日本生命、外貨建一時払保険における「顧客の最善の利益」追求に向けた対応を実施
日本生命は、「顧客の最善の利益」の追求に向けて、2025年4月から、ロングドリームGOLD3(ニッセイ指定通貨建積立利率変動型一時払終身保険)について、新契約の目標値設定機能の廃止などの対応を実施する。
1.背景
金融庁は、2024年4月3日、「リスク性金融商品の販売・組成会社による顧客本位の業務運営に関するモニタリング結果等について(2023事務年度)(中間報告)」(2024年7月5日最終報告)を発表し、金融庁が行ったモニタリングの結果を基に、外貨建一時払保険の販売・管理等における態勢面において販売会社等に共通すると考えられる課題を指摘している。
また、同4月3日に一般社団法人生命保険協会は、「市場リスクを有する生命保険の募集等に関するガイドライン」、「金融機関代理店における重要情報シート作成ガイドライン」、「生命保険商品に関する適正表示ガイドライン」を改正し、「顧客の最善の利益」に向けて、留意すべき事項を明確化している。
2.同社対応の考え方
同社はこれまで、2017年3月に「お客様本位の業務運営に係る方針」を制定、2022年3月に改定、また、「お客様本位の業務運営」についての取組方針・取組状況を公式ホームページで開示する等、「顧客の最善の利益」に資する対応を進めてきた。
今般の外貨建一時払保険への課題指摘についても、指摘の内容を真摯に受け止め、「顧客の最善の利益」に資する対応に努めていく。
同社が全国の金融機関代理店を通じて販売しているロングドリームGOLD3(ニッセイ指定通貨建積立利率変動型一時払終身保険)は、より長く加入することで運用効果が期待できる商品となっており、全国の金融機関代理店とともに、お客様により長く加入してもらうための取り組みをより一層進める観点から、以下対応を予定している。
3.同社対応の具体内容
(1)目標値設定機能*の廃止
「目標値設定機能」については、目標到達後の解約等により、中長期での運用効果や保障メリットを享受しづらい実態となっているため、2025年4月以降の新契約から「目標値設定機能」を廃止する。
*保険契約者があらかじめ指定した目標額に、解約払戻金の円換算額が到達したときに、円建の保険契約に自動的に変更する機能
(2)販売手数料の改定
金融機関代理店に支払う、外貨建一時払保険の手数料について、お客様の中長期での保有ならびに、金融機関代理店による契約後のアフターフォローを後押しする観点から、2025年4月以降の新契約から、初年度手数料を合計手数料の半分程度とし、次年度以降の比重を高める体系にリバランスする手数料型を新設する。
目標値設定機能の廃止および新手数料型は、今後、金融機関代理店に案内する。