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JA共済連、「建物更生共済」「こども共済」の仕組改訂を実施

 JA共済連では、4月1日から、組合員・利用者のニーズに即した保障提供を実現するため、「建物更生共済」と「こども共済」の仕組改訂等を行う。あわせて市中金利動向等を踏まえ、共済掛金率を改定する。
◆建物更生共済の仕組改訂等
▽仕組改訂等の趣旨
 自然災害の増加による組合員・利用者の保障ニーズの変化に応えるとともに、シンプルでわかりやすい仕組みを提供することを目的に、建物更生共済の仕組改訂を行う。
▽仕組改訂等の特長
(1)わかりやすい「実損てん補方式」を導入
 「火災等」や「地震等を除く自然災害」によって損害を受けたときに、付保割合にかかわらず、火災共済金額を限度に、損害の額を共済金として受け取れる「実損てん補方式」を導入する。「実損てん補方式」の場合、損害の額が火災共済金額以下であれば、損害の額を共済金として支払うので、損害を受けた建物等の修繕費を共済金だけでまかないやすくなる。
(2)「水災」時の保障を拡充
 臨時費用共済金および特別費用共済金の支払要件に「水災」を追加する。これにより、「水災」時にも充実した費用保障が得られるようになる。
(3)満期共済金額を自由に設定
 ニーズに応じた満期共済金額で加入できるよう、現行の型倍制度を廃止。これにより、満期共済金額を自由に設定できるようになる。あわせて設定する満期共済金額の最低限度を「火災共済金額の10分の1」から「火災共済金額の30分の1」に引き下げる。これにより、満期保障を抑えることで掛金負担を軽減することができるようになる。
▽共済掛金
 仕組改訂後の建物更生共済(むてきプラス)に適用する構造区分については、耐火造を耐火造Aと耐火造B・Cに細分化し、省令準耐火建物は耐火造B・Cを適用する。
▽ペーパーレス・キャッシュレス手続きの導入
 組合員・利用者の利便性向上を目的として、昨年4月から生命総合共済新契約の申し込み手続きからタブレット端末「Lablet’s」によるペーパーレス化・キャッシュレス化を展開しているが、4月から建物更生共済新契約にも導入し、手続きの対象範囲を拡大する。タブレット端末の大きな画面で、わかりやすく、簡単に手続きできるようになるとともに、契約手続き時に現金を用意する必要がなくなる。
▽愛称の変更
 建物更生共済の愛称を、現行の「むてき」から「むてきプラス」に変更する。
◆こども共済の仕組改訂
▽仕組改訂の趣旨
 組合員・利用者の多様なニーズに応えることを目的に、こども共済の仕組改訂を行う。
▽仕組改訂の特長
(1)より多くの組合員・利用者が加入(学資金型・祝金型)
〇契約年齢の拡大
 共済契約者の最高契約年齢を60歳から75歳に引き上げる。
〇共済掛金払込免除不担保特則の新設
 共済掛金の払込免除のない契約とする共済掛金払込免除不担保特則を新設する。共済掛金払込免除不担保特則を付加することにより、共済契約者の年齢や健康状態にかかわらず加入できるようになる。
(2)多様な学資金準備計画のニーズに対応(学資金型)
〇中学校プラン・高校プランの新設、共済掛金払込終了年齢の拡充
 学資金準備目的に応じ、中学校・高校・大学の3つのプランから選択できるようになる。さらに、こどもの教育費負担の少ない時期に共済掛金の払込みを終えられるよう、高校プラン・大学プランについては共済掛金払込終了年齢も選択できる。
〇入学準備型の新設
 学資金タイプを「基本型:学資金の額は毎回同額となる)」「入学準備型:入学時の学資金(初回の学資金)の支払割合が高くなる」の2つから選択できるようになる。
▽愛称の変更
 こども共済学資金型の愛称を、現行の「すてっぷ」から「学資応援隊」に変更する。

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