平成29年度版「保険税務のすべて」の発刊によせて

毎年、年度版として発行している『保険税務のすべて』は昭和40年に創刊され、平成29年度版で53年になります。創刊時から書名は『実務者必携 保険税務のすべて』で変わりませんが、当時はA5判・110ページに過ぎなかったものが、50年以上の年月を経て、B5判・1530ページとなり、収録されている情報量は単純計算で20倍以上になっています。

この背景には、法人契約を中心とした生命保険の種類、その活用方法の多様化があります。生命保険販売に税務知識は重要だと言われます。特に、相続(税)・事業承継対策や法人契約においては不可欠です。しかし、その取扱いについて法令に明示されているものは少なく、多くは通達や事務連絡、質疑応答事例、事前照会に対する回答などによっています。

あるいは、明文の規定はなくても、実務上、大きな弊害がないものとして認められているものも少なくありません。この本には、生命保険販売に携わる方の疑問や悩み、お客様からの質問等に対する回答と、それを理解するための周辺知識の最新情報を収録しています。50年以上にわたり実際の場面で積み重ねてきた知識・情報であり、販売に役立つヒントが随所にあります。

この本を活用していただき、正しい知識を身につけて、お客様の信頼を得て大きな成果に結びつけていただければ幸いです。

平成29年度版「保険税務のすべて」

【本年度版の特長】
第1章では、平成29年1月以後の相続等で適用される「取引相場のない株式の評価の見直し」の内容、注目されている「個人型確定拠出年金(DC)」などの企業年金の動向、民法の債権法改正のポイント、来年から適用となる「生命保険に関する調書の改正」など、保険税務と生命保険販売の周辺知識の最新情報を紹介しています。生命保険関連の最新裁決事例や判例などを踏まえ、新たに収録・改訂した箇所を含め、300ページ以上にわたり加筆しています。

平成29年度版 保険税務のすべて