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アメックスグリーンとゴールドプリファードの違いを徹底比較!年会費・特典・損益分岐点まで解説

アメックスグリーンとゴールドプリファードの違いを徹底比較

アメックスといえば定番のグリーンと、注目度の高いゴールドプリファードです。

どちらも魅力的ですが、「自分にはどっちが合っているんだろう?」と迷う人も多いはずです。

この記事では年会費(グリーンは月会費)・ポイント・特典・付帯保険をわかりやすく比較し、さらに年間利用額ごとの損益分岐点まで解説します。

元銀行員として家計相談を受けてきた経験からも、クレジットカード選びは年会費をちゃんと回収できるかどうかが大きなポイントです。

特にアメックスは特典が豊富だからこそ、自分のライフスタイルに当てはまるかどうかがカギになります。

それではさっそく、アメックス・グリーンとゴールド・プリファードの違いを見ていきましょう。

目次

アメックスグリーンとゴールドプリファードの違いを比較

カード名アメックス・グリーンアメックス・ゴールドプリファード
券面デザインアメリカン・エキスプレス®・
グリーン・カードアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
年会費(税込)月会費1,100円
※年間換算13,200円
年会費39,600円
ポイント還元率基本還元率1%相当
(100円で1ポイント還元)
基本還元率1%相当
(100円で1ポイント還元)
国際ブランドAmerican ExpressAmerican Express
付帯保険・海外旅行傷害保険:5,000万(利用付帯)
・国内旅行傷害保険:5,000万(利用付帯)
・ショッピング保険:年間500万円
など
・海外旅行傷害保険:1億円(利用付帯)
・国内旅行傷害保険:5,000万円(利用付帯)
・ショッピング保険:年間500万円
など
追加カード家族カード:月会費550円(年間6,600円)
ETCカード:年会費無料/発行手数料935円
家族カード:2枚目まで無料、3枚目以降19,800円
ETCカード:年会費無料/発行手数料935円
主な申し込み条件年齢:20歳以上
収入:定職・安定収入がある人
年齢:20歳以上
収入:定職・安定収入がある人
発行スピード最短翌営業日最短翌営業日
特徴・月会費制で気軽に始めやすい
・スマホ決済やサブスク払いでポイント還元
・旅行保険やスマホプロテクション機能あり
・年会費39,600円だが特典が豊富
・条件達成で年1回の無料宿泊
・レストランキャッシュバック特典
・空港ラウンジ・旅行保険が充実
公式サイト公式サイト公式サイト

アメックス・グリーンは、アメックスの中でもっとも年会費が安いカードです。

年会費制ではなく、月会費制(1,100円)という珍しい仕組みを採用しているのが特徴。それでいてアメックスらしく旅行保険やショッピング保険などが手厚いのが嬉しいポイントです。

初めてアメックスを持ちたい方、アメックスの高いステータス性を感じたい方、年会費を抑えながら手厚い補償を受けたい方に最適と言えるでしょう。

一方でアメックス・ゴールドプリファードとは、いわゆるアメックスの個人向けゴールドカードです。

年会費は39,600円。グリーンよりも年会費が高いのはもちろん、一般的なゴールドカードと比較しても少し高めだと言えます。そのぶんキャッシュバック特典や保険が充実しており、うまく使えば年会費の元が取れる可能性もあります。外食や旅行が多い人には、年会費以上の価値を感じられるでしょう。

アメックス・グリーンとゴールドプリファードの違い5つ

アメックスのグリーンとゴールドプリファードは、同じブランドでも中身が大きく違います。

年会費の支払い方や特典の方向性、保険など、順番にチェックしていきましょう。

違いを整理して理解することで、自分のライフスタイルに合うカードを選びやすくなります。

アメックス・グリーンとゴールドプリファードの違い5つ

年会費の金額と仕組み

アメックス・グリーンアメックス・ゴールドプリファード
月会費制1,100円
年間13,200円
年会費39,600円

アメックス・グリーンの大きな特徴は、月会費制1,100円という珍しい仕組みです。

年間にすると13,200円になりますが、毎月少額を払っていくスタイルなので、「まずは気軽にアメックスを試したい」という人は安心して契約できます。

サブスク感覚で持てるカード」とイメージするとわかりやすいです。

一方、ゴールドプリファードは年会費39,600円。額面だけを見ると高いと感じやすいですが、その分特典は充実しています。

無料宿泊や飲食キャッシュバックなど実際にお金に換算できるメリットが揃っており、使い方次第では、年会費以上のリターンを得ることも可能です。

つまり、「気軽に毎月払って試したい」ならグリーン、「まとめて払って特典を活かし切りたい」ならゴールドプリファードという選び方のポイントがあります。

特典の方向性

アメックスの魅力は特典の多さですが、実はグリーンとゴールドプリファードでは方向性が大きく異なります。

グリーンはどちらかというと安心・補償寄りで、ゴールドプリファードは旅行やグルメで実際にお金が戻ってくるような特典が多いのが特徴です。

アメックス・グリーン
  • 旅行傷害保険やショッピング保険など、持っているだけで安心できる補償が中心
  • サブスクや日常利用でもコツコツポイントが貯まりやす
  • 「幅広く安心を得たい」というライトユーザーに合う
アメックス・ゴールドプリファード
  • 年1回の無料宿泊特典(条件達成で利用可能)
  • レストランやスターバックスでのキャッシュバック(合計最大15,000円/年)
  • 旅行や外食が多い人が年会費以上のリターンを実感しやすい

このようにまとめると、グリーンは安心感重視、ゴールドプリファードはお得な特典重視と覚えるとわかりやすいです。

付帯保険の厚み

どちらも旅行やショッピングをサポートする保険がついていますが、補償額や範囲に差があります。

特に、海外旅行保険は見逃せないポイントです。

保険内容アメックス・グリーンアメックス・ゴールドプリファード
海外旅行傷害保険最高5,000万円(利用付帯)最高1億円(利用付帯)
国内旅行傷害保険最高5,000万円(利用付帯)最高5,000万円(利用付帯)
ショッピング保険年最高500万円年最高500万円(対象範囲が広め)

グリーンでも十分安心ですが、ゴールドプリファードは補償額が約2倍で、旅行や出張が多い人にとって、この差は万が一の時の安心感につながるでしょう。

家族カードの条件

家族カードを持つ時、コストがどう変わるかを見ておきましょう。

アメックス・グリーン
  • 家族カードは1枚あたり月会費550円(税込)、年間6,600円
  • 一人利用には向いているが、複数追加すると地味にコスト増
アメックス・ゴールドプリファード
  • 家族カードは2枚まで無料
  • 3枚目以降は年会費19,800円(税込)

一人で使うならグリーンのシンプルさが便利ですが、家族で特に2枚まででシェアするならゴールドプリファードの無料枠が圧倒的に有利です。

向いている人像

最後にどんな人に合うかまとめました。

グリーンが向いているのは、まずアメックスを試したい人や年会費をなるべく押さえたい人で、旅行は年1回くらいで、保険や補償は標準的であれば安心という層でしょう。

月会費なので、やめたい時に解約しやすく、ライフスタイルの変化に合わせやすいのも魅力です。

ゴールドプリファードが向いているのは、旅行や外食の回数が多く、特典をしっかり活用できる人でしょう。

無料宿泊やキャッシュバックを使えば実質的に年会費を取り戻しやすいので、年会費は高くても、その分しっかり使って元を取れるタイプの人にぴったりです。

また、補償額が厚いので、安心を重視する人にもおすすめです。

アメックス・グリーンとゴールドプリファードの損益分岐点はどれくらい?

ここからは「実際にどっちのカードがお得になるのか?」を数字で見ていきましょう。

グリーンは月会費1,100円(年間13,200円)、ゴールドプリファードは年会費39,600円で、両方とも基本のポイント還元率は同じ(100円=1ポイント)

そのため、差が出るのは年会費と特典の活用度合いです。

つまり、ゴールドプリファードの年1回の無料宿泊とレストランやスタバでのキャッシュバックをどれくらい使えるかによって、損益分岐点が変わってきます。

年間利用額おすすめカード理由|まとめ
100万円未満グリーン年会費が安く、日常利用だけでも安心して持てる
100万〜200万円未満使い方次第(分岐点)外食・旅行が多ければゴールド、そうでなければグリーン
200万円以上ゴールドプリファード無料宿泊+キャッシュバックで年会費以上の価値

ここでは、年間利用額ごとに3つのケースを分けて、想像できる生活スタイルを交えながら解説していきます。

アメックス・グリーンとゴールドプリファードの損益分岐点はどれくらい?

利用額が年間100万円未満の場合

年間100万円未満=月当たり約8万円以下のカード支払額に収まる人は、基本的にアメックス・グリーンの方が有利です。

例えば、こんな支払いシナリオを考えてみます。

  • スマホ代:8,000円
  • 光熱費(水道・電気・ガス):15,000円
  • 食料や日用品のスーパー・ドラッグストア利用:30,000円
  • ネットショッピング:20,000円
  • その他(交際費や雑費):5,000円〜10,000円

このように「生活費中心で大きな旅行や高額な買い物は少ない」というライフスタイルだと、年間利用額は100万円未満に収まるケースが多いです。

この利用額で獲得できるポイントは年間8,000〜9,000円相当です。

両カードとも基本の還元率は同じなので差は出ませんが、年会費を比べるとグリーンは13,200円、ゴールドプリファードは39,600円。なので、ゴールドはキャッシュバック特典をフル活用しなければ大きく損してしまう計算になります。

もちろん、「毎週スタバを使っている」「ポケットコンシェルジュ経由でレストランをよく利用する」という人なら、キャッシュバックだけで年15,000円分のリターンを得られるので逆転もあり得るでしょう。

ただ、100万円未満の利用額でそれらを活用できる人は少数派でしょう。多くの人にとっては、グリーンの低コスト+安心の補償がちょうどいい選択になります。

元銀行員の視点

家計相談でもよく「旅行や外食が少ないのにゴールドを契約して損した」という声を耳にしました。

年会費は家計に直結する固定費です。このゾーンにいる人は、まずはグリーンで固定費を抑えながら安心感を確保する方が堅実です。

浮いたお金を貯金や投資に回す方が、資産形成につながる現実的な選択だと思います。

利用額が年間100〜200万円未満の場合

年間100〜200万円=月当たり8〜16万円くらいをカードで使う人は、まさにどちらを選ぶか分岐点に立つゾーンです。

具体的にこんな生活スタイルが想定されます。

  • 固定費(家賃・光熱費・通信費など):5〜7万円
  • 日用品やスーパーでの買い物:2〜3万円
  • 外食費:2〜3万円
  • ファッションや趣味に使うお金:1〜2万円
  • 年に数回の国内旅行費用:10〜20万円

合計すると、ちょうど年間100〜200万円の利用に収まります。

このゾーンでは、キャッシュバックをどれだけ活かせるかが大きな分かれ目になります。

ゴールドプリファードなら、スターバックスとレストラン利用で最大15,000円分のキャッシュバックが受けられます。

外食やカフェ利用が多ければ、これだけで年会費の約40%を相殺可能。さらに付帯する旅行保険や空港ラウンジ利用を考えると、年に数回旅行に行く人にとってはグリーン以上のメリットが得られます。

一方で、「外食はあまりしない」「スタバもほとんど使わない」という人はキャッシュバックを取りきれません。その場合、ゴールドの年会費39,600円は割高に感じられるはずです。

日常生活中心の人なら、やはりグリーンの方が安心感とコストバランスに優れています。

元銀行員の視点

実際に窓口でも、この「中間層」の方が一番迷うケースが多かったです。よく言っていたのは、「カードは使い方でお得感が180度変わる」ということです。

特典を意識して使えるかどうかが勝負を分けます。

外食や旅行が習慣化している人はゴールドを選んでも十分元が取れるし、逆に習慣がない人はグリーンで十分です。

このゾーンは、自分のライフスタイルを冷静に振り返ることが何より大切です。

利用額が年間200万円以上の場合

年間200万円以上=月あたり17万円以上をカードで使う人は、アメックス・ゴールドプリファードを選ぶのが有利でしょう。

具体的にこんな生活スタイルが想定されます。

  • 家族4人の生活費(食費・教育費・保険料など):10〜12万円
  • 光熱費や通信費:2〜3万円
  • レジャーや趣味への支出:2〜3万円
  • 年数回の家族旅行や海外出張:30〜50万円

固定支出をカードにまとめれば、年間200万円はすぐに到達します。

このゾーンでゴールドプリファードが有利な最大の理由は、フリー・ステイ・ギフト(1年間で200万円以上のカード利用があった人は対象ホテルが1泊2名無料になる特典)です。

例えば、1泊3〜5万円クラスのホテルに泊まれば、それだけで年会費の大部分を回収できるでしょう。

さらに、スターバックスやレストランでのキャッシュバック(合計最大15,000円)も加われば、年会費39,600円を上回るリターンが見込めます。

また、海外旅行保険の補償額も最高1億円とグリーンの倍。さらに家族カードも2枚無料と家族全員で特典や保証をシェアできるのは、この層にとっても大きな安心材料です。

注意点としては、フリー・ステイ・ギフトの対象ホテルが限られているため、必ず泊まりたいホテルがあるとは限らないことぐらいでしょうか。

200万円以上利用する人は旅行や出張が多いケースが多く、アメックス・ゴールドプリファードの年会費の元を取れる可能性は高いです。

元銀行員の視点

高額利用層に多いのは、「年会費をコストではなく投資と捉える」発想です。

銀行でも、年間数百万円単位でカードを利用する人はポイントや特典で資産の目減りを防ぐという考え方を持っていました。

200万円以上使うなら、ゴールドプリファードはお金を効率よく使う仕組みとして合理的です。

むしろグリーンを選ぶと、リターンを逃してしまう可能性が高いです。

アメックス・グリーンがおすすめの人

アメリカン・エキスプレス®・ グリーン・カード

アメックスを持ってみたいけど、「年会費が高いのはちょっと……」と迷う人にとって、グリーンは入り口カードとして最適です。

ここでは、特にグリーンを選んだ方がいい人の特徴を3つ紹介します。

年会費をできるだけ押さえて安心感も欲しい人

グリーンの大きな魅力は月会費1,100円(税込)=年間13,200円という手頃さです。

例えば、年間利用額が100万円未満(=毎月8万円程度)の人の場合、ポイントで得られるのは8,000〜9,000円相当。この利用額では、年会費39,600円のゴールドプリファードを持つと負担が重く、ポイントだけでは年会費をカバーできません。

グリーンなら、固定費を最小限に抑えながら海外旅行傷害保険やショッピング保険といった安心感を持つことができます。

特典をフル活用しなくても「最低限の安心をこの価格で買える」と考えればコスパは高いと言えるでしょう

元銀行員の視点

家計相談の現場でも「固定費を削るだけで年間数万円の差が出た」という事例はたくさんありました。

カードの年会費も固定費のひとつです。

高額カードに挑戦して結局ほとんど使わなかったというよりも、まずは低リスクのグリーンで安心を確保する方が資産形成的にも堅実です。

カードを日常使いで気軽に活用したい人

グリーンは旅行や外食特典が派手ではない分、日常生活に寄り添う1枚として使いやすいのが強みです。

例えば、月10万円を生活費としてカード払いにすると、年間で12,000ポイント(=12,000円相当)が貯まります。

これだけで年会費の大半がカバーできる計算です。

スーパー・ドラッグストア・公共料金・ネットショッピングと生活の多くをカードにまとめるだけで、ポイントが第2の収入として積み上がっていきます。

特典を意識して使いこなす必要がなく、自然に日常生活の延長でお得を感じられるのはグリーンならではでしょう。

元銀行員の視点

窓口で「なかなかお金が貯まらない」という相談を受けたときに、現金払いからカード払いに変えてもらうだけで、年間数万円の見えない貯金ができたケースもありました。

グリーンはまさに普段の生活でコツコツ資産を作るタイプの人に向いています。

まずはアメックスの世界を試したい人

ゴールドやプラチナと比べて年会費が安く、解約もしやすいグリーンは、アメックスのお試し版ともいえる存在です。

旅行保険、プロテクション機能、メンバーシップ・リワードなど、アメックスならではのサービスを一通り体験できるので、自分に合うかどうかを確かめたいという人に最適です

例えば、「年に数回旅行に行くけど、まだホテル宿泊や高級レストラン利用は少ない」という人は、まずグリーンを選んでみて、ライフスタイルに合う特典を実際に使ってみると判断しやすくなります。

その後「やっぱりポイントやダイニング特典をもっと使いたい」と感じたら、ゴールドやプラチナにアップグレードすれば良いでしょう。

元銀行員の視点

実際に高いカードを持ったけど結局特典をほとんど使わなかったという後悔は何度も見てきました。

カードは自分が使える特典にお金を払うのが鉄則です。

まずは、グリーンで試し、必要だと感じたら上位カードに進むのが、リスクが少なく資産形成にも効率的な選び方です。

アメックス・ゴールドプリファードがおすすめの人

アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード

アメックス・ゴールドプリファードは年会費39,600円と決して安くはありませんが、旅行や外食をよくする人には、むしろ「年会費を超える価値を得られる」カードです。

ここでは、特にゴールドプリファードをおすすめ出来る人を3タイプに分けて解説します。

旅行や出張が多く、ホテルやラウンジをよく利用する人

ゴールドプリファードの最大の魅力は、年間200万円以上の利用で獲得できるフリー・ステイ・ギフトです。

対象ホテルで1泊2名が無料になるこの特典は、実際に使えば3〜5万円以上の価値に相当することもあり、これだけで年会費の大部分を回収できます。

さらに、プライオリティ・パス(年2回まで無料)も付帯しているため、空港を使う機会が多い人には利便性があります。

出張で疲れたときにラウンジでゆったりできる快適さは、一度体験すると手放せなくなります。

元銀行員の視点

出張族や旅行好きな人の家計相談では、交通費・宿泊費をカード払いにまとめるだけで年間200万円を超えるケースもありました。

そうした人にとって、ゴールドプリファードはコストではなく、使えば使うほど元が取れる仕組みになっているので投資として感じられるでしょう。

外食やカフェを日常的に利用する人

ゴールドプリファードは、キャッシュバック特典が非常に実用的です。

ポケットコンシェルジュ経由でのレストラン利用は20%キャッシュバック(年間最大10,000円)、スターバックスカードへのオンライン入金で年間最大5,000円のキャッシュバック、合計で年間最大15,000円のキャッシュバックが可能です。

例えば、「月2回のレストランでの食事」「週1〜2回スタバ利用」というライフスタイルなら、このキャッシュバックを使い切れるでしょう。

結果的に、年会費の40%近くを実質節約できるわけです。

元銀行員の視点

家計の見直しでよく言われるのは、「外食費は削れる」ということですが、逆に言えば”削るのではなくお得にする”のも立派な選択肢です。

キャッシュバックを活用すれば「楽しみながら節約」が可能になり、生活の満足度と資産形成を両立できるのがゴールドプリファードの強みです。

家族も含め保証や安心を重視したい人

ゴールドプリファードは保険が手厚く、海外旅行傷害保険は最高1億円とグリーンの2倍です。

さらに、家族カードを2枚まで無料で発行可能なので、家族全員で補償や特典をシェアできるのも魅力です。

例えば、家族旅行で子供が体調を崩した場合でも、カード付帯の海外旅行保険で医療費をカバーできるのは大きな安心材料になります。

さらにラウンジ利用や無料宿泊特典を家族でシェアすれば、年会費以上のリターンを感じられるでしょう

元銀行員の視点

保険は、使わないのが一番ですが、必要なときに補償があるかどうかは家計に直結します。

毎月数千円の保険料を別途支払うよりも、カードの年会費にまとめて補償を得るほうが効率的でしょう。

家族で安心を買う意味では、ゴールドプリファードの方がむしろ合理的と感じます。

アメックス・グリーンとゴールドプリファードでよくある質問

審査難易度に差はありますか?

審査難易度に差があると考えられます。やはり年会費や利用枠の違いから、ゴールドプリファードのほうが審査難易度は高い可能性があります。

アメックスは審査基準について公表していませんが、ゴールドプリファードの審査のほうが年会費や毎月の支払いを継続するための返済能力収入の安定性を少し厳しめにチェックされる可能性は十分考えられます。

どちらのカードがポイントを貯めやすいですか?

基本のポイント還元率はどちらも同じで100円=1ポイントです。そのため日常利用だけでは大きな差はありません。

違いが出るのは特典を活かせるかどうかです。ゴールドはスターバックスやレストラン利用でキャッシュバックがあり、実質的な還元率が高まります。

逆に、普段はスーパーやネットショッピングが中心で、外食やスタバ利用が少ない人はグリーンの方が効率よく使えます。

カードのランクは後から変更できますか?

可能です。

アメックス・グリーンを利用していて「もっと特典を活用したい」と感じたら、後からゴールドプリファードにアップグレードできます。

また逆に「年会費が負担になった」と思えばダウングレードもできます。

アメックスは会員の利用状況に応じて柔軟に対応してくれるので、最初はグリーンで試してからライフスタイルに合わせて変更するのが安心です。ただしカードのアップグレード・ダウングレードは、入会から6ヶ月経過してから可能になります。またその際には所定の審査があります。

まとめ:アメックス・グリーンとゴールドプリファード、どちらを選ぶべき?

アメックス・グリーンとゴールドプリファードは、どちらも魅力的なカードですが、おすすめできる人のタイプは大きく異なります。

アメックス・グリーン
  • 月会費制で手軽にアメックスを体験したい人
  • 独身者など家族カードが必要ない人
  • コストパフォーマンスを重視する人
ゴールドプリファード
  • 6ヶ月で100万円のカード決済ができる人
  • 家族カードを利用する夫婦
  • 海外旅行を頻繁に楽しむ人

結論として、日常メインならグリーン、外食や旅行が多いならゴールドプリファードという選び方が最もシンプルです。

元銀行員としての視点を加えると、カードは持つことが目的ではなく、どれだけ自分のライフスタイルにあった特典を活かせるかがカギです。

まずは無理のない範囲で選び、必要に応じてアップグレードする柔軟さを持つのが、家計にも資産形成にも安心につながります。

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