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明治安田生命、イオンおよびイオンフィナンシャルサービス社と包括的パートナーシップ契約を締結

明治安田生命、イオン株式会社(以下イオン)およびイオンフィナンシャルサービス株式会社(以下イオンフィナンシャルサービス)は、健康増進や地域活性化、金融・保険領域における提供価値の拡充をめざし、包括的パートナーシップ契約を締結した。
また、本パートナーシップの構築に伴い、明治安田生命はイオンの株式666万株を追加取得する(保有株式数908万株、持分比率1.0%に増加)。
1.本パートナーシップの背景と目的
少子高齢化・人口減少の進展や都市・地域間格差の拡大等の社会課題がいっそう顕在化すると見込まれるなか、地域の課題が今後さらに深刻化することが予想される。これらは、生命保険業を営む同社と、小売業を主体とするイオングループにとって、共通の経営課題であると考えている。
これらの課題解決に向け、明治安田生命は2030年にめざす姿を「『ひとに健康を、まちに元気を』最も身近なリーディング生保へ」とし、2「大」プロジェクトとして展開している「みんなの健活プロジェクト」ではお客さまの健康づくりの支援に、「地元の元気プロジェクト」では豊かな地域づくりに貢献する取組みを進めている。
イオングループは2030年にありたい姿として「『イオンの地域での成長』が『地域の豊かさ』に結びつく、循環型かつ持続可能な経営」を掲げ、2021~2025年度の中期経営計画において、「新たな時代に対応したヘルス&ウエルネスの進化」によるお客さまの新たな健康ニーズへの対応と「イオン生活圏の創造」による地域貢献に取り組んでいる。
このように、両社が事業を通じてめざす方向性に高い親和性があることから、両社の強みを活かすことで、社会課題の解決に寄与することができると考え、今回の包括的パートナーシップを構築するに至った。
2.両社のパートナーシップでめざす姿
両社は、お客さまがもっと明るく、笑顔あふれるくらしを送る世界を実現するために、共に人と人、人と社会・地域をつなげる役割を通じ、新たな価値を創造するという共通した考えを持っている。イオングループの「一人ひとりの笑顔が咲く未来のくらしを創造する」、明治安田生命の「ひとに健康を、まちに元気を。」というステートメントのもと、協業を推進していく。
イオングループは日本全国に約16,000に広がる社会インフラともいえるリアル店舗ネットワークを持っている。また、明治安田生命は約3.6万人のMYリンクコーディネーター等(営業職員)を中心としたお客さま一人ひとりの生活に寄り添うことができる「人」とネットワークを有している。さらに、両社は全国の自治体やJリーグ等の共創パートナーとの強固な関係も有している。
本提携により、イオングループと明治安田生命がそれぞれ有する強みを活かし、健康増進・地域活性化に資する多様な提供価値を共創することで、「お客さまを中心とした『元気で豊かな』持続可能な地域社会」の実現をめざす。
これらの取組みに加え、両社による健康経営支援や決済サービス等の活用を通じた地域企業との連携強化、地域医療や行政サービスとの連携・ネットワーク構築等を進めていくことで、新たな社会インフラとして、お客さま一人ひとりの健康づくりや地域社会の発展を応援し、持続可能で希望や笑顔があふれる地域社会に貢献していく。
3.主な取組内容
本パートナーシップでめざす姿の実現に向け、お客さまの健康増進・地域活性化に資する以下の取組みを推進していく。今後も、これにとどまることなく、新たな取組みを両社協働で検討し、順次具体化していく。
なお、これらの取組みは同社・イオングループ両社の経営層によるコミットのもと、推進していく。
(1)イオングループの店舗網と明治安田のコンテンツを活用した健康増進支援
イオングループが展開する全国の店舗や施設において、明治安田生命が提供する「健康に向けた前向きな活動(健活)」を支援する多様なコンテンツを活用したセミナー・イベント等を、全国約3.6万人のMYリンクコーディネーター等とイオンフィナンシャルサービスにて共催し、案内していく。健康状態のチェックやフレイル予防をはじめとした多様な取組みを企画・推進し、各地域のお客さまや地域のみなさまの健康増進に貢献していく。
(2)両社の地域ネットワークの掛け合わせによる地域社会への貢献
両社の全国の自治体とのネットワークおよびJリーグ等の共創パートナーと、イオングループの地域の社会インフラとして重要な役割を持つ店舗ネットワークや決済サービスで構築される生活圏を組み合わせることで、地域振興や地域経済の活性化に資する取組みを展開し、お客さまや地域の持続的で豊かな地域社会に貢献していく。
(3)カード事業の共同運営によるお客さまの体験価値向上
明治安田生命およびイオンフィナンシャルサービスは両社の顧客を対象とするカード事業を共同で運営することで、両社サービスの強化に取り組んでいく。
第一弾として、提携クレジットカードの発行を通じ、保険料支払時の利便性向上や、本カード事業を起点とした新たなサービスの創出を推進していく。
(4)データ利活用による健康分野を中心とした新たな価値共創
明治安田生命とイオンフィナンシャルサービスによる共同データプラットフォームの構築を検討し、データ利活用を通じて、お客さまの健康で豊かな暮らしの実現に資する提供価値の創出・高度化や、新たな保険商品・健康増進サービスの開発に活かしていく。
4.包括的パートナーシップの構築に伴う株式取得
本パートナーシップの構築に伴い、明治安田生命はイオンの株式666万株の追加取得(保有株式数908万株、持分比率1.0%に増加)と、イオンフィナンシャルサービス子会社であるイオン・アリアンツ生命の株式取得(持分比率85.1%(注))を実施する。
(注)明治安田生命社によるイオン・アリアンツ生命の株式取得の直前に実施予定であるイオンフィナンシャルサービスによる同社への増資後の比率

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