日本生命、2023年度 入社式 社長挨拶

日本生命は、4月3日に入社式を行った。社長挨拶の主旨は以下のとおりである。
＜日本生命の未来＞
本日、ともに働く仲間として皆さんを迎えたことをとてもうれしく思います。本日から皆さんと一緒に日本生命のこれからを作っていきます。皆さんが日本生命の未来を皆さんの力で作っていくのです。
これからの生命保険事業は少子化や人口減少により厳しくなると言われていますが、私たち自身の努力によって、いかなる環境においても日本生命を発展させることができると信じています。すべての人が、安全で安心な人生を送るために、十分な保障を備えておきたいというニーズは強く、これからも高まっていくと思います。日本生命は130年以上にわたり、お客様に安全・安心という価値を提供してきました。これからも私たちが努力を重ね、多様化するお客様のニーズに十分に応えることができれば、生命保険マーケットは拡大し、日本生命は成長していくと信じています。
これまで、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け、お客様とお会いすることが難しい状況が続いていましたが、デジタルを積極的に活用していく中で、LINEやメールで連絡を取り合うことができるデジタル顧客基盤を業界屈指の規模で作り上げました。
これからも日本生命はチャネルの多様化を進めるとともに、営業職員チャネルを中心に置き発展していきます。訪問とデジタルを自在に組み合わせて活動する営業職員チャネルがお客様との絆を一層強くし、日本生命の未来を背負っていきます。
また、私たちは、社会の持続的成長に貢献するために、人的資本や地域社会、地球環境などのサステナビリティ重要課題にも取り組んでいます。
人的資本については多様な人材が多彩に活躍するよう、入社後の研修に始まり、各階層に応じたビジネススキルの習得や自己研鑽を支援する制度など、人的資本への投資を積極的に行っています。
また、地域社会への取り組みとして地域の健康増進支援や経済活性化、地球環境については2050年度のネットゼロの実現に取り組んでいます。
今年度は3カ年経営計画を締めくくる重要な年です。この計画の目指すところは、「“人・サービス・デジタル”で、お客様と社会の未来を支え続ける」ことです。皆さんも今日から、このことを実行する一員です。これからの皆さんの活躍に大いに期待しています。
＜皆さんに心がけてほしいこと＞
(1)「お客様本位の仕事」に徹する
常に、お客様の利益にかなっているかということを、考えと行動の中心に置いてください。そのために、「お客様の利益を最優先とする“信念”」を持ち、「お客様の声に耳を傾け、真摯に対応する“誠実”な姿勢」で「お客様のために不断の“努力”」を行ってください。
こうした活動に徹することがお客様との信頼の絆を作り、その絆を深めることになります。
(2)失敗を恐れず、変革へ挑戦する
業界のマーケットリーダーとして、社会情勢やお客様のニーズの変化をいちはやく取り込み、事業やサービスの変革に取り組んでほしいと思います。
大事なことは、ものごとを大きく変えるだけが、変革ではないということです。日常における小さな気づきや改善がとても大切で、それを積み重ねることで、大きな変革につながっていきます。若いころからデジタルに慣れ親しんでいる皆さんだからこその気づきがあると思います。日々の仕事の気づきを勇気を持って周りに話し、仕事のやり方を変えることにチャレンジしてほしいと思います。
目の前の仕事に懸命に取り組むことに加え、担当領域以外にも関心を広げてください。違う部署や違う会社の仕事に関心を持ち、積極的にコミュニケーションをとることで視野が広がり、アイデアの幅も広がります。そして、アイデアを形にし、発信していただくことを期待しています。
(3)仲間を大切にし、チームで仕事をする
一人だけで完結する仕事はありません。どの仕事も、他の方が担う仕事や、別の部署の仕事とつながっています。それが積み重なり、会社全体の大きな仕事になっていきます。チームで仕事をすることで仕事の質が上がり、一人でやるよりも大きな仕事ができます。チーム内で議論を重ね、協力し、助け合い励まし合うことで、連帯感が強まります。仲間を大切にし、チームで仕事をする、このことを常に意識して、行動していただきたいと思います。
＜人は力、人が全て＞
日本生命は人で成り立っている会社です。「人は力、人が全て」です。皆さんは、一人ひとり“個”有の強みや魅力を持っています。それらを最大限に発揮することが皆さん一人ひとりの未来と、日本生命の未来を力強く作っていく原動力であると、私は確信しています。
社会の変化やお客様の要望を敏感に感じ取る感性を持ち、感性を行動で示し、日本生命に変革を起こしてくれることを期待しています。
私と一緒に、日本生命の素晴らしいこれからを作っていきましょう。