損保協会、ISJ(日本国際保険学校)一般コースを開講
損保協会は、公益財団法人損害保険事業総合研究所(損保総研)と共催で、2019年度(第46回)ISJ(日本国際保険学校、InsuranceSchool(Non-Life)ofJapan)一般コースを開講した。本コースは10月21日(月)から11月1日(金)までの2週間、「日本の損害保険とリスク・マネジメント」をメインテーマに開講され、東アジア14地域の損害保険会社、保険監督官庁等の職員が講義やワークショップに参加する。
本コースは参加者に、損害保険やリスク・マネジメント実務の背景にある考え方を具体的事例に基づき学び、経営に近い観点から、課題解決の考察力を強化してもらうプログラム編成としている。保険監督、損害保険会社の事業環境、商品、料率、販売、損害調査、リスク・マネジメント等について、日本の損害保険業界、損害保険会社が自由化を経て、社会の変化、消費者のニーズに対応すべく築いてきた制度や実務、取組みを紹介する。また、参加者は、各講義・ワークショップで学んだ知識・考え方を踏まえ、最終日に各国・地域の損害保険市場が取り組むべき課題について総括討議・発表を行う。
講師は、第一線で活躍している同協会会員会社等の社員のほか、保険監督官庁、損保総研、同協会等の役職員が務める。金融庁監督局保険課からは日本の保険監督について、財務省大臣官房信用機構課からは家計分野の地震保険のテーマで講義を行う。
10月21日(月)の開講式では、損保協会の岩崎 賢二専務理事が主催者を代表して歓迎挨拶を行い、参加者に対して「私たちを取り巻く社会・経済環境は、急速に変化している。こうした情勢の中で、森羅万象を扱う損害保険には、変化に対応していくことが求められており、われわれ保険の専門家には、保険の基本を押さえつつ、『広い関心・探求心』を持つことが求められている。皆さんが、しばらくの間、日々の業務を離れて様々なトピックについて深く考え、新たな視点を得るとともに、より良い解決策を見つけられることを強く希望する。」と、本コースへの積極的な参加を呼びかけた。