第一生命ホールディングス、資産運用会社のトパーズ社を買収し子会社に
第一生命ホールディングスは、10月24日、国内でプライベート・デット運用を手掛ける資産運用会社、トパーズ・キャピタル株式会社(以下「トパーズ社」)を買収すること(本件買収)について、トパーズ社の株主と合意し、株式譲渡契約を締結した。本件買収により、トパーズ社は監督当局による所定の手続きを経て、年内を目途に同社の子会社となる予定である。
1.本件買収の背景・狙い
・トパーズ社は、2012年に設立以後、日本国内においてオルタナティブ投資の一環であるプライベート・デット運用を手掛けており、同領域において高い運用力を保持している。プライベート・デット投資は欧米ではここ10年程度で大きく成長している領域であり、今後、日本においても企業の資金調達手法の多様化や国内機関投資家によるオルタナティブ投資への資金シフトにより、高い成長性が期待される。
・同社は、本件買収を通じて、成長期待が高い国内プライベート・デット運用に進出することにより、資産運用立国戦略にも通じるオルタナティブ投資領域の運用ケイパビリティを強化していくと共に、国内機関投資家の運用高度化ニーズに応えるべくプライベート・デットでの運用機会の提供を拡大していく。
2.本件買収の概要
・本件買収は、同社がトパーズ社の役員かつ株主である創業メンバーが保有するトパーズ社の株式の一部を譲り受ける形で行う。本件買収に伴い、同社はトパーズ社の発行済み株式のうち約70%を保有し、トパーズ社は同社の子会社となる予定である。
・本件買収後も現経営陣は引き続きトパーズ社の経営を担い、経営体制に変更はない。また、資産運用会社として、高度なオルタナティブ投資機能を引き続き発揮・高度化していくため、運用機能の独立性を維持します。同社は、トパーズ社の成長を支えていく観点から、適切なガバナンスの発揮と経営資源の提供を行っていく。