記者のつぶやき「お客様に寄り添う保険の専門家であること」

6月28日付の法人税基本通達の一部改正による法人契約の税務取扱いの変更は、10月8日を迎え、改正内容が全面適用となりました。
販売再開後の状況についても聞かれますが、さすがに2月までとはほど遠い状況となっています。
先日、あるグループの企画による山登りに参加してきました。
長年生命保険販売に携わっているメンバーも多く、登山の途中でもしきりに携帯電話の呼び出し音が鳴ります。相手は、お客さんであったり会社のスタッフであったりという様子でしたが、たまたま一緒に登っていた友人の会話が耳に入りました。
「お母さんの介護レベルはどれくらいですか?」
「要介護5ですか、それなら保険金が支払われますから、あらためてご連絡します」
こんなやりとりが聞こえたので、事情を尋ねると、90歳のお母様が介護施設に入っている娘さんとの会話だということでした。
彼は70歳以上の高齢者のお客様には定期的に電話をしており、つながらなかったので娘さんに電話し、「お母さん、元気ですか」と聞いたところ、「介護施設に入っています」という答えがあり、先の会話になったということでした。
お母様の契約は娘さんの紹介によるものでしたが、娘さんは、ガンに罹ったり死亡しないと支払いはないと思っていたそうです。彼は自分の親族の契約で経験があり、要介護5であれば高度障害保険金が支払われると知っていました。
この話を聞いたとき、これから必要になるのは、こういうことなんだとあらためて思いました。法人のお客様でも個人のお客様でも、変化があった時に、お客様に寄り添い、迅速かつ正確に対応してくれる保険の専門家が必要です。
「生命保険は遠い約束」。契約して終わりではなく、始まりです。必要になった時にきちんと使っていただくことが最も大事です。このことを再確認し、お客様にも皆さんの存在意義をご理解いただく――このことがこれまで以上に必要となる時代になっているのではないでしょうか。(S)