記者のつぶやき「事業再構築補助金」に熱視線

通常なら2、3月というと決算対策に伴う保険提案でフル稼働の保険営業パーソンも多かったのですが、さて今年はどうだったでしょう。
損金手法が次から次へと封印された上、一年以上にわたるコロナ禍でお得意さんである中小企業の多くが売り上げ減にあえいでいる中、新規の保険提案を受ける余裕のある企業がどれほどあったでしょう。もちろん、安定的に利益を確保し続けている優良企業もあります。そのような先を見込客に持つ人にとってはコロナ不況なんて関係ないという声もあるようです。しかし、業界全体を俯瞰すると状況は相当、厳しいものがみられます。
わずかな利益確保、企業存続に頭を痛める多くの中小企業経営者が今、大きな関心を持っているのが「事業再構築補助金」です。コロナ等で売り上げが減少した中小企業や個人事業主を対象に「新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取組みを通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援」するという国の補助金制度です。
予算総額が1兆1485億円という巨大事業であり、この制度の活用で起死回生を企図する企業経営者も結構います。ただ、現状では制度の内容について知らない経営者や制度そのものの存在を知らない経営者もまだ多いので、情報提供としては絶好の材料であり、時期的には今が最適です。
保険営業パーソンが独力で対応するには敷居が高すぎますが、すでに着手金〇〇万円、成功報酬〇〇%という形で始動している中小企業診断士、経営コンサルタントもいますので、優良な専門家とコラボするというのもありかもしれません。(成功報酬が高い所は着手金が安い、またはその逆も)
アフターコロナなどという言葉はまやかしです。コロナとの伴走はまだまだ続きます。従来の成功体験を捨てる企業経営者も増えてきました。国もそれを後押ししています。我々も変わるときが来たのでしょうか。(T)