額 7,995億円
・償還期間 10年
<本債券の特徴>
我が国は2030年度の温室効果ガス46%削減(2013年度比)、2050年のカーボンニュートラル実現という国際公約を掲げ、気候変動問題に対して国家を挙げて対応する強い決意を表明した。この国際公約の達成と産業競争力強化・経済成長を同時に実現していくために、今後10年間で150兆円超の官民の投資が必要とされている。このような巨額のグリーントランスフォーメーション投資(GX投資)の実現に向け、国が長期・複数年度にわたり投資促進策を講ずるために、「脱炭素成長型経済構造移行債」(GX経済移行債)が発行されることになった。
本債券(クライメート・トランジション利付国債)は、GX経済移行債のうち、調達する資金の使途やレポーティング方法等を示したフレームワークを策定、国際標準への準拠について評価機関からの認証(セカンド・パーティ・オピニオン)を取得したうえで発行されるものであり、世界初の国によるトランジション・ボンド(注)である。
(注)トランジション・ボンドは、脱炭素社会への移行(トランジション)実現に必要な資金調達のために発行される債券。

関連記事(保険業界ニュース)

生損共済

JA共済連、約80億円のESG投資を実施

共済

JA共済連、『Webマイページ』に操作ガイドを表示するサポート機能を導入開始

生保

メットライフ、ステークホルダーのためのよりたしかな未来の創造に向けた、サステナビリティレポートを発表

生保

第一生命、MCPグループが運用する日本株ロング/ショート・ファンド・オブ・ファンズに投資

生保

太陽生命、大同生命、富士フイルムホールディングスが発行する「ソーシャルボンド」へ投資

生保

明治安田生命、フランス預金供託公庫が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資

生保

フコクしんらい生命、【SDGs取組み】桑名三重信用金庫と2023年度共同寄付スキーム寄付金を贈呈

生保

太陽生命、「日本電気株式会社」が発行する「サステナビリティ・リンク・ボンド」への投資を実施

損保

日本地震再保険、SDGs債に投資

生保

大樹生命、米州開発銀行が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資