記者のつぶやき「JAふくしま未来の末永英紀さんのスピーチに感動」

先日、JA共済連の優績LA表彰式が東京のホテルニューオータニで盛大に開催された。
全国2万名を超えるLA(ライフアドバイザー)の上位入賞者795名が集う、別名「LAの甲子園」と呼ばれる式典だ。
そこで、通算15回表彰を受けた、JAふくしま未来の末永英紀さん(共済専任)のスピーチが、魂を揺さぶられる感動的な内容だったのでご紹介したい。
「通算15回、受賞できたのは、福島未来農協の本店、支店、お客様の協力、そして私の家族です。毎年、私の家族、弟と母親は受賞のたび自分のことのように喜んでくれました。しかし、数年前、弟と母親が交通事故に遭い、もう2度と帰らぬ人となってしまいました。正直、気が狂いそうになりました。何度も何度もくじけそうになりました。しかし、私は、どんなことがあったって、くじけるわけにはいかないんです。
なぜなら、今から7年前、東日本大震災の年、今立っているここで、決意表明をやりました。だから、自分との、自分の気持ちとの戦いにだけは、絶対に負けたくないと思って頑張ってきました。東日本大震災から7年が経ち、福島もだいぶ復興してきました。しかし、津波に流されてしまった当JA職員2名を含む、数多くの人たちはもう2度と福島県には帰ってきません。15メートルの黒い津波が目の前に迫ってきてどんなに怖かったことでしょう。どんな思いで津波に流されていってしまったのでしょう。
将来の希望や夢を絶たれ、どんなに悲しかったでしょう。亡くなってしまった人間はもう2度と頑張ることができません。しかし皆さんは気持ち一つでいくらでも、いくらでも頑張ることができます。ですからこれからの渉外活動、そして皆さんのこれからの人生、どんなに苦しいことやつらいことがあっても、逆境を跳ね返せ! 根性みせろ! そして自分の気持ちとの戦いだけには絶対に負けるな! どうもありがとうございました」
(U)