新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

メットライフ・インベスト・マネジメント、パインブリッジを買収

メットライフの機関投資家向け資産運用ビジネスを担うメットライフ・インベストメント・マネジメント(以下、MIM)は、預かり運用資産総額約1,000億ドルのグローバル資産運用会社であるパインブリッジ・インベストメンツ(以下、パインブリッジ)をパシフィック・センチュリー・グループから買収することで最終合意に達した。本件は、買収完了時に8億ドル、2025年に一定の業績指標を達成することを条件に2億ドル、複数年にわたるアーンアウト(条件付き取得対価)に基づき2億ドルを支払うことで構成されている。この買収には、パインブリッジのプライベートエクイティファンドグループ事業と中国での合弁事業は含まれていない。
メットライフは、「NewFrontier戦略」の一環として、資産運用ビジネスの成長を加速させることを戦略的優先事項として掲げている。パインブリッジの買収により、MIMの規模は大幅に拡大し、メットライフのグローバルなサービスと販売網を強化することで、さらなる成長が期待される。買収完了後、MIMの預かり運用資産総額は7,000億ドルを超える見込みである。
今回の買収により、MIMのグローバルな事業基盤は大幅に拡大する。取得する顧客資産の半分以上は米国外の投資家が保有し、約3分の1はアジアで保有することになる。
パインブリッジの買収により、MIMには、担保付ローン債務のプラットフォーム、マルチアセットビジネス、グローバル株式戦略、ダイレクトレンディングおよび欧州不動産事業など、既存事業を補完する新たな事業が加わる。
パインブリッジは1996年にAIGの投資顧問・資産運用部門として設立され、その後2010年にパシフィック・センチュリー・グループに買収された。
本取引は、規制当局の承認を含む通常の取引完了条件を満たした上で、2025年の完了を目指している。BofASecuritiesがMIMの財務アドバイザー、A&OShearmanが法律顧問を務める。J.P.MorganとEvercoreがパインブリッジの財務アドバイザーを、Davis,Polk&Wardwellが法律顧問を務めている。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

SOMPOホールディングス、子会社のSOMPO Light Vortex株式会社による株式会社農業総合研究所株券等に対する公開買付け開始

損保

MS&ADホールディングス、(開示事項の変更)三井住友海上による孫会社設立に関して

損保

MS&ADホールディングス、三井住友海上による国内劣後特約付無担保社債の期限前償還について

生保

アフラック生命、日立、GlobalLogicが日立の従業員約3,000人を対象とした、「職域版キャンサーエコシステム」の効果検証を完了

生保

第一生命ホールディングス、CDP2025気候変動調査で最高評価「Aリスト企業」に選定

損保

東京海上ホールディングス、自己株式の公開買付けの結果を公開

損保

東京海上ホールディングス、自己株式の取得状況および取得終了

生保

アフラック生命、2026年1月1日付組織変更

生保

メットライフ生命、「エコチャレンジ」で環境への意識向上、グローバルで同時実施、日本では車で地球1.5周分のCO2削減達成

損保

アニコムホールディングス、ペット保険のビッグデータを活用『アニコム家庭どうぶつ白書2025』発行

関連商品