「木の家を建てるなら、やっぱり住友林業がいいな」
住友林業の洗練されたデザインと木材を知り尽くした本物の品質に、多くの人が憧れを抱くでしょう。
しかし、いざ具体的に検討を始めると、
「坪単価は一体いくら?」
「ネットの評判は良いけど、本当に後悔しない?」
「予算オーバーせずに、理想の家は建てられるの?」
といった現実的な疑問やお金の不安が次々と浮かんでくるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、住友林業のリアルな坪単価と見落としがちな諸費用を含めた「総額」のカラクリを解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
本文に入る前に、後悔しない家づくりのための最も重要な情報をお伝えしておきます。
家づくりで一番大切なこと、それは「気になっているハウスメーカーを徹底的に比較検討すること」です。
よくある失敗パターンとして、住宅展示場に行って営業マンの巧みなトークに流されその場で契約をしてしまうというケースがあります。実際に、「もしもしっかりと比較検討していたら、同じ間取りの家でも300万円安かったのに・・・」と後悔する人が本当に多いんです。
だからこそ、きちんとした比較検討をせずにハウスメーカーを選ぶのは絶対にやめてください。
ではどのように比較検討すればいいのでしょうか。
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それでは本文に入っていきましょう!
住友林業の注文住宅とは
住友林業は、単に家を建てるハウスメーカーという枠を超え、「木と生きる幸福」をコンセプトに、上質で心地よい住まいを提供する企業です。
国内外で良質な木材・建材の仕入れから販売、研究開発までを一貫して手掛ける木材事業という強固なバックボーンがあり、他のハウスメーカーには真似のできない、木の魅力を最大限に引き出した洗練されたデザインの住まいを実現しています。
世界中から厳選された「銘木」が選べる
住友林業の大きな魅力の一つが、木材商社としての顔を活かした、世界中から厳選された良質な木材を選べる選択肢の広さです。
一般的なハウスメーカーでは選択肢が限られがちな床材や内装材ですが、住友林業では世界三大銘木と称される「ウォルナット」「チーク」「マホガニー」をはじめ、木目の美しさが際立つ「オーク」、温かみのある風合いの「チェリー」、和の空間に映える「国産ナラ」など、非常に多彩なラインナップから好みの樹種を選べます。
「木のプロ」が提案するデザイン
住友林業では、設計士やインテリアコーディネーターもまた、「木のプロフェッショナル」です。
彼らは単に間取りを描いたり、内装の色を決めたりするだけではありません。
それぞれの木が持つ特性—調湿効果、断熱性、音の響き方、心身をリラックスさせる効果、そして時間と共に深まる風合い(経年美化)—を深く理解し、それらを最大限に引き出すための空間設計を行います。
住友林業の坪単価と総額
住友林業の注文住宅を検討する際、誰もが最初に気にするのが「一体いくらで建てられるのか?」という費用面でしょう。
インターネットや雑誌で情報を集めると、坪単価は90万円~130万円、特に中心となる価格帯(ボリュームゾーン)は110万円~125万円あたりという数字が目に入ります。
しかし、ここで絶対に知っておかなければならないのは、この「坪単価」という数字だけを見て資金計画を立てると、ほぼ間違いなく予算オーバーに陥ってしまうという事実です。
坪単価はあくまで建物本体の工事費用を延床面積で割ったものに過ぎません。
実際に家を建てるためには、その他に多くの費用が掛かります。
ここでは、その費用のカラクリを徹底的に解剖し、後悔しないためのリアルな資金計画の立て方を解説します。
費用|本体7:付帯2:諸費用1
ハウスメーカーとの打ち合わせで混乱しがちなのが、費用の内訳です。
住友林業で家を建てる際の総費用は、大まかに以下の3つで構成されると覚えておきましょう。
- 建物本体工事費(総額の約70%):家の骨格や内外装など、建物そのものを作るための費用。坪単価の計算に使われるのはこの部分です。
- 付帯工事費(総額の約20%):建物本体以外の工事に必要な費用。屋外の給排水工事や外構工事などが含まれます。
- 諸費用(総額の約10%):工事以外で必要となる税金や手数料などです。
この比率を理解することが非常に重要です。
例えば、坪単価125万円で30坪の家を建てる場合、建物本体工事費は3,750万円です。
しかし、これが支払う総額ではありません。
この3,750万円が全体の70%だと考えると、総額は約5,357万円(3,750万円 ÷ 0.7)にもなる計算です。
坪単価に含まれない「付帯工事費」と「諸費用」
では、総額の約3割を占める「付帯工事費」と「諸費用」には、具体的にどのようなものが含まれるのでしょうか。
これらは土地の条件や個人の選択によって金額が大きく変動するため、注意が必要です。
付帯工事費(総額の約20%)の主な内訳
- 地盤改良工事費:地盤調査の結果、地盤が弱いと判断された場合に必要となる補強工事。数十万〜数百万円かかることもあります。
- 屋外給排水工事費:敷地内の水道管や排水管を、公道の下にある本管に接続するための工事です。
- 外構工事費:駐車場、門、フェンス、庭の植栽など、建物の外周りを作る工事。こだわるほど高額になります。
- 解体工事費:古い家を建て替える場合に必要です。
- インテリア工事費:照明器具、カーテン、エアコンなどの購入・設置費用。これらは本体工事費に含まれないケースがほとんどです。
諸費用(総額の約10%)の主な内訳
- 各種申請費用:建築確認申請など、家を建てるために必要な行政への申請手数料。
- 登記費用:建物の所有権を法的に示すための登記(表示・保存・抵当権設定)にかかる登録免許税や司法書士への報酬。
- ローン関連費用:住宅ローンを組む際の金融機関への手数料や保証料、印紙代。
- 保険料:火災保険や地震保険の費用。
- 税金:不動産取得税や固定資産税・都市計画税。
- その他:地鎮祭や上棟式の費用、引越し費用、仮住まいの費用など。
これらの項目は非常に多岐にわたるため、初期の見積もりには含まれていないことが多く、後から次々と費用が追加される感覚に陥りがちです。
坪単価が変動する理由
そもそも、なぜ住友林業の坪単価には90万円~130万円といった幅があるのでしょうか。
これは、選択する要素によって価格が大きく変動するためです。
- 商品ラインナップ:完全自由設計の「My Forest BF」と、セミオーダーの「Forest Selection BF」では、設計の自由度が異なる分、坪単価も大きく変わります。
- 建物の形状と面積:同じ延床面積でも、凹凸の多い複雑な形状の家は、壁の面積や部材が増えるためコストアップします。また、一般的に延床面積が小さい家ほど、キッチンやバスなどの設備費の割合が大きくなるため、坪単価は割高になる傾向があります。
- 仕様や設備のグレード:床材を無垢材にするか、キッチンのグレードを上げるか、窓を高性能なものにするかなど、一つひとつの選択が価格に直結します。
さらに、近年は「ウッドショック」や「アイアンショック」と呼ばれる世界的な資材価格の高騰、ウクライナ情勢によるエネルギーコストの上昇、そして建築業界の人手不足による人件費の高騰が重なり、住宅価格は急激に上昇しています。
10年前に同じ家を建てた場合と比較して、1.5倍ほどの費用がかかるという声も聞かれるほどです。
過去の情報を鵜呑みにせず、最新の市況を理解した上で、余裕を持った資金計画を立てることが、かつてないほど重要になっています。
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住友林業の主な商品ラインナップ
住友林業は、施主一人ひとりの夢やライフスタイル、そして予算に寄り添うため、非常に多彩な商品ラインナップを戦略的に展開しています。
完全自由設計「My Forest BF」
「My Forest BF(マイフォレストBF)」は、住友林業の家づくりの思想と技術を結集した、2階建てのフラッグシップモデルです。
その最大の魅力は、完全自由設計であること。
間取りやデザイン、仕様のすべてにおいて一切の制約なく、ゼロから理想の住まいを追求できます。
「リビングは開放的な吹き抜けにしたい」「趣味の音楽を楽しむ防音室が欲しい」「空を眺められるルーフバルコニーが欲しい」といった、あらゆる要望を形にすることが可能です。
坪単価は110万円~125万円と高価格帯ですが、それに見合うだけの満足感と、住むほどに愛着が深まる資産価値の高い住まいが手に入ります。
品質とコストのベストバランス「Forest Selection BF」
「住友林業の品質は魅力的だけど、完全自由設計は予算的に厳しいし、打ち合わせに時間をかけるのも大変そう…」そんな方に最適なのが、セミオーダータイプの「Forest Selection BF(フォレストセレクションBF)」です。
この商品は、これまで住友林業が培ってきた設計ノウハウを活かし、人気の間取りやデザイン、仕様を厳選してパッケージ化したものです。
完全自由設計の「My Forest BF」と比較して、総額で300万円~500万円ほど費用を抑えられる可能性があります。
坪単価の目安は90万円~120万円です。
専門ラインナップ
住友林業は、2階建て以外にも、特定のニーズに特化した専門性の高い商品を用意しています。
- 平屋の贅沢を極める「GRAND LIFE(グランドライフ)」:近年、世代を問わず人気が高まっている平屋に特化した商品です。ワンフロアで生活が完結する利便性はもちろん、庭との一体感を演出しやすいのが魅力。大きな窓からウッドデッキへとつながる空間や、平屋ならではの勾配天井を活かした開放的なリビングなど、豊かでゆとりのある暮らしを実現します。子育て世代から、夫婦二人の終の棲家まで、幅広いライフステージに対応します。坪単価目安は90万円~110万円です。
- 都市の可能性を拓く「PROUDIO(プラウディオ)」:都市部の限られた敷地を最大限に活用するための3階・4階建て、あるいは店舗・賃貸併用住宅に特化した商品です。BF構法の強靭さを活かし、多層階でも安全で快適な居住空間を実現。防火地域など、建築条件が厳しい場所にも対応可能です。縦の空間を有効活用するスキップフロアや、プライバシーを確保しながら光を取り込む中庭など、都市型住宅ならではの設計提案力が光ります。
- コストを追求した規格住宅「Premal(プレマール)」:「Forest Selection BF」よりもさらに選択肢を絞り込み、コストパフォーマンスを追求した規格住宅プランです。厳選されたプランの中から選ぶことで、打ち合わせの手間と費用を大幅に削減。シンプルで飽きのこない、上質なデザインが特徴で、「できるだけ費用を抑えて住友林業の家に住みたい」という願いを叶える商品です。坪単価目安は90万円~110万円です。
- 日本の美意識を宿す「和楽(わらく)」、敷地を読む「The Forest BF」:他にも、深い軒や格子など日本の伝統美を現代の暮らしに融合させた「和楽」や、その土地の日当たりや風、眺望を読み解き、自然と共生する設計を提案する「The Forest BF」など、コンセプトを重視したラインナップも存在します。これらは、住友林業の設計思想の深さを象徴する商品と言えるでしょう。
住友林業のメリットと強み
ここでは、住友林業が持つ数々のメリットと、他社を圧倒する強みの核心を、3つの側面から徹底的に深掘りしていきます。
①プロ集団による空間デザイン
住友林業の家づくりにおける最大のアイデンティティは、木の魅力を最大限に引き出す卓越したデザイン力にあります。
これは、グループ企業である「住友林業クレスト」の存在と、世界中から本物の銘木を調達できる木材商社としての機能が大きく貢献しています。
②独自技術「BF構法」の設計自由度と耐震性
デザインの美しさだけでなく、その根幹を支える構造の強さも住友林業の大きな強みです。
独自に開発したBF(ビッグフレーム)構法は、日本の木造住宅の常識を覆すほどの性能を秘めています。
- 地震に「耐える」のではなく「受け流す」ラーメン構造:BF構法は、一般的な木造軸組工法とは異なり、鉄骨造や鉄筋コンクリート造で用いられる「ラーメン構造」の原理を木造で実現したものです。柱と梁を強固に接合することで、地震の揺れを建物全体でしなやかに吸収・分散させます。その要となるのが、一般的な柱の約5倍もの太さを持つ「ビッグコラム」と呼ばれるエンジニアードウッド(高強度な集成材)です。これにより、耐震性を確保しながらも、壁や柱の数を最小限に抑えることが可能になりました。
- 大開口・大空間と耐震性の両立:BF構法の最大のメリットは、高い耐震性を保ちながら、鉄骨造以上に自由な間取りを実現できる点です。壁一面をガラス張りにするようなダイナミックな大開口や、LDKと和室を一体化させた30畳以上の柱のない大空間など、開放感あふれるプランニングが可能です。これは、家族構成の変化に合わせて将来的に間取りを変更しやすい「スケルトン・インフィル」という考え方にも繋がります。
③手厚い保証
住友林業の家は初期費用(イニシャルコスト)が高価ですが、60年という長いスパンで見た時の維持管理費用(ランニングコスト)まで含めた「ライフサイクルコスト」で考えると、非常に優れたコストパフォーマンスを発揮します。
- メンテナンス費用を大幅に削減する高耐久仕様:住友林業では、将来的なメンテナンス費用を抑えるための工夫が随所に凝らされています。例えば、オリジナルの外壁材「SFCボード」と高耐久シーリングを採用することで、30年間の外壁メンテナンスが基本的に不要な仕様を提案しています。一般的なサイディング外壁が10年~15年で再塗装やシーリングの打ち替えが必要になることを考えると、数百万円単位での修繕費を削減できる計算になります。また、シロアリ対策も一般的な5年保証ではなく、10年保証を標準としており、メンテナンス回数を減らすことができます。
- 安心を約束する「60年保証」と無料点検:アフターサービスの手厚さも業界トップクラスです。引き渡し後、構造躯体と防水について30年間の初期保証があり、有料メンテナンスを受けることで最長60年まで保証を延長できます。さらに重要なのが、引き渡し後60年目まで、計12回にわたる無料の定期点検です。プロの目で定期的にチェックを受けることで、不具合を早期に発見し、家の資産価値を長く維持することができます。加えて、水漏れや設備の故障といった急なトラブルに24時間365日対応してくれるコールセンターの存在は、日々の暮らしにおける大きな安心材料となります。これらの手厚いサポート体制こそが、住友林業が長く選ばれ続ける理由の一つなのです。
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住友林業で家を建てる際の注意点・デメリット
業界トップクラスの品質とデザイン性を誇る住友林業の注文住宅ですが、契約前に必ず理解しておくべき注意点や、個人の価値観によってはデメリットとなり得る側面も存在します。
予算オーバー
住友林業が高級ハウスメーカーであることは広く知られていますが、その価格構造を深く理解することが賢い予算管理の鍵となります。
単に「高い」と漠然と捉えるのではなく、「なぜ高いのか」「どの部分で費用が膨らみやすいのか」を具体的に知っておく必要があります。
- 高品質とトレードオフの価格設定:住友林業の価格の背景には、BF(ビッグフレーム)構法に用いられる強靭な構造材、世界中から調達する良質な銘木、そしてグループ会社「住友林業クレスト」が手掛ける高品質な内装材など、他社にはない圧倒的な品質へのこだわりがあります。これらは住友林業の家の本質的な価値を形成する要素ですが、その分、建物の基礎となる価格設定がそもそも高水準です。そのため、標準仕様から少しグレードアップしたり、こだわりのオプションを追加したりしただけで、最終的な総額が想像以上に跳ね上がってしまう傾向があります。
断熱性・気密性
近年の住宅性能への関心の高まりを受け、断熱性や気密性(C値)をハウスメーカー選びの重要指標とする方が増えています。
木の家の心地よさを謳う住友林業ですが、この性能面については、最高級というイメージとは少し異なる、現実的な立ち位置を把握しておくことが大切です。
- 標準仕様の性能は「中の上」という客観的な評価:住友林業の標準的な断熱仕様(壁:高性能グラスウール、窓:アルミ樹脂複合サッシ+Low-E複層ガラスなど)は、国が定める省エネルギー基準を十分にクリアしており、一般的な住宅として決して性能が低いわけではありません。しかし、一条工務店やスウェーデンハウスのように、断熱・気密性能を企業戦略の最優先事項として掲げ、業界トップクラスの性能を誇るメーカーと比較した場合、標準仕様のままでは見劣りするのが実情です。多くの専門家やオーナーからの評価を総合すると、大手ハウスメーカーの中では「中の上」程度の性能と捉えておくのが妥当でしょう。これはあくまでネット上の数ある私見のうちの一つですが、性能を最重要視する方にとっては、物足りなさを感じる可能性がある点は否めません。
住友林業で費用を抑えるポイント
住友林業の家は、その品質とデザイン性から高価格帯に位置しますが、諦める必要は全くありません。
賢く戦略を立て、いくつかの重要なポイントを押さえることで、憧れの住友林業の家を予算内で、しかも満足度を落とさずに手に入れることは十分に可能です。
セミオーダープランの活用
完全自由設計の「My Forest BF」が住友林業の王道ですが、費用を抑える上で最もインパクトが大きいのが、セミオーダープランである「Forest Selection BF(フォレストセレクションBF)」や、規格住宅の「Premal(プレマール)」を戦略的に選択することです。
- 「選ぶだけ」で300万円〜500万円のコストダウン:「Forest Selection BF」は、住友林業が長年蓄積してきた設計ノウハウから生まれた、人気の高い1,000以上の間取りプランをベースに家づくりを進める商品です。ゼロから設計する手間が省け、部材もある程度標準化されているため、設計コストや管理コストが大幅に削減されます。その結果、完全自由設計と比較して、総額で300万円~500万円、あるいはそれ以上のコストダウンが期待できます。「セミオーダー」と聞くと自由度が低いように感じるかもしれませんが、プランのバリエーションは非常に豊富で、プロが考え抜いた暮らしやすい動線のものが揃っているため、多くの場合、自分たちの理想に近いプランが見つかります。内外装のカラーや設備のグレードなどは自由にセレクトできるため、オリジナリティを出すことも十分に可能です。「こだわりたい部分は明確だけど、全体をゼロから考えるのは大変」という方には、まさに最適な選択肢と言えるでしょう。
- 規格住宅「Premal」という選択肢:さらにコストを重視するなら、規格住宅の「Premal」も視野に入ります。選択肢はさらに絞られますが、その分コストメリットは大きくなります。シンプルなデザインと機能性を両立しており、「住友林業の品質を、できるだけリーズナブルに手に入れたい」というニーズに的確に応える商品です。
「紹介制度」の活用法
住友林業には、公にはあまり宣伝されていませんが、非常に割引率の高い「紹介制度」が存在します。
これを利用できるかどうかで、最終的な総額が大きく変わるため、検討初期段階で必ず知っておくべき最重要情報です。
- 本体価格の3%(約100万円)の値引きが一般的:この制度は、既に住友林業で家を建てたオーナーや、住友林業グループの社員から紹介を受けることで、特別な割引が適用されるというものです。値引き額はケースバイケースですが、一般的には建物本体工事費の約3%が目安とされています。例えば、本体価格が3,500万円であれば、約105万円もの値引きが受けられる計算になり、これは通常の価格交渉で引き出すのが非常に難しい金額です。
坪数を減らさずにコストを抑えるテクニック
総費用を減らす基本は延床面積を小さくすることですが、単純に部屋を狭くすると満足度が下がってしまいます。
そこで重要になるのが、「坪数を減らさずに、あるいは最小限の削減で」コストを抑える設計の工夫です。
- 「廊下」と「壁」を減らしてコストと開放感を両立:コストアップの要因となるのが、壁の面積と部屋数です。廊下は移動のためだけの空間であり、坪単価で計算すると非常に高価なスペースになります。この廊下を極力なくし、リビングやホールがその役割を兼ねるような間取りにすることで、延床面積を効率化できます。また、子供部屋などを将来的に間仕切りできるように、最初は一つの大きな部屋として作っておけば、壁やドアの費用を初期段階で削減できます。これはコストダウンになるだけでなく、空間を広く見せ、開放感を生み出す効果もあります。
- 建物の形状は「総二階」のシンプルが一番:建物の形状は、コストに直接影響します。凹凸の多い複雑な形状の家は、外壁の面積が増え、屋根の形も複雑になるため、材料費も施工費も高くなります。最もコスト効率が良いのは、1階と2階がほぼ同じ面積・形状の「総二階」と呼ばれるシンプルな箱型のデザインです。基礎工事や足場の面積も最小限で済むため、数十万円単位でのコスト削減に繋がります。
標準仕様の活用とオプションの厳選
住友林業の標準仕様は非常に高品質です。
このメリットを最大限に活かし、オプションは冷静に厳選することが、無駄なコストを省く上で重要になります。
- 「本当に必要か?」オプションの優先順位付け:打ち合わせでは魅力的なオプションが次々と提案されますが、一度すべてを受け入れ、冷静になってから「我が家の暮らしに本当に必要か?」という視点で優先順位をつけましょう。「憧れ」だけで選ぶのではなく、「ないと困るもの」「あったら嬉しいもの」「なくても良いもの」に仕分けする作業が有効です。例えば、食洗機は共働きで必須だが、キッチンのタッチレス水栓はなくても良い、といった具体的な判断基準を持つことが大切です。
- 窓の数とサイズを見直す:窓は採光や通風に不可欠ですが、設置費用は意外と高価です。特に、開閉できないFIX窓は比較的安価ですが、開閉できる滑り出し窓や引き違い窓は高くなります。また、サイズが大きくなるほど価格も上がります。部屋の用途や方角を考え、本当に必要な場所に、適切なサイズの窓を設置することで、コストを最適化できます。例えば、北側の部屋や収納スペースの窓は小さくする、といった工夫が考えられます。
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まとめ
住友林業の注文住宅は坪単価は90万円~130万円が目安となり、ハウスメーカーの中でも高価格帯に位置しますが、その価格には理由があります。
他社ではオプションとなるような高品質な無垢床や内装材が標準仕様に含まれている点、そして引き渡し後の最長60年保証や計12回に及ぶ無料定期点検など、手厚いアフターサービスを考慮すると、初期費用だけでなく維持管理費まで含めた「ライフサイクルコスト」で見た場合のコストパフォーマンスは非常に優れていると評価されています。
一方で、予算をオーバーしやすい価格構造や、契約前に5万円の申込金が必要になる点、断熱性能が標準仕様では「中の上」であることなど、事前に把握しておくべき注意点も存在します。
最終的に、住友林業は「ただ住むための箱」ではなく、「木と共に、心豊かに生きる暮らし」を求める人にとって、最高のパートナーとなり得るでしょう。
ぜひこの記事も参考に理想の家づくりを目指してみてくださいね。
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