第一生命、株式会社シナモンに投資
第一生命は、株式会社シナモン(以下「シナモン AI」)に対し、5億円の投資を実施した。同社は本投資を通じ、シナモン AIの取組みを資金面からサポートするとともに、生命保険業のバリューチェーンにおける抜本的な変革へ向けた事業シナジーを追求する。
シナモン AIは、「誰もが新しい未来を描こうと思える、創造あふれる世界を、AIと共に」をパーパスに、高度なビジネスAIソリューション実現のため、AIコンサルティングとAIプロダクトを提供している企業である。顧客が保有するナレッジからAI時代の新たな事業構造を創造し、飛躍的な成長を先導する変革のシェルパ(先導役)として、多数の国内大手企業への提供実績を有しており、人工知能研究所をベトナムと台湾に構えて、高度なAI人材を獲得・育成するエコシステムを構築し、AI-OCR「Flax Scanner」など、非構造化データを幅広くカバーする技術力を蓄積している。高度なAI人材を武器に、人間が「理解」や「解釈」するためには専門知識や経験、感覚が必要な非構造化データについて、AIで処理可能な構造化データに変換する技術を持ち、AIをクライアントのニーズに合わせてカスタマイズすることを強みとしている。
同社はこれまでも、保険金・給付金請求時に提出する診断書の非構造化データである「医学用語が記載された手書き文字」を、構造化データであるテキスト文字化するシナモン AIのAI技術を導入してきた。こうした非構造化データの活用は、お客さまへのコンサルティングセールス面や契約管理のオペレーション面、あるいはコンプライアンス等の品質面において展開可能と考えており、「AI」が「人」の「バディ」になる態勢を目指し、バリューチェーンにおける業務の高度化・効率化を図っていく。
また、シナモン AIとの人財交流を通じて、高度なテクノロジー水準とスタートアップならではのスピード感に触れることで、同社社員のAI人財の育成を進めていく。
こうした事業シナジーを通じて、中期経営計画「Re-connect2023」の柱であるCXデザイン戦略によるビジネスモデルの変革を目指す。
同社は、引き続きInsTechの加速によるイノベーション創出を目指し、先端テクノロジー・ビジネスモデル等を有するベンチャー企業への投資に機動的に取り組んでいく。