日本生命、豪州生保会社の買収手続きを完了
日本生命は、2015年10月に豪州大手銀行、ナショナルオーストラリア銀行(NAB)との間で、同行傘下MLC Limitedの生保事業(MLCL)の株式80%を取得する手続きを開始することで合意していたが、日豪当局認可等、所定の手続きを経て、10月3日付でMLCLの子会社化を完了したと発表した。取得価額は約22億豪ドル(約1800億円)。
今後、MLCLに対して、日本生命から派遣する取締役・出向者等を通じた経営管理・モニタリングを行っていく。また、日本生命からの技術提供やグループ全体でのノウハウ共有に加え、IT領域等への新規投資、株主および販売パートナーとしてのNABからの銀行窓販やクロスセルの領域での強力な支援等を通じて、MLCLのより一層の企業価値向上を目指す。
MLCLは、1886年設立、収入保険料ベースで豪州4位に位置する有数の生命保険会社。NABが保有するアドバイザー・チャネルや銀行窓販チャネル等、複雑かつ多様化された強力な販売ネットワークを活かし、定期保険等の伝統的生命保険や所得補償保険、団体保険等いずれの分野でも豪州トップクラスにある。