こくみん共済coop〈全労済〉、2024年度事業および決算報告を発表
こくみん共済coop〈全労済〉は、2025年8月27日(水)、こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)にて「第145回通常総会」を開催し、2024年度計画経過報告、および2025年度計画設定などの諸議案が可決された。
I.2024年度の取り組みの概要
2024年度は、「こくみん共済coop中期経営政策2022-25~変革と創造~」の3年目として、中期経営政策の前半期2ヵ年の振り返り等を踏まえて補強した計画にもとづき、「新しいたすけあい」の創造・実践を進めた。
1.組合員・生活者との姿~寄り添う、身近な存在~
(1)多様なコミュニケーション手段を確立
(2)幅広く安心をサポート
(3)事業・運動への参加、共感を拡大
■みんなで被災地応援プロジェクト取り組み状況(2024年6月~11月末)
見積件数 92,613件
寄付・助成金額 9,261,300円
寄付先 日本赤十字社、全国社会福祉協議会等
2.協力団体・共創パートナー団体との姿~事業と運動の強固なパートナーシップ~
(1)スムーズで迅速な共済活動
(2)地域課題解決にむけた共創
3.業務・経営の姿~最適な体制、人財の活躍、さらに健全な経営~
(1)体制・役割を最適化
(2)事務・お支払等を高度化・効率化
(3)お役立ちを進める推進体制
4.2024年台風10号への対応
■被災受付・共済金等のお届け状況(2025年5月末時点)
被災受付件数 9,804件
調査等完了件数7,645件
金額 3,225,056,097円
※調査等完了件数には共済金等の届けの対象とならなかった事案も含む。
II.事業および決算の概況
1.事業の概況
契約高は791兆円、受入共済掛金は5,299億円、契約件数は2,893万件、契約口数は38.7億口となった。
2.損益の概況
(1)経常収益
経常収益は6,461億円(前期比28億円減)となった。
(2)経常費用
経常費用は5,642億円となった。このうち、支払共済金は3,175億円(前期比80億円減)となった。
(3)資産運用
資産運用純益は490億円(前期比12億円増)となり、運用利回りは1.33%となった。
(4)経常剰余金
経常剰余金は818億円(前期比67億円減)となった。
(5)特別損益
特別損失として価格変動準備金繰入28億円を計上し、固定資産処分損4億円を計上した。
(6)割戻金
組合員(契約者)への割戻金の総額は384億円(前期比2億円増)となった。
(7)当期剰余金・当期未処分剰余金
当期剰余金は350億円(前期比24億円減)となり、当期に取り崩した任意積立金などを加えた当期未処分剰余金は464億円(同29億円減)となった。
3.剰余金処分
当期未処分剰余金464億円に対し、剰余金処分額として、法定準備金70億円、任意積立金374億円の合計444億円を計上し、次期繰越剰余金は20億円となった。
4.財務の概況
(1)総資産
総資産は4兆27億円(前期比167億円減)となった。このうち運用資産は3兆5,564億円(同524億円減)となった。
(2)負債
負債は3兆4,893億円(前期比134億円減)となった。このうち、共済契約準備金は3兆2,976億円(同157億円減)、価格変動準備金は1,107億円(同28億円増)となった。
(3)純資産
純資産は5,133億円(前期比33億円減)となった。このうち、会員資本は6,013億円(同335億円増)となった。
5.主な経営指標について
(1)修正自己資本
修正自己資本は1兆1,208億円(前期比240億円増)、修正自己資本比率は28.0%となった。
(2)基礎利益
費差益は10億円、利差益は94億円、危険差益は1,082億円となり、基礎利益は1,185億円(前期比42億円増)となった。
(3)支払余力比率
支払余力比率は2,001.5%(前期比251.8ポイント減)となった。
(4)実質純資産額
実質純資産額は1兆2,918億円(前期比1,400億円減)となった。