新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

富国生命、世界銀行の「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」を購入

富国生命は、深刻化する海洋環境問題、特にプラスチック問題への対処を推進する世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行(IBRD)、ムーディーズ:Aaa、スタンダード&プアーズ:AAA)の取組みに賛同し、同行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資を実施した。クレディ・アグリコル証券会社が単独主幹事となり、総額5億スウェーデン・クローナ(日本円で60億円相当)全額を富国生命が購入した。本債券の受け渡しと資金決済が4月26日に完了した。
水と海洋資源の重要性を世界に発信すべく、世界銀行は投資家と共に継続的なイニシアチブを展開しており、本件はその最新の世銀債となる。水と海洋の生態系は、地球全体の4分の3以上を占め、生息地・飲料水から気候に至るまで、全ての生物にとって極めて重要なものである。開発途上国における水と海洋に関連するプロジェクトの世界最大の資金提供者である世界銀行は、その持続可能な利用を後押しすることの重要性について、投資家と共に世界に発信していくことにコミットしている。具体的には、開発途上国における廃棄物処理プロジェクト等への融資資金の原資として資金を活用する。
■発行概要
・発行体:世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
・起債通貨:スウェーデン・クローナ
・発行総額(購入額):5億スウェーデン・クローナ60億円相当額(1スウェーデン・クローナ=12円にて計算)
・受渡日:2019年4月26日
・償還日:2032年4月26日
・発行利率:1.255%
・主幹事:クレディ・アグリコル証券会社
●世銀債購入による社会的責任投資の仕組み
世界銀行は2018年8月以降、世界各国の市場で水と海洋環境問題への対策を提起する世銀債を発行してきた。今回の富国生命の投資は、その発行累積額が10億米ドル相当に達する記念すべきものである。本件は、クレディ・アグリコル証券会社を通じて、債券の発行体である世界銀行と資金の出し手である富国生命が直接的な協議を経て実現しており、多数の投資家が参加する公募債とは一線を画した形態となっている。
富国生命では「社会への貢献」を経営理念のひとつに掲げており、企業の社会的責任(CSR)を果たすため、生命保険事業の高い公共性を踏まえ、本業である生命保険事業の健全な運営に努めると同時に、よりよい社会づくりを目指してさまざまな社会貢献活動に取り組んでいる。
本債券の購入については、契約者の大切な資金を運用するにあたって、収益性の確保のみならず、社会貢献事業への支援も果たしうる手法であると位置づけており、今後も、同様の投融資を継続的に実施していく。
【世界銀行(IBRD)プロジェクト事例】
●インドネシア:地域・都市部における廃棄物管理改善プロジェクト
≪http://projects.worldbank.org/P157245/?lang=en&tab=overview≫

関連記事(保険業界ニュース)

生損共済

こくみん共済coop、コープ共済連、「7才の交通安全プロジェクト」全国の小学校に横断旗17,929本を寄贈

損保

SBI損保、SBI子ども希望財団および牧阿佐美バレヱ団と協力し、「くるみ割り人形」公演で子どもたちにバレエとの出会いを提供

生損

共栄火災、富国生命、フコクしんらい生命、『信用金庫PRコンクール』作品応募の受付開始

生保

太陽生命、「サワイグループホールディングス株式会社」が発行する「ソーシャルボンド」への投資を実施

生保

朝日生命、緑のトラスト保全第1号地「見沼田圃周辺斜面林」で環境保全活動を実施

損保

SBI損保、「エコノミクス甲子園」大分大会を主催、県内の高校生が金融経済の知識を競い熱戦

損保

MS&ADホールディングス、令和7年台風第15号に伴う災害へ義援金を寄付

生保協会・団体

生保協会、スチュワードシップ活動ワーキング・グループによる協働エンゲージメントを実施

生保

メットライフ生命、地域共創プロジェクト「みらい楽校」糸島で初開催

生保

富国生命、個人年金保険「みらいプラス」が「保険完全ガイド2025-2026年版」1位(ベストバイ)を獲得

関連商品