新日本保険新聞の購読はこちらから →

20代向けクレジットカード究極の1枚はこれ!選び方やメリット・デメリットも解説

20代向けクレジットカード究極の1枚

20代でクレジットカードを選ぶなら、年会費無料でポイント還元が安定して高い1枚から始めるのがおすすめです。

1枚へ集約することで管理がしやすく、ポイントや利用実績も効率的に積み上げられます。

ただし、カードにはそれぞれ得意分野があり、ネットショップやコンビニ、旅行などライフスタイルによって「究極の1枚」は変わります。

本記事では、20代におすすめのクレジットカードをタイプ別に厳選し、選び方やメリット・デメリット、上手な使い方までわかりやすく解説します。

これからカードを作る人も、見直しを検討している人もぜひ参考にしてください。

目次

20代向けクレジットカード究極の1枚

クレジットカードは、本当に種類が多くて迷いますよね。

ポイント還元が得意なカードもあれば、飲食店や旅行での優待が強いカードもあります。

だからこそ「どのカードが自分に合っているのか」は、ライフスタイルや使う目的によって変わってきます

特に20代のうちは、学生や社会人になりたてで収入が安定していない人も多いはずです。私も就職直後は、「できるだけコスパのいいカードを選びたい」と思い、かなり調べました。

以下では、年会費永年無料で持ちやすいカードの中から、「究極の1枚」を厳選してご紹介します。

総合力で選ぶ究極の1枚なら「JCB カード W」

JCBカードW
JCB カード Wの概要
年会費(税込)永年無料
ポイント還元率1.0〜10.5%
※還元率は交換商品により異なります。
国際ブランドJCB
付帯保険海外旅行保険:最高2,000万円(利用付帯)
ショッピング保険:年間最高100万円
追加カード家族カード:発行手数料・年会費無料
ETCカード:年会費無料
主な申し込み条件年齢:18歳以上39歳以下
収入:本人または配偶者に安定継続収入、または学生(高校生を除く)
発行スピード最短5分
※モバ即入会の場合
特徴・18〜39歳限定の高還元カード
・Amazon、セブン-イレブンで高還元
・使いすぎ防止アラートなど安心のセキュリティ
詳細公式サイト
メリット
  • 39歳以下限定でポイントが通常の2倍
  • 日常使いするお店で高還元
  • 若いうちに作って長く使えるカード
デメリット
  • 国際ブランドがJCBのみ(海外では使えない場所もある)
  • 国内旅行保険が付帯していない

JCB カード Wは、「2025年 オリコン顧客満足度(R)ランキング クレジットカード 年会費無料」で総合1位を獲得した人気カードです。

特に10代・20代からの人気が高く、ポイント還元率の高さはもちろん、カードの作りやすさ、付帯サービスの充実さなどバランスよく備わっています。

特に魅力なのは優待店(JCB ORIGINAL SERIESパートナー)でのポイントアップです。

JCB CARD Wの主な優待店
  • Amazon:2%還元
  • セブン-イレブン:2%還元
  • スターバックスカードへのオンライン入金:最大10%還元
    ※還元率は交換商品により異なります。

ネットショップからコンビニ、カフェまで、日常的に使うお店を幅広くカバーしています。

なかでも、スターバックスカードへのオンライン入金では最大10%還元なので、よく使う人はかなりお得に感じるはずです。

私は楽天カードとエポスカードゴールドを持っていますが、どちらも実店舗では最大1.5%還元なので、JCB カード Wが一枚上手です。

特にセブン-イレブンは週3〜4回は利用するので、「もしJCB CARD Wを持っていたら、毎月数百円分のポイントは得られるな」と正直うらやましく思います。

さらに、2026年1月からは現行の「Oki Dokiポイント」が「J-POINT」に刷新され、ポイント付与単位や優待店の拡大も予定されています。

現在(Oki Dokiポイント):1,000円(税込)ごとに2ポイント
2026年1月移行(J-POINT):200円(税込)ごとに2ポイント

※出典:Oki Dokiポイントは「J-POINT」に生まれ変わります。|JCBカード

この変更により少額利用でもポイントが貯めやすくなるので、コンビニ派の人にとってますます便利になるでしょう。

なお、申し込みは18歳以上39歳以下に限られますが、発行後は40歳以降も継続して利用可能です。

ポイント高還元で選ぶなら「リクルートカード」

リクルートカード
リクルートカードの概要
年会費(税込)永年無料
ポイント還元率1.2〜3.2%
国際ブランドMastercard
VISA
JCB
付帯保険海外旅行保険:最高2,000万円(利用付帯)
国内旅行保険:最高1,000万円(利用付帯)
ショッピング保険:年間200万円
追加カード家族カード:年会費無料
ETCカード:年会費無料(MastercardとVISAは発行手数料が税別1,000円)
主な申し込み条件年齢:18歳以上
収入:本人または配偶者に安定収入、または学生(高校生を除く)
発行スピードVISA・Mastercard:最短翌営業日
JCB:最短5分で番号発行
特徴・常時1.2%の高水準
・公共料金や携帯代も1.2%還元
・じゃらんで最大3.2%還元も可能
詳細公式サイト
メリット
  • どこで使っても1.2%の高還元
  • 旅行や美容院でポイントが貯まりやすい
  • Pontaポイントやdポイントに交換できる
デメリット
  • 日常利用のお店でポイントアップが少ない
  • 日常利用のお店でポイントアップが少ない

リクルートカードは、「とにかく還元率が高いカードが欲しい人」におすすめです。

私がいいなと思ったのは、光熱費や携帯代など「毎月必ず払う固定費」の支払いでも1.2%でしっかり還元される点です。

一部ポイント加算対象外となる利用代金があります。詳しくはリクルートID規約 ポイント加算・利用条件一覧をご確認ください。

他の年会費無料カードだと、公共料金は還元率が0.2〜0.5%に下がることが多いです。

私も以前、楽天カードで公共料金を払おうとして「0.2%しか付かないのか…」とがっかりした経験があります。

その点リクルートカードなら、サブカードを増やさなくても1枚で効率よくポイントが貯められるのが便利です。

さらに、旅行予約サイト「じゃらん」や、美容院などの予約サイト「ホットペッパービューティー」でカード払いするとポイント二重取りが可能。

たとえば、じゃらんで予約・宿泊・決済を完了すると、合計3.2%還元になります。

3.2%還元の内訳
  • じゃらん、ホットペッパービューティ(サイト特典):予約+宿泊/来店で最大2%還元
  • カード利用分:いつでも1.2%還元
  • 合計:3.2%還元

貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに交換でき、Amazonでも使えるので、ポイントの使い道にも困りません。

コンビニや飲食店で普段使いの1枚なら「三井住友カード(NL)」

三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)の概要
年会費(税込)永年無料
ポイント還元率基本手0.5%
コンビニ・飲食店タッチ決済で最大7%
国際ブランドVISA
Mastercard
付帯保険海外旅行保険:最大2,000万円(利用付帯)
※「選べる無料保険」で変更も可能。
追加カード家族カード:年会費・発行手数料無料
ETCカード:年会費550円(税込)
※初年度無料。
※前年度に一度でもETCの利用があった場合は年会費無料。
主な申し込み条件年齢:18歳以上(高校生を除く)
収入:記載なし
発行スピード最短10秒
※即時発行ができない場合があります。
特徴・対象店舗でのスマホタッチ決済で最大7%還元
・家族ポイントやアプリ連携でさらに還元率アップ
・25歳以下学生限定の「学生ポイント」
詳細公式サイト
メリット
  • コンビニや飲食店でポイントが貯まりやすい
  • 海外旅行保険が不要な場合は生活関連の付帯保険へ変更できる
  • 25歳以下の学生ならサブスクで最大10%還元
デメリット
  • 基本還元率は0.5%と低め
  • 国内旅行保険は付帯していない

三井住友カード(NL)は、「コンビニや飲食店をよく使う人」にぴったりのカードです。

対象店舗でスマホのタッチ決済を使うと最大7%還元が受けられ、セブン-イレブンではアプリ連携などの条件を満たすと最大10%還元になります。

対象店舗はコンビニや飲食店、ファーストフード、カフェなど普段使いのお店が多いので、学生や社会人1年目の人でも使いやすいはずです。

対象店舗の一例
  • セイコーマート
  • セブン-イレブン
  • ミニストップ
  • ローソン
  • マクドナルド
  • モスバーガー
  • サイゼリヤ
  • ガスト
  • バーミヤン
  • ドトールコーヒーショップ
  • エクセルシオール カフェなど

私はセブン-イレブンで毎月1〜2万円買い物をするので、もし三井住友カード(NL)を使えば月700〜1,400円相当のポイント獲得が見込めます(7%相当)。

2025年5月には三井住友カードとソフトバンクが業務提携し、今後はVポイントとPayPayポイントの相互交換も検討されています。これが実現すれば、さらに使い勝手が広がりますね。

また、25歳以下の学生限定でポイントが加算される「学生ポイント」も魅力です。

動画や音楽のサブスクサービスは+9.5%、携帯電話料金は+1.5%など、日常生活でよく使う料金を三井住友カード(NL)で支払うことで、獲得できるポイントが大幅に増えます。

対象のサブスクサービス
  • Amazonオーディブル
  • DAZN
  • dアニメストア
  • Leminoプレミアム
  • Hulu
  • U-NEXT
  • LINE MUSIC
    ※ポイント付与条件・上限あり。詳しくは公式サイトをご確認ください。

基本還元率は0.5%と少し低めですが、「コンビニ・飲食店・サブスク」の3つをよく利用する20代にとっては、普段使いでポイント高還元を得られやすい非常におすすめのカードと言えます。

ネットショップでお得に買い物したいなら「楽天カード」

楽天カード
楽天カードの概要
年会費(税込)永年無料
ポイント還元率1〜3%
国際ブランドVISA
Mastercard
JCB
American Express
付帯保険海外旅行保険:最高2,000万円(利用付帯)
追加カード家族カード:年会費無料(2枚まで)
ETCカード:年会費550円(税込)
※ダイヤモンド会員・プラチナ会員は無料
主な申し込み条件年齢:18歳以上
収入:記載なし
発行スピード1週間〜10日程度
特徴・楽天市場で常時3%還元
・SPU条件達成で最大18倍
・セールやキャンペーンと組み合わせてさらにお得
詳細公式サイト
メリット
  • 楽天市場で効率よくポイントが貯まる
  • 楽天サービスを使うほど還元率がアップ
  • 少額決済でもポイントが貯まりやすい
デメリット
  • 公共料金などは0.2〜0.5%に還元率ダウン
  • 他社ポイントやマイルへの交換が弱い

楽天カードの最大の魅力は、楽天市場でのポイント還元率の高さです。

楽天市場ではカード払いで3%、「5と0のつく日」には4%、SPU(スーパーポイントアッププログラム)を組み合わせれば最大18倍までアップします。

私は楽天カードを保有していますが、特に力を入れなくても楽天スーパーSALEやお買い物マラソンを活用すれば、5〜10%還元は簡単に狙えています。

SPUの一例
  • 楽天カード利用:+2倍
  • 楽天銀行+楽天カード引き落とし:+最大0.5倍
  • 楽天モバイル契約+エントリー:+4倍
  • 楽天モバイルキャリア決済+エントリー:+2倍
  • 楽天証券 投資信託:+0.5倍

また、個人的なお気に入りポイントは、街のお店でも常時1%還元、楽天ペイが使えるお店なら最大1.5%還元を受けられる点です。

「〇〇円以上利用」など金額面での条件なく高還元を受けられるのは、少額決済派の私にとって楽天カードの強みだと実感しています。

2025年7月から、楽天ペイで1.5%還元を受けるためには「楽天ポイントカードをカウント期間中に2回以上提示」の条件達成が必要となりました。

貯まったポイントは楽天ペイや楽天市場での支払いに使えるほか、楽天証券でのポイント投資も可能なので、使い道に困ったことはありません。

公共料金支払いなどで0.2%に下がる点は正直デメリットですが、楽天市場での利用が中心ならトップクラスにお得です。

そのため、「ネットショッピング=楽天市場中心」という人には、楽天カードが究極の1枚になるでしょう。

コード決済でお得に買い物したいなら「PayPayカード」

PayPayカード
PayPayカードの概要
年会費(税込)永年無料
ポイント還元率1〜5%
国際ブランドVISA
Mastercard
JCB
付帯保険なし
追加カード家族カード:無料(10枚まで)
ETCカード:年会費550円(税込)
主な申し込み条件年齢:18歳以上(高校生を除く)
収入:本人または配偶者に安定した継続収入
発行スピード約1週間
特徴・PayPayへのオートチャージが可能
・大型キャンペーンやクーポンが豊富
・Yahoo!ショッピングで最大5%還元
※利用先・期間限定ポイント含む。条件・上限あり。
詳細公式サイト
メリット
  • PayPayとの連携で最大1.5%還元
  • 利用できる店舗が圧倒的に多い
  • キャンペーン・くじの当選確率アップ
デメリット
  • PayPayチャージ自体はポイント付与対象外
  • 海外旅行保険などの付帯保険がない

「コード決済をよく使う人」なら、PayPayカードが最も相性の良い1枚です。

基本還元率は1%ですが、PayPayアプリと連携してクレジット利用設定のうえ、以下の条件を満たせば1.5%に上がります。

1.5%還元にするための条件
  1. 前月の支払い回数:30回(200円以上)
  2. 前月の支払い金額:10万円

PayPayはキャンペーンの多さも大きな魅力ですよね。

たとえば「PayPayジャンボ」では抽選で支払い金額が全額戻ってきたり、「超PayPay祭」では飲食店やスーパーで使えるクーポンが配布されたりします。

PayPayの支払い方法を「クレジット(PayPayカード)」に設定すると、キャンペーンの「PayPayスクラッチくじ」での当選確率が通常の2倍になります。

また、私は楽天ペイをメインで使っていますが、実際のところドラッグストアやスーパーでは「PayPayだけ対応」という店舗もまだまだ多いです。

実際に他のコード決済と比較しても、PayPayの加盟店数は圧倒的です。

コード決済名加盟店数出典
PayPay1,000万カ所以上(2023年10月時点)PayPay公式サイト
au PAY753万カ所(2025年7月時点)au PAY公式サイト
d払い665万カ所(2025年3月末時点)d払い公式サイト
楽天ペイ600万カ所(2022年10月時点)楽天ペイ公式サイト

せっかくのポイント獲得の機会を逃すと、ちょっと損した気分になりますよね。

これだけ広範囲で使えるのはPayPayだけなので、コード決済で「一番損しないカード」として、PayPayカードをおすすめします。

20代向けクレジットカード究極の1枚の選び方

20代でクレジットカードを選ぶときは、ただポイント還元率が高いだけでなく、「自分の生活で最大限に活かせるか」を基準に選ぶことが大切です。

私は以前、ショッピングモールの特典目当てでカードを作ったものの、その店舗以外では使い道がなく失敗した経験があります。

カードのメリットを最大化するためには、自分の行動範囲やよく使うお店で特典を受けられるか、カードの利用目的に合っているかなどの見極めが必要です。

ここでは、20代のカード選びで必ずチェックしたい6つのポイントをご紹介します。

年会費は無料が基本、費用対効果で選ぶ

20代で持つ最初のクレジットカードは、年会費が永年無料基本還元1%以上を目安にすると失敗しにくいでしょう。

固定コストを抑えつつ、日々の支払いでポイントを安定的に積み上げられるからです。

私自身は楽天カードとエポスカードゴールドを使っていますが、どちらも年会費無料(エポスは条件付きで無料)なので、コストを気にせず自分のペースで使えています。

逆に、SNSで「年会費〇円のカードを持っていたけれど、結局使わずに年会費だけ払ってしまった…」という話を見て、年会費は軽視できないと思うようになりました。

20代で最初の1枚を選ぶなら、年会費無料がベストです。

どうしても年会費がかかる場合は、費用以上の特典を実際に使えるかをチェックしてから選びましょう。

日常の行動範囲に合ったカードを選ぶ

クレジットカードは「自分の行動範囲」に合った種類を選ぶことで、メリットを最大化できます。

クレジットカードの種類は発行元により大きくに4つに分けられ、それぞれの会社に関連したサービスでポイント還元や特典を提供しています。

発行会社によるクレジットカードの種類
  • 銀行系カード:銀行・銀行系グループ会社が発行(三井住友カード、三菱UFJカードなど)
  • 流通系カード:スーパー・百貨店などの会社が発行(エポスカード、楽天カードなど)
  • 交通系カード:鉄道会社や航空系会社が発行(ビューカード、JALカードなど)
  • 信販系カード:クレジットサービス会社が発行(ライフカード、ジャックスカードなど)

たとえば、交通系カードでは電車や飛行機などの利用がお得になりますが、私は通勤しないライフスタイルのため交通系は選択肢から外しています。

一方で、日用品を楽天市場でまとめ買いするので「流通系」の楽天カードがメイン。

自分の生活スタイルに合わせたことで、効率よくポイントを貯められています。

まずは通帳や家計簿アプリで「自分が一番お金を使っているジャンル」を見直し、そのジャンルを得意とするカードを選ぶのがおすすめです。

よく利用する店舗でのポイント還元率で選ぶ

20代でクレジットカードのメリットを活かすためには「普段よく行くお店がポイントアップ対象か」を確認しましょう。

クレジットカードの多くは、特定のお店やサービス限定で、ポイント還元率アップや優待割引などの特典を提供しています。

基本還元率が1%あっても、よく使うお店で特典がなければお得感は半減しますよね。

逆に、特典対象のお店が生活圏にあれば、効率的にポイントが貯まります。

ポイント還元率アップの一例
  • コンビニ・飲食派:三井住友カード(NL)、三菱UFJカードなど
  • Amazon派:Amazon Mastercard、JCB カード Wなど
  • 楽天市場派:楽天カード
  • Yahoo!ショッピング派:PayPayカード

私は会社員時代、ランチでよくドトールに通っていました。

もし当時、三井住友カード(NL)を持っていれば、7%還元により1カ月で数百ポイント貯まっていた計算になります。今になって「持っていれば…」と少し後悔しています。

「どの店でよくお金を使っているか」をまず把握し、その店舗が高還元対象になるカードを選ぶのが効率的です。

付帯保険や補償サービスの有無で選ぶ

旅行や大きな買い物をするなら、「保険や補償サービスが付いているか」を必ず確認しましょう。

海外旅行ではケガや病気の治療費が高額になることが多いため、カード付帯の保険があると安心です。

また、ショッピング保険があれば高額家電の故障や破損にも対応できます。

付帯保険の比較
  • JCB CARD W:海外旅行保険最高2,000万円(利用付帯)、ショッピング保険あり
  • 楽天カード:海外旅行保険最高2,000万円(利用付帯)、ショッピング保険なし
  • PayPayカード:付帯保険なし

たとえば、海外旅行用にクレジットカードを作る場合、付帯保険がないPayPayカードは選択肢から外れることになります。

付帯保険の条件が「利用付帯」の場合、その旅行の航空券やツアー代をカードで支払うと補償が適用されます。

私は海外旅行に行く際には、飛行機のチケット代を楽天カードやエポスカードで払って保険が適用されるようにしています。

「旅行好き」「高額商品を買う機会がある」という人は、保険や補償の充実度にも注目して選んでみてください。

スマホ決済やタッチ決済との相性で選ぶ

20代のクレジットカード選びでは、スマホ決済やタッチ決済対応も重要です。

Apple PayやGoogle Payと連携できるカードなら、レジでスマホをかざすだけで支払えるのでお会計がスピーディー。

私はクレジットカードを2枚保有していますが、どちらもApple Payに登録しているため、財布要らずで身軽に買い物できます。

さらに、キャンペーンや高還元施策が「タッチ決済限定」で行われることも多いです。

たとえば三井住友カード(NL)は通常0.5%還元ですが、スマホのタッチ決済を使うことで、対象店舗では7%還元を受けられます。

「タッチ決済に対応しているか」を確認するだけで、同じ金額の買い物でも得られるポイントが変わります。

申込年齢や若者特典の有無で選ぶ

20代でカードを作るなら、年齢制限や若者特典があるカードは早めに確保しておくのがおすすめです。

申込年齢や若者特典があるカードの例
  • JCB カード W:申し込み条件が「18〜39歳」限定
  • 三井住友カード(NL):25歳以下の学生限定で「学生ポイント」あり

JCB カード Wは「18歳以上39歳以下限定」で申し込み可能なカードで、ポイント還元率が通常のJCB一般カードの2倍になります。

申し込みは「39歳以下」ですが、40歳以降も継続して年会費無料で利用できるため、若いうちに作れば長期的にメリットを享受できるでしょう。

また、三井住友カード(NL)では、25歳以下の学生限定で、サブスクサービスの支払いに対し最大10%還元になる「学生ポイント」を実施しています。

私が20代のときはクレジットカードを詳しく調べずに作っていたので、「もっと早く知りたかった」と思うことがしばしばあります。

20代という限られた期間を最大限に活用し、若いうちしか作れないカードは逃さず申し込んでおくのが得策です。

20代がクレジットカードを究極の1枚だけ持つメリット

20代で初めてクレジットカードを持つなら、複数枚に分けるよりも「自分に合った1枚」に絞ったほうが、管理の手間やコストを大きく減らせます。

支払い明細や利用実績、貯まるポイントが集中するため、家計管理がしやすくなるだけでなく、上位カードへのインビテーションなど長期的なメリットにもつながります。

支払いの管理がしやすい

保有するクレジットカードを1枚に絞ると、明細確認家計管理がラクになります。

カードが増えるほどログイン先や締め日が分散し、サブカードの把握漏れが起きやすいためです。

私はメインカードとサブカードの2枚体制ですが、サブカードの明細確認を後回しにして「思ってたより使っていた…」という経験が何度もあります。

1枚に集中していれば、月々の家計管理がもっと簡単だと感じています。

特に初めてクレジットカードを持つ人は、明細をひとつに集約して使いすぎを防ぐ運用が安心です。

ポイントが集中して貯まり、失効リスクも減らせる

クレジットカードの1枚持ちなら、利用するカードが1枚に集中するため、ポイントが分散することなく効率的にポイントを貯められます。

複数のポイントに分かれると、各カードの有効期限やポイント利用先を把握しにくく、たくさん貯まる前に失効しがちです。

たとえば、私はネットのまとめ買いは楽天市場派なので、楽天カードで支払って楽天ポイントを効率的に貯めています。

Amazonだけの還元率なら他社カードのほうが強い場面もありますが、日常生活で使い切りやすい楽天ポイントへ集約したほうが私にとっては合理的でした。

楽天ポイントなら楽天市場での利用はもちろん、飲食店などの実店舗でも利用できるのが便利ですね。

普段の生活で一番使うサービスにポイントを寄せると、実質的なメリットを最大化しやすいです。

紛失・不正利用などリスク管理がしやすい

クレジットカードの枚数が少ないほど、紛失・不正利用時の発見と手続きがスムーズです。

よく使うカードなら紛失してもすぐに気付きますし、停止・再発行などの対応先が1社で済むためです。

私自身、1日で約50万円の不正利用に遭ったことがあります。

そのときはカード会社から迅速に連絡が来て対応してもらえましたが、もし普段使わないサブカードだったら気づきが遅れたかも…と思うとゾッとしました。

「1枚持ち+利用通知ON+ロック機能の活用」で、万が一の際の早期発見・早期対処がしやすくなります。

無駄な年会費の支払いを回避できる

クレジットカードの1枚持ちなら、使わないカードの年会費負担を避けられます。

複数枚持つと利用が分散するため、サブカードはポイントや優待特典の回収が難しく「年会費割れ」しやすいです。要するに「元が取れない」という状態ですね。

私はエポスゴールドカードを条件達成により年会費無料で保有していますが、もし有料のままサブ運用だったら、特典回数やポイントからみて確実に損していました。

1枚に集中することで、カード保有のコストを最小化できます。

年会費がかかるカードを持つ場合は、元が取れる自信があるときだけにしておきましょう。

上位カードの発行(インビテーション)につながりやすい

クレジットカードの利用実績が1枚に集中すると、上位カードの招待(インビテーション)を受ける近道になります。

カード会社からのインビテーションは「年間利用額」などで判断されることが多く、特に少額しか利用しない人は分散すると不利になります

インビテーションの金額条件が公表されているのは、例えば「三井住友カード(NL)」が代表的です。

カード名ゴールドカード年会費(税込)条件
三井住友カード(NL)
→三井住友カード ゴールド(NL)
5,500円年間100万円以上の利用など

公表条件は変更の可能性があるため、最新条件を確認してください。利用金額はインビテーションを保証するものではありません。

高額な買い物は滅多にしないので、もし2枚持ちだったら条件を達成できていなかったかもしれません。

インビテーションは保証されませんが、利用を1枚に集約すると年間利用額などの面で招待の可能性を高めやすいのは確かです。

20代がクレジットカードを究極の1枚しか持たないデメリット

20代でクレジットカードを1枚に絞ることには注意点もあります。

カードの紛失やシステム障害などのトラブル時に代替手段がなくなるリスクや、全てのシーンで最適な還元率を得られない可能性があるのです。

さらに、利用限度額や国際ブランドの制約によっては、旅行や高額決済の際に不便を感じる場面も出てくるでしょう。

トラブル時にはカード決済ができなくなる

クレジットカードを1枚しか持っていないと、復旧や再発行までの間はキャッシュレス決済ができなくなります

紛失・盗難、磁気不良、カード会社のシステム障害などのトラブルは、一定の頻度で発生する可能性があります。

たとえば、私はこれまでに磁気不良と不正利用の両方を経験しました。

再発行が完了するまではカード決済が使えず不便でしたし、各サービスのカード情報を変更するのも手間がかかります。

2023年11月には、決済ネットワーク「CARDNET」の大規模障害により、全国的に一部クレジットカードが約7時間使えなくなったニュースもありました。

これらの経験から、「代替手段の重要さ」を痛感しています。

1枚で運用するなら、少額の現金やコード決済、交通系ICといった代替手段を用意しておくと安心です。

ポイント高還元の機会を損ないやすい

生活のすべてのシーンにおいてベストなカードは、1枚とは限りません。

店舗・モール、サービスごとに強いカードが違うため、1枚に固定すると機会損失が出ます。

私は楽天カードがメインなので、ネットショップでは高還元な一方、コンビニでは他社カードのほうが有利な場面が多いです。

とはいえ、ポイントが分散して失効するより、今は「使うシーンが一番多い所で最大化」を優先しています。

特に初めのうちは、利用額が最も大きい領域で強い1枚に絞るのがシンプルで効果的です。

機会損失を減らしたい場合は、クレジットカードやポイント管理に慣れてきたら、サブカードの追加を検討しても良いかもしれません。

利用限度額が不足する可能性

20代でクレジットカードを1枚しか持たないと、利用限度額が少なく、大きな出費で足りなくなる可能性があります。

20代の新規発行では、利用限度額が10〜30万円程度となることが多いです。

特に旅行や引っ越し、家電購入など大きなイベントの際は、上限に到達しがちです。

ただし、使いすぎてしまって返済が滞るリスクを軽減できる仕組みでもあります。

大きな支払いを予定している月は、事前の繰上げ返済などで枠を空けると回避しやすいでしょう。

国際ブランドによっては使えない場所もある

クレジットカードが1枚だと、1つの国際ブランドに依存し、海外や一部店舗で使えないことがあります。

主な国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express

国際ブランドの取り扱いは、国・地域・店舗などによって異なるためです。

海外利用があるならVISAやMastercard、国内メインならJCBなど、渡航の有無で国際ブランドを選ぶと良いでしょう。

特に海外で利用予定がある人は、世界シェアの高いブランドを選ぶのが無難です。

20代で知っておきたいクレジットカードの上手な使い方

クレジットカードはただ「支払いに使うツール」ではなく、使い方次第で大きなメリットを引き出せるアイテムです。

特に20代のうちから賢く使いこなせば、ポイント還元や信用の積み上げなど、将来に直結する効果を得られます。

ここでは、初心者でも実践しやすい3つのコツをご紹介します。

クレジットヒストリーを育てる

20代から計画的にカードを使うことで、将来のローン審査に有利な「良好なクレジットヒストリー(クレヒス)」を築けます。

クレヒスは住宅ローン・自動車ローン・新規カード発行の際に必ず参照され、若いうちの履歴が将来の信用に結びつくからです。

クレヒスには、個人情報やカード契約の情報、支払履歴、金融事故情報などが記録され、「支払能力」があり「信用できる人か」の判断に使用されます。

年会費無料カードで積み上げたクレヒスは、ゴールドカードやプラチナカードなど、より高いステータスのカードへのステップアップにも必要となります。

私はエポスカードを20代から使い続け、延滞なく支払いをしてきた結果、ゴールドカードのインビテーションが届きました。良好なクレヒスが評価されたと実感しています。

口座残高や引き落とし日を把握し、「遅延ゼロ」を徹底することが、20代でできる資産形成の一つです。

固定費払いを活用したポイント還元

毎月必ず発生する固定費をカード払いにすれば、利用頻度が少なくても安定してポイントを貯められます。

固定費は金額がほぼ一定なので、「気づいたら今月使ってなかった」という事態を避けられ、利用実績を積み上げやすいからです。

固定費の例
  • 電気・水道・ガス代
  • 定期代
  • 携帯電話料金
  • サブスクサービス代

私は日常であまり高額な買い物をしないので、本・動画のサブスク代や光熱費をカード払いにしてコツコツとポイントを貯めています。

たとえば月1万円分の固定費を1%還元で支払うと、年間1,200円分のポイントを受け取れます。

  • 1カ月で100円分(1万円×1%=100)
  • 1年間で1,200円分(100×12カ月=1,200)

ちょうど月額1,000円程度のサブスク代が、実質1カ月分無料になるイメージです。

特に20代のうちは大きな出費の機会が少ないと思うので、固定費払いを1枚のカードに集中することで、安定してポイントも利用実績も作れます。

リボ払いを避け、支払い方法を正しく理解する

20代でクレジットカードを安心して利用するために、「リボルビング払い(リボ払い)」は原則避けることが推奨されます。

リボ払いには年率15%前後の手数料がかかり、返済が長期化すると実質的な借金が増えてしまうからです。

リボ払いは、利用金額にかかわらず毎月一定額を返す仕組みです。

たとえば、楽天カードでは「自動リボに登録するとポイント進呈」というキャンペーンを実施していることがあります。

私も一瞬「お得かも」と思いましたが、そのまま使うと知らぬ間に毎月リボ払いが続き、高額な手数料を払うリスクがありました。

特に20代でクレジットカードに慣れていないうちは、「支払い方法は一括払いが基本」と心得ましょう。

まとめ:自分に合った「究極の1枚」を見つけ、クレジットカードを有効活用しよう

この記事では、「20代向けクレジットカード究極の1枚」について、おすすめカードから選び方、メリット・デメリットまで詳しく解説しました。

クレジットカードは、自分のライフスタイルに合ったカードを選び、賢く使うことでメリットを最大化できます。

カードを1枚に絞ることで、管理がシンプルになり、ポイントや利用実績も効率よく積み上げられます

一方で、限度額不足やトラブル時のリスクもあるため、現金やコード決済を併用して備えることが大切です。

究極の1枚を見つけるために、まずは以下2つから始めてみましょう。

  1. 自分の生活で一番お金を使う場面を把握する
  2. その利用先で強みを発揮するカードを選ぶ

20代から良好なクレジットヒストリーを育てておけば、将来のローン審査や上位カード発行にもつながります。

この記事を参考に、自分に合ったクレジットカードを選び、上手に活用してください。

目次