住友生命、脳卒中後のリハビリを支援するBMI医療機器を開発するLIFESCAPESに出資
住友生命は、CVCファンド「SUMISEI INNOVATION FUND」を通じて、脳卒中後のリハビリテーションを支援するBMI医療機器を開発する株式会社LIFESCAPES(以下「LIFESCAPES」)に出資した。
本出資を通じて、脳卒中後の保険金の支払いから運動機能の回復や社会復帰に至るまでを一貫して支える新たなサービスの可能性について研究を行っていく。
1.出資の背景と目的
a.脳卒中後のリハビリテーションをめぐる社会課題
脳卒中は、継続的に治療を受ける患者が国内で約188万人と推計※される疾患であり、ボタンかけやふたの開閉といった日常生活動作に不自由を感じる後遺症を伴うケースもある。特に、脳卒中後の上肢麻痺のうち、手指の重度麻痺などは日常生活動作や社会復帰に長期的な影響を及ぼす可能性があり、医療や介護の現場における重要な課題となっている。
こうした背景のもと、運動機能の回復や生活の質の維持・向上に資する新たなリハビリテーション技術の進展が期待されている。
※厚生労働省令和5年(2023)「患者調査の概況」
b.LIFESCAPESが開発するBMIニューロリハビリテーション医療機器
LIFESCAPESは、慶應義塾大学発のスタートアップとして、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術※2を基盤としたニューロリハビリテーション医療機器の開発・提供を行っている。同社のBMIは、手指を動かそうとする脳の活動をヘッドセットで検出し、その信号に応じて手指に装着した電動装具を動かすことで、リハビリを支援するものである。これを繰り返すことにより、脳と手指をつなぐ神経回路の再構築が促され、再び自身の意思で手指を動かせるようになる可能性がある。
※2 BMI技術とは、脳とコンピュータや外部デバイスを接続することで、神経の機能を補完、回復、または強化する先端技術。
c.住友生命が本出資を通じて目指す価値提供
住友生命グループは、ウェルビーイングインフラ企業として保険の役割・価値を拡げ、万一の保障にとどまらず、お客さまのウェルビーイングに貢献していくという「拡・保険」の考え方のもと、WaaS(Well-being as a service)※3のサービス拡充に取り組んでいる。
LIFESCAPESのBMI技術は、脳卒中後の運動機能の回復を支援し、再び自身の意思で身体を動かせる状態を目指すものであり、フィジカルウェルビーイングに寄与するものである。また、日常生活への復帰や復職・社会復帰を支援し、職場や地域社会との交流を再び可能とするものであることから、コミュニティ・ソーシャル・キャリアウェルビーイングにも寄与するものである。
住友生命は、こうした価値に着目し、本出資を通じてLIFESCAPESと連携することで、脳卒中後の保険金の支払いから運動機能の回復、復職・社会復帰、その後の再発防止に至るまでを一貫して支える新たな価値提供やサービスの可能性について研究・検討を行っていく。
※3 Vitality健康プログラムを中心とする、ウェルビーイングに資するサービスエコシステム。
2.WE ATを通じたスタートアップ支援
住友生命は、一般社団法人「WE AT」に参画し、グローバル規模の社会課題の解決を目指すスタートアップ企業等の支援を通じて、ウェルビーイング産業の創出に向けたエコシステムの構築に取り組んでいる。LIFESCAPESは、WE AT主催のピッチコンテスト「WE AT CHALLENGE 2025」で「WE ATCHALLENGERS」に採択され、同法人の支援対象スタートアップとなっている。住友生命としても同法人を通じて同社の成長を支援していく。
3.LIFESCAPESの概要
会社名 :株式会社LIFESCAPES
設立 :2018年5月
代表者 :代表取締役牛場潤一
本社所在地 :東京都港区南麻布5-2-37
事業内容:ブレイン・マシン・インターフェースを応用したリハビリテーション機器の開発・製造・販売など
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