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プルデンシャル生命、「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点」を踏まえた取組み状況を公表

プルデンシャル生命は、2月17日に生保協会より、生命保険各社が引き続きお客さま一人ひとりに真摯に向き合い、社会的使命を果たし続けることを後押しするため、「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点」が公表されたことに伴い、同社におけるコンプライアンス・リスク管理態勢について、自主点検を全社横断的に実施した。
着眼点の各項目に対する同社の認識、これまでの取組み、今後必要となる取組みを取りまとめた。
(1)コンプライアンス・リスク管理態勢
同社では、企業理念や「顧客に焦点をあわせること」などのコアバリュー浸透の重要性を強く認識し、様々な取組みを長年継続して実施してきた結果、企業理念やコアバリューについて全社的に共通言語化が出来ており、企業理念やコアバリューが各社員の日々の具体的行動の指針となり、同社の企業文化の根幹となっている。
また、1線内に支社内部管理機能を有したチームを設置する等して、三線管理態勢の高度化も進めてきた。
しかしながら、企業理念やコアバリューの浸透を、更に深く追い求め、かつ、拠点や社員の社歴における浸透のばらつきをなくすよう、より一層の努力が必要であると認識している。
(2)コンプライアンス・リスクの評価
同社では、外部第三者の視点を入れたビジネスモデルの総点検や、プルデンシャル・グループ独自のプログラムを通じて、同社ビジネスモデルのリスク特定およびリスク評価を実施し、残存リスクを低減させるコントロールを策定し、様々な施策を通じてリスク低減に取り組んできた。
しかしながら、現状に甘んじることなく、コンプライアンス・リスク管理をさらに実効化させていくとともに、より一層の自浄作用の発揮が必要であると認識している。
(3)コンプライアンス・リスクに対するコントロールの整備・実施
同社では、業務内外を問わず不適正行為を未然に防止するためのルールを策定し、施策を実施し、人事・報酬(表彰)制度においても、品質評価指標を導入している。また、営業管理職は、ライフプランナーと対話を重ねることで信頼関係構築に努めている。
一方で、ライフプランナーが、生命保険やその周辺知識を併せ持ったプロフェッショナルとして、お客さまの一人ひとりにふさわしい保障プランを提供できるよう、様々なプログラムを通じて知識の習得に努める過程において、同時に、今以上に企業理念に沿ったライフプランナーシップを体得し、コンプライアンス・リスク管理の意識がより一層向上するよう、教育・研修内容の更なる高度化・体系化を目指す必要があると認識している。
(4)コンプライアンス・リスクのモニタリングおよび不適正事象の(予兆)把握時の対応
同社では、コンプライアンス部門が、オフサイト/オンサイトの各種モニタリングを実施するのみならず、営業管理職も日々のライフプランナーとの対話の中で信頼関係を構築し、不適正事象の早期発見・予兆把握に努めている。
また、不適正事象またはその疑義が顕在化した場合のプロセスを定め、適時適切な対応ができるよう態勢を整えている。
なお、今後は、不適正事象の予兆・潜在段階においても、より一層迅速かつ適切な対応ができるような態勢の整備が必要であると認識している。
(5)コミュニケーション
同社では、様々なメッセージ発信や目的ごとの会議体等および各種窓口を設置し、営業組織内、全社的、社外とのコミュニケーションミスが発生することを防止している。また、支社・本社の垣根を越えて自由闊達な意見交換をするバズセッションの文化が定着している。
一方で、コンプライアンス・リスクの観点では、本社管理部門から営業組織への一方的な情報提供となる場合が多くなりがちであることから、今後は、双方向で対話し、より充実したコミュニケーションを図り、支社・本社一体となってコンプライアンス・リスクへ対処できる取組みも必要であると認識している。
(6)監査
同社では、グループ内保険会社の監査部門をホールディング会社の監査部門に統合してグループ内で人材を柔軟に配置できる態勢とした上で、内部監査の有効性確保のための監査人の配置や社外取締役等からの知見・情報収集、フォワードルッキングな監査の実施、データ分析を用いた検証等の取組みを実施している。
今後は、営業現場におけるコンプライアンス・リスクの更なる強化に関する継続的なモニタリングや、関連する本社管理部門と監査部門との連携強化を図っていくことが必要であると認識している。

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