新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

プルデンシャル生命、元社員が詐欺容疑で逮捕

プルデンシャル生命の元社員(城宝俊明容疑者65歳、2011年3月退職、当時金沢支社所属)が、6月5日に投資運用名目で顧客から金銭を預かっていたとして詐欺容疑で石川県警に逮捕された。
同社では謝罪の言葉を述べるとともに、今後も、捜査に全面的に協力していく。
1.同社で把握した情報
同社金沢支社に2011年3月まで在籍していた元社員が、在職中及び退職後に同社の契約者を含む複数の方から投資運用名目で金銭を預かり、その後、大部分が返済されていないことを把握した。その後同社にて調査した結果、現在把握している情報は以下のとおりである。
行為期間:1999年8月~2023年7月
被害状況:34名、約7.5億円(うち約2.14億円は返金済み)
不正の方法:投資による利殖をもちかけて金銭を預かる
2.契約者への対応
事案把握後、元社員が在職中に担当した全契約者に対して、郵送・架電等の方法によりご連絡し、同様の被害がないか調査を実施した。調査により把握した情報は警察に提供している。
3.再発防止策
同社はこのような顧客の信頼を損なう不適切な事案を重く受け止めている。
営業社員であるライフプランナーが生涯にわたって顧客に寄り添い、経済的な保障と心の平和を届けるという同社のビジネスの遂行において、実効性のあるコンプライアンス・リスク管理が必要不可欠であると考えている。そのため、金銭不祥事事案の未然・再発防止を行うために、経営陣を先頭に、全社的な取り組みを進めている。今後も顧客からの信頼に応えられる社員・組織であり続けるために、不断の取り組みを進めていく。
4.注意喚起
同社ではホームページ「詐欺等の金融犯罪に十分ご注意ください」に記載のとおり、生命保険商品以外の金融商品等の販売は実施しておらず、個人的な投資勧誘や金銭貸借も禁止している。
◆同社ホームページ「詐欺等の金融犯罪に十分ご注意ください」より抜粋
○同社社員が生命保険の各種手続きにおいて、顧客から現金を預かることは一切ない(同社では2005年5月以降、顧客から現金を預かる取り扱いを行っていない)。
○プルデンシャル生命名義以外の口座(例えば、同社社員名義の個人口座等)を振込先として案内することもない。
○同社社員が以下のような取り扱いをすることはない。
・同社の保険契約申込書や各種社内帳票等を渡して現金を預かる。
・市販もしくは私製領収証を渡しして現金を預かる。
・顧客より現金を預かって振込手続きを行う。
・「契約者貸付や解約・減額等の誤った手続きにより、顧客の口座に振り込まれた金額を回収する」と説明し、私製領収書を手交し金銭を受領する。
・同社社員が顧客との個人的な金銭貸借を行う。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

損保ジャパン、システムに対する不正アクセス発生、情報漏えいの可能性について(第2報)

生保

プルデンシャル生命、2024年度決算(案)を発表

損保

東京海上日動、出向者による情報漏えい、株式会社西日本シティ銀行においても発覚

損保

東京海上日動、同社代理店へのデータ誤送信による募集人情報の漏えいを確認

生損

東京海上日動、東京海上日動あんしん生命、元代理店店主による保険料の詐取と一時的な流用が判明

生保

三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命、委託先保険代理店における情報流出の可能性(第二報)

損保

損保ジャパン、委託先におけるランサムウェア被害に伴う情報漏えいのおそれが発覚

損保

損保ジャパン、システムに対する不正アクセスが発生し情報流出の可能性

損保

日新火災、代理店へのデータ誤送信によるお客さま情報漏えいが発覚

生保

メットライフ生命、元社員が長野県警に逮捕