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三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、ドローンネットワークを活用した修理業者紹介サービスの提供開始

三井住友海上ならびにあいおいニッセイ同和損保は、テラドローン株式会社(以下「テラドローン社」)と連携し、自然災害発生時の迅速な保険金支払いに向けて、ドローンを活用した家屋調査とセットで修理業者を紹介する新サービスの提供を業界で初めて開始する。
本サービスにより、テラドローン社が有するドローン技術と住宅修理業者等のネットワークを活用し、お客さまの早期復旧ニーズに応えるとともに、保険金の支払いと復旧工事の手配をワンストップで提供することが可能となる。
2020年に発生した自然災害で一部運用を開始し、今年度内に全国へ拡大する。
MS&ADインシュアランスグループは、今後もデジタルトランスフォーメーションを加速させ、付加価値の高いサービスの提供を通じて、迅速かつ適切な保険金支払いに努めていく。
1.サービスの概要
本サービスは、テラドローン社が全国に有する、ドローンパイロットや修理業者のネットワーク(※)を活用し、ドローンによる「損害調査」から「応急処置」「見積書作成」「保険金支払い」「復旧工事」までを、お客さまの要望に応じ、ワンストップで行うものである。
これにより、自然災害時の課題であった、業者不足等による見積書作成や復旧工事の遅延の解消、応急処置の遅れによる損害拡大を防止し、迅速な保険金支払いと早期の復旧を通じて、お客さまの生活再建を強力にサポートする態勢が整う。
また、保険金請求と復旧工事の手配が一度の手続きで可能となるため、お客さまの利便性を飛躍的に向上させる。
(※)屋根の修理業者を中心に、全国100社以上の修理業者ネットワークを構築し、400名以上のドローンパイロットが在籍している。
2.取組の背景
近年、台風等の自然災害が甚大化・頻発化している。昨年9月に千葉県を中心に深刻な被害をもたらした令和元年台風15号では、被災直後から被災地の修理業者に膨大な数の住宅修理依頼が殺到したため、人手が追いつかず、見積書の作成や修理工事に遅延が生じるなど、被災建物の早期復旧および迅速な保険金支払いに向けた対応が課題となっていた。また、修理が進まないことにより、家屋の損傷が拡大していくほか、災害に便乗して高額な修理費を請求する業者によるトラブルも増加している。
こうした状況を踏まえ、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は、お客さまの一日も早い生活再建に向け、テラドローン社と連携し、本サービスの提供を開始することとした。
3.今後の展開
MS&ADインシュアランスグループは、今後もAI・ドローンを活用した水災損害調査やビデオチャットによる遠隔立会調査等、さまざまなデジタル技術を組み合わせ、被災したお客さまに1日でも早く保険金を支払うことができる体制の構築を目指していく。
<テラドローン社の概要>
■名称:テラドローン株式会社
■本社所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目14番13号岡崎ビル409
■設立年:2016年
■代表者:徳重徹氏
■事業内容:東京本社・全国5支社に加え、アジア・ヨーロッパの世界各国に支社を構える世界
最大の産業用ドローンソリューションプロバイダーである。海外では石油・ガス、電力、マイニング分野を中心とした保守・点検サービスの展開を加速させているほか、建設、GIS、UTMなどの幅広い分野にもソリューションを提供している。また、災害復興や区画整理を目的とした大規模な政府プロジェクトや長距離送電線点検等の実績も多く有している。

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