第一生命、不動産を活用したベンチャー向けコワーキングスペースの誘致を本格展開
第一生命は、同社不動産を活用したベンチャー向けコワーキングスペースの誘致を本格的に開始する。第一弾として、fabbit株式会社(以下「ファビット」)が運営するベンチャー企業向けコワーキングスペースを、第一生命保有不動産であるアクロス福岡に誘致することを決定した。
コワーキングスペースは、起業間もないベンチャー企業やフリーランス、在宅勤務を行う大手企業の社員等に対して貸し出されるオフィスや会議室であり、政府がベンチャー企業の支援や働き方改革を推進する中、近年需要が拡大している。
特に、国家戦略特区として「グローバル創業・雇用創出特区」に指定され、ベンチャー企業を積極的に支援している福岡市は、開業率が大都市の中でも特に高い状況である。同市のランドマーク的な建物であるアクロス福岡にコワーキングスペースを誘致することで、不動産収益の獲得とともに、革新的な技術・サービスを開発するベンチャー企業へのアクセスを強化し、ベンチャー投資の拡大とInsTechへの裨益を目指す。
ファビットは、政府の提唱する「日本再興戦略2016」の趣旨に賛同し、ベンチャー企業や中小企業の第二創業の支援を通じて地域社会に貢献することを目指し、コワーキングスペースの運営事業を展開している。ファビットは、単なるコワーキングスペースの提供に留まらず、インキュベーションプログラムの提供、スタートアップファンド等、ハードとソフトの両面でスタートアップ企業を支援している。
第一生命では、運用収益の拡大とInsTechの推進に向けて、今後も首都圏や開業率の高い都市への積極的なコワーキングスペースの誘致を検討していく。
<本件のポイント>
・同社不動産を活用したベンチャー向けコワーキングスペースの誘致を本格的に開始。
・第一弾として、ベンチャー企業の開業率が高い福岡市にファビットが運営するコワーキングスペースの誘致を決定。12 月に開業。今後、首都圏や開業率の高い都市への積極的なコワーキングスペースの誘致を検討。
・不動産収益の獲得とともに、ベンチャー投資の拡大とInsTechへの裨益を企図。