東京海上日動、生活習慣病の発症率予測サービスを開発
東京海上日動は、国立がん研究センターの研究成果を活用し、個人の生活習慣から導かれる10年後の生活習慣病の発症率を予測可能なWebサービス(からだ予測ナビ 生活習慣病編)を開発した。このサービスは、東京海上日動と東京海上日動あんしん生命が広く顧客に提供し、健康増進を支援する。
「健康寿命の延伸」の実現に向けて産官学において様々な取り組みが進められているなか、健康予防・管理に対する社会的な関心は高まりつつある。一方、健康なときは食事管理や運動などの予防・健康管理を継続して行う意識が弱くなるなど、目に見えないリスクに対する個人の行動変容については、依然として課題がある。こうした社会的な背景を踏まえつつ、顧客の健康に対する意識の醸成を図ることを目的とし、生活習慣病の発症率予測サービスを開発した。
このサービスでは、自身の年齢、身長、体重、生活習慣(食習慣、運動、喫煙、飲酒等)等を入力することで、10年後の生活習慣病の発症率を予測するもので、がん(胃がん、大腸がん(男性のみ)等)、脳卒中、心筋梗塞の疾病を対象としている。また、予測結果に応じ、生活習慣を改善するためのアドバイスを表示する機能やリスク軽減をシミュレーションする機能も搭載している。
サービスの提供は、今年7月上旬からで、東京海上日動ホームページ「お役立ち・お楽しみ」コーナー等から、誰でも無料で利用できる。また、東京海上日動あんしん生命では、顧客の健康増進活動に応じて保険料をキャッシュバックする業界初の商品「あるく保険」を8月2日から販売開始する予定で、この保険向けに開発するアプリからもサービスを利用できる。
なお、このサービスは、国立がん研究センターが実施している研究(科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究)の一環で、大規模長期疫学研究である多目的コホート研究(多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究)の成果を基に作成している。