記者のつぶやき「気になる差額ベッド料金、こうして調べよう」

「保険に入っていたので、迷うことなく個室に入ることができた。入院生活のストレスが軽減されて本当に助かった」
これって、保険加入者からよく聞く話ですね。純粋な「医療費」そのものは、高額療養費制度のおかげで大半の人は月額十数万円の負担で済みます。しかし、実際の入院生活となれば「医療費」だけでは終わりません。医療機関に通うための本人・家族の交通費、入院生活で必要な雑費、さらに冒頭の個室料金(差額ベッド)が入ってきます。
差額ベッド=お金がかかる、という認識は大半の人が持っているのですが、それでは実際にいくら必要なのかとなると案外知られていません。知られていないというよりも、地域、また個別の医療機関によって金額的に大きな違いがあるので一概に「高い、安い」とは言えない状況にあります。
医療機関によってはホームページ上に個室料金を紹介していることもありますが、全ての医療機関がそうではありません。そこで個別の医療機関の個室料金を簡単に調べられる方法を紹介します。

例えば、東京なら「関東信越厚生局 保険外併用医療機関一覧」で検索すれば、該当地域の都道府県ごとに医療機関の各種データが一覧になったページにたどりつくことができます。そこで目指す病院名を探せば、その病院の個室料金・部屋数等が記載されています。
個室と一口に言ってもその差が大きいことが分かります。4、5万円もの部屋もあれば、数千円の部屋もあります。医療機関ごとの特徴も見えてきます。全病床数に対して個室の占める割合が上限50%の病院、ほとんど個室のない病院もあります。また、東京や大阪などの大都市圏ほど個室料金が高い傾向も見て取れます。
ご自身の活動されている地域の状況を調べて、お客さんにお知らせすれば、訴求力も高まりますよ。(T)

(*全国の厚生局/北海道厚生局、東北厚生局、関東信越厚生局、東海北陸厚生局、近畿厚生局、中国四国厚生局、四国厚生支局、九州厚生局)