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第一生命、2023年度までの100%再生可能エネルギー化(RE100)達成方針を策定

第一生命は、国際的なイニシアティブ「RE100(Renewable Energy 100%)」への加盟などを通じて、保有不動産における消費電力の再生可能エネルギー化を推進している。今般、温室効果ガスの排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルの実現に向けた取組みを一層力強く進めるため、「2023年度までにRE100を達成する(特に同社が外部賃貸する物件(投資用不動産)は2021年度中に100%再生可能エネルギー化)」方針を決定した。
また同社は、日本全国の約1,000万名のお客さまから預かる資金を幅広い資産で運用する「ユニバーサル・オーナー」としてESG投資を推進しており、「気候変動の緩和」を重点テーマに再生可能エネルギー発電事業へ積極的に投融資している(国内外51か所・合計出力約6,500MW)。RE100達成に向けた取組みを機関投資家の側面からも促進するべく、今般、投融資先の再生可能エネルギー発電所由来のトラッキング付FIT非化石証書※1を活用した電力を、同社保有不動産に供給するスキームを構築した。
具体的には、4月より、同社の投融資先である山梨県の太陽光発電所(クリーンエナジー清里の杜※2)から創出される環境価値※3をトラッキング付FIT非化石証書として同社の本社ビルに電気と組み合わせて供給する。投融資先の再生可能エネルギー発電所由来の環境価値取得は本邦でも事例の少ない取組みであり、今後、同社が投融資している他の再生可能エネルギー発電所に対しても本スキームを導入することで、同社の更なる再生可能エネルギー調達を推進していくとともに、責任ある機関投資家として引き続き投融資を通じた再生可能エネルギー市場の発展にも寄与していく。
※1 非化石証書とは、石油や石炭などの化石燃料を使っていない「非化石電源」で発電された電気が持つ「環境価値」を取り出し、証書にして売買する制度。需要家は、再エネ由来のトラッキング付非化石証書(環境価値の由来となった発電所を明らかにする情報を追加的に付与した非化石証書)を調達し電気と組み合わせた場合、その電気は実質的に再生可能エネルギー由来として扱われ、RE100の取組にも活用できる。
※2 「大規模太陽光発電プロジェクトへの出資について」(https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2014_005.pdf)
※3 再生可能エネルギー等による電気は、電気そのものの価値に加え、温室効果ガス排出削減する「環境価値」を有しているとみなされており、「グリーン電力証書」や「非化石価値」等がこれに該当。

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