第一生命、野村総合研究所が発行するサステナビリティ・リンク・ボンドへ投資
第一生命は、野村総合研究所(以下、「NRI」)が発行するサステナビリティ・リンク・ボンド※1に、48億円の投資を行う。
NRIは2月に、パリ協定1.5度目標の達成に向けて2050年までに自社の消費電力を100%再生可能エネルギー利用に移行し、温室効果ガス排出をゼロとする新たな環境目標を公表した。2030年度までの達成目標として①NRIグループの温室効果ガス排出量72%減(2013年度比)(Scope1+2)、②データセンターの再生可能エネルギー利用率70%達成、を設定している※2。
本債券では、サステナビリティ・パフォーマンス目標としてNRIの2030年度までの達成目標を設定している。
これらの目標を達成した場合はNRIが期限前償還することが可能となり、発行体であるNRIにとっては、市場環境に応じた柔軟な資金調達の意思決定を行うことが可能となる商品設計となっている※3。なおサステナビリティ・リンク・ボンドの商品設計としては、世界初の試みとなる。
同社は本債券への投資が、NRIの2050年温室効果ガス排出ゼロを目指す取組みの更なる推進の動機付けとなり、低炭素社会への移行の後押しとなることを期待している。
◆案件概要
発行体 :株式会社野村総合研究所
発行額 :50億円
償還期間:12年(期限前償還条項付)
※償還期日:2033年3月31日、期限前償還日:2031年9月30日
サステナビリティ・パフォーマンス目標
①2030年度までにNRIグループの温室効果ガス排出量72%減(2013年度比)(Scope1+2)
②2030年度までにデータセンターの再生可能エネルギー利用率70%達成
※1 本債券は、格付投資情報センター(R&I)およびESG関連リサーチ機関のV.E(Vigeo Eiris)から、サステナビリティ・リンク・ボンド原則との適合性等について第三者意見を取得している。
※2 NRIの環境目標は、国際的な環境イニシアティブである「Science Based Targets(SBT) イニシアティブ」より、科学的根拠に基づく削減目標として認定されている。
※3 目標未達の場合、期限前償還は行われないが、10.5年後以降の金利が引き上がることを通じて、投資家にとって12年債として相応しい金利の確保が期待される。