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日本生命、新中期経営計画「全・進‐next stage‐」を策定

日本生命は、現3か年経営計画「全・進」(2015‐17)を発展させ、新たな中期経営計画「全・進‐next stage‐」(17‐20)を策定した。
同社では、現3か年経営計画「全・進」において掲げている数量目標については、概ね前倒しでの達成が見通せる状況となっている。また、三井生命や豪MLC Limitedとの経営統合を実現し、グループの体制も強固なものとなっている。
一方で、マイナス金利政策下における歴史的な低金利は、商品提供や資産運用等、様々な面で日本生命の経営に大きな影響をおよぼすものであり、グループ全体の持続的な成長に向け、事業戦略を見直し、新たなスタートを切る必要があるとの考えから、新中期経営計画では、「人生100年時代をリードする日本生命グループに成る」をスローガンに掲げた。生保会社の社会的使命として、いかなる環境下でも顧客の保障責任を全うし、安心を提供できるよう収益性の向上を図り、人口減少等の長期的な経営課題への対応に、グループの総力をあげて取り組んでいくとしている。
◆新中期経営計画の概要
新中期経営計画「全・進‐next stage‐」では、成長戦略として「超低金利下での収益性向上」「日本生命グループの社会的役割の拡大」「グループ事業の着実な収益拡大」の3点を実現するとともに、これらの取り組みを支える「ERM(Enterprise Risk Management)」「先端IT活用」「人材育成」の3領域を重要な経営基盤と位置づけ、生保業界をリードする取り組みを展開していく。
▽国内事業
〇超低金利下でも顧客の要望に応えていく商品・サービス開発や、国民的課題にも対応した生命保険だけではカバーできない保険の域を超えた「保険+α」の価値をグループトータルで提供していく。
〇顧客のライフスタイルにあわせたチャネル展開や、法人サポートの強化により、超低金利下でも着実に販売量を積み上げていくとともに、地域特性・社会環境に対応した顧客コンタクトの拡充を進めていく。
▽グループ事業・資産運用
〇顧客への長期的・安定的な保障責任の全うならびに利益還元を実現するため、グループ事業により収益基盤を強化するとともに、あらゆる戦略の支柱となる資産運用の強化を進めていく。
▽ERM
〇超低金利下でも着実な成長を果たすため、経営戦略の根幹にERMを位置づけて経営していく。
▽先端IT活用
〇先端ITを活用した新規ビジネスの展開や業務運営の変革で業界をリードしていく。
▽人材育成(人財価値向上プロジェクト)
〇多様な人材の多彩な活躍を推進することで、将来の事業展開を支え、業界をリードする組織を構築していく。
▽健全な企業活動の実践
〇永続的な事業継続の大前提である、健全な企業活動を実践していく。
▽CSR重要課題への取り組み
〇日本生命では、ステークホルダーの期待に応え、社会とともに歩んでいくため、CSR重要課題を特定している。
〇新中期経営計画は、CSR重要課題を踏まえた戦略となっている。
▽日本生命が目指す顧客とのリレーションシップ
〇日本生命は、人生100年時代を生きる顧客を日本生命グループ全体で支え続けることを通じて、顧客にとって「親しみやすく、最も身近な生命保険会社でありたい」と考えている。

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