「一条工務店の家に住みたい…でも、高くて手が出ない」
そう感じている人はいませんか？
そんな多くの人におすすめなのが、一条工務店の45周年記念商品「HUGme（ハグミー）」です。
本体価格1,490万円〜という衝撃的な価格設定に、「これなら自分たちでも建てられるかもしれない！」と胸を躍らせている方も多いでしょう。
しかし、その一方で「本当にこの価格で一条の性能が手に入るの？」「悪い評判やデメリットはないの？」「結局、オプションを追加したら高くなるんじゃない？」といった疑問や不安が出てくるのも事実です。
そこでこの記事では、そんなHUGmeについて、ネット上の評判や口コミを調査し、そのメリットはもちろん、デメリットや注意点まで解説します。
ぜひ最後まで参考にしてみてくださいね。
本文に入る前に、後悔しない家づくりのための最も重要な情報をお伝えしておきます。
家づくりで一番大切なこと、それは「気になっているハウスメーカーを徹底的に比較検討すること」です。
よくある失敗パターンとして、住宅展示場に行って営業マンの巧みなトークに流されその場で契約をしてしまうというケースがあります。実際に、「もしもしっかりと比較検討していたら、同じ間取りの家でも300万円安かったのに・・・」と後悔する人が本当に多いんです。
だからこそ、きちんとした比較検討をせずにハウスメーカーを選ぶのは絶対にやめてください。
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それでは本文に入っていきましょう！
一条工務店「HUGme（ハグミー）」とは
住宅業界に大きな衝撃を与えた一条工務店の新商品、それが規格住宅「HUGme（ハグミー）」です。
これまで「家は、性能。」を掲げ、高性能住宅のトップランナーとして確固たる地位を築いてきた一条工務店。
その高い品質から、多くの人にとって憧れのハウスメーカーでありながら、価格面で一歩を踏み出せなかった層も少なくありませんでした。
HUGmeは、そんな人々のために「選ぼう、私のちょうどいい」という新しい価値観を掲げ、一条工務店ならではのコア性能はそのままに、驚異的なコストパフォーマンスを実現したモデルです。
1,490万円〜という価格
HUGmeの登場で最もセンセーショナルだったのは、何と言ってもその価格設定です。
本体価格1,490万円（税抜）〜という数字は、坪単価70万円以上が当たり前であった一条工務店のラインナップの中ではまさに異例。
これは、近年続くウッドショックや世界的なインフレによる建築コストの高騰で、多くのハウスメーカーが値上げに踏み切る逆風の中で打ち出された価格であり、業界内外に大きな驚きをもたらしました。
コンセプトは「選ぼう、私のちょうどいい」
HUGmeが提案するコンセプト「選ぼう、私のちょうどいい」は、従来の家づくりとは一線を画す新しい価値観です。
- 性能の「ちょうどいい」：家の基本性能は妥協しません。夏涼しく冬暖かい暮らしの根幹となるZEH基準の断熱性・気密性、そして24時間クリーンな空気環境を保つ熱交換型換気システム「ロスガード90」など、一条工務店のコア技術は標準で搭載されています。
- 仕様の「ちょうどいい」：一方で、一条工務店の代名詞でもある「全館床暖房」や「屋根一体型太陽光パネル」といった、ライフスタイルによって要不要が分かれる設備は、あえてオプション設定になっています。これにより、「自分には不要な設備」の費用を負担することなく、本当に必要なものだけを選んで追加していく「足し算」の家づくりが可能になりました。この柔軟性が、無駄をなくし、予算と理想の暮らしを両立させる「ちょうどいい」を実現する鍵となっています。
「規格住宅」のクオリティとコストの両立
HUGmeが低価格と高品質を両立できた最大の理由は、間取りを自由に設計する「注文住宅」ではなく、プロが設計した100種類のプランから選ぶ「規格住宅」である点にあります。
一見、自由度が低いように思えるこの方式が、実は多くのメリットを生み出しています。
第一に、品質の安定化です。プロの設計士が動線や採光、耐震性などを緻密に計算した「失敗のない間取り」をベースにするため、施主が設計に関わることで生じがちな後悔やミスを防げます。
第二に、圧倒的なコスト削減です。
間取りや仕様を規格化することで、部材の大量生産・大量発注が可能となり、生産ラインも効率化できます。
このスケールメリットによって生まれたコスト削減分が、1,490万円〜という驚きの価格に直接還元されているのです。
そして第三に、工期の短縮です。
プラン選びから仕様決定までの打ち合わせ回数が少なく、着工から引き渡しまでの期間も短縮されるため、家賃と住宅ローンの二重払い期間を抑えたい方や、仕事や育児で忙しい方にとって大きなメリットとなります。
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「HUGme（ハグミー）」の3つの特徴
一条工務店「HUGme（ハグミー）」の魅力は、単に「安い」という一言では片付けられません。
ここでは、HUGmeを構成する3つの大きな特徴を深く掘り下げていきます。
坪単価50万円〜
HUGmeの最も際立った特徴は、坪単価約50万円からという、一条工務店のイメージを覆すほどの価格設定です。
グランスマート（坪単価約85万円）やアイスマート（坪単価約75万円）といった上位モデルの価格を知る人ほど、この数字のインパクトは大きいでしょう。
しかし、この安さは品質の妥協によって生まれたものではありません。
「坪単価50万円」を実現できたのか
「徹底した内製化と標準化」が大きな鍵です。
一条工務店は、断熱材や窓サッシ、キッチン、収納ユニットに至るまで、住宅部材の多くをフィリピンなどの自社グループ工場で一貫生産しています。
HUGmeでは、この仕組みをさらに推し進め、100種類の規格プランに合わせて部材の仕様を完全に標準化。
これにより、外部業者へ支払う中間マージンを徹底的に排除し、材料の大量発注によるスケールメリットを最大限に引き出すことに成功しました。
他のローコストメーカーとの「安さ」の違い
HUGmeの安さは、一般的なローコスト住宅のそれとは根本的に性質が異なります。
多くのローコストメーカーでは、価格を抑えるために住宅性能に関わる部分、例えば断熱材のグレードを下げたり、熱交換機能のない安価な第三種換気システムを採用したり、最高等級の耐震性をオプション扱いにしたりするケースが少なくありません。
一方、HUGmeは、家の基本性能を全く犠牲にしていません。
国の省エネ基準であるZEH基準をクリアする断熱性能、熱交換型の第一種換気システム「ロスガード90」、そして最高ランクの「耐震等級3」がすべて標準仕様です。
つまり、HUGmeは「性能を削って安くする」のではなく、「生産と設計の効率化によって安くする」というアプローチを取っているのです。
これは、住んでからの快適性や光熱費、そして何より安全性において、計り知れない価値の違いを生み出します。
全100種類の間取りプランから選ぶ規格住宅
HUGmeは、ゼロから間取りを創り上げる注文住宅ではなく、あらかじめ用意された100種類のプランからライフスタイルに合ったものを選ぶ規格住宅です。
プロが考案した100プラン
例えば、近年の住宅トレンドを反映したプランが豊富に用意されています。
「帰宅後すぐに手洗い・着替えができるよう玄関から洗面所・ファミリークローゼットへ直行できる動線」や、「家族の気配を感じながら仕事ができるリビング横のスタディカウンター兼ワークスペース」、「洗濯→干す→畳む→しまうが一部屋で完結するランドリールーム」など、現代の共働き世帯や子育て世帯が「あったらいいな」と感じる要素が巧みに取り入れられています。
規格住宅のメリット
注文住宅の無限の選択肢は、時に施主にとって大きな負担となり、「決めることに疲れた（打ち合わせ疲れ）」という声も聞かれます。
HUGmeは、完成度の高いプランの中から選ぶスタイルなので、意思決定のストレスが大幅に軽減されます。
さらに、資金計画の立てやすさも大きなメリットです。
プランを選んだ時点で建物の基本価格がほぼ確定するため、「打ち合わせを重ねるうちに、あれもこれもと追加して最終見積もりが予算を大幅にオーバーした」という注文住宅で起こりがちな失敗を防げます。
自分仕様にカスタムできるオプション
HUGmeのコンセプト「選ぼう、私のちょうどいい」を最も象徴しているのが、この柔軟なオプション設定です。
HUGmeの「オプション戦略」とは
HUGmeは、家の価値を「コア性能」と「付加価値」に明確に分離しています。
断熱性、気密性、耐震性、換気システムといった、後から変更することが難しい家の骨格部分は「コア性能」として標準搭載。
一方で、一条工務店の代名詞である「全館床暖房」や「太陽光パネル＋蓄電池」、「食洗機の深型タイプ」といった、暮らしをより豊かにする設備は「付加価値」と位置づけ、すべてオプションとしています。
これにより、施主は「買わない自由」を手に入れることができます。
「我が家は床暖房よりも、初期費用を抑えてお気に入りのラグやソファにお金をかけたい」「太陽光は載せたいけど、予算的に今回は見送りたい」といった個々の価値観や資金計画に、柔軟に対応できるのです。
どんな人におすすめ？
このオプション戦略は、多様なニーズに応えます。
例えば、「家はシンプルが一番」と考えるミニマリスト思考の方は、標準仕様のままでも十分に高性能な住まいに満足できるでしょう。
浮いた予算を、こだわりの家具や家電、外構工事に充てるという賢い選択も可能です。
一方で、「せっかく一条工務店で建てるなら、あの快適な全館床暖房は絶対に外せない」と考える「一条ファン」の方も、HUGmeをベースに希望のオプションを追加していくことで、上位の注文住宅モデルよりもリーズナブルに「自分仕様の一条の家」を建てることができます。
HUGmeは、予算や価値観に応じて、ミニマムにもマキシマムにも振り分けられる、まさに「ちょうどいい」家づくりのプラットフォームなのです。
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HUGme（ハグミー）の5つの標準仕様
ここでは賢い家づくりの根幹をなす5つの標準仕様を解説します。
高品質・低価格
日々の暮らしの満足度は、キッチンやお風呂といった住宅設備の使い勝手に大きく左右されます。
HUGmeでは、生活の中心となるこれらの設備が、デザイン性と機能性を両立した高品質な仕様で標準装備されています。
- 一条オリジナル設備がもたらす価値：HUGmeに搭載されるキッチン、システムバス、洗面化粧台、収納ユニットの多くは、一条工務店が自社グループ工場で開発・生産するオリジナル製品です。これにより、外部メーカーから仕入れる際に発生する中間マージンをカットし、品質管理を徹底しながらもコストを抑えることに成功しています。特に注目すべきは、お風呂に標準採用されている「真空断熱保温浴槽」です。これは浴槽全体を高性能な断熱材で覆うことで、お湯の温度が6時間でわずか約1度しか下がらないという驚異的な保温性能を実現します。家族の入浴時間がずれても追い焚きの回数が激減するため、月々のガス代や電気代の節約に直結します。
- 収納計画：「収納は多ければ多いほど良い」というのは間違いで、重要なのは「適材適所の収納」です。HUGmeのプランは、一条工務店が培ってきたノウハウを活かし、生活動線上に必要な収納が効率的に配置されています。例えば、玄関横にはベビーカーやアウトドア用品をしまえるシューズクローク、キッチンには食料品をストックできるパントリー、そして主寝室には季節の衣類をまとめて管理できるウォークインクローゼットなど、現代のライフスタイルに不可欠な収納が標準で計画されています。これにより、後から収納家具を買い足す必要が減り、空間をスッキリと広く使えるだけでなく、余計な出費を抑えることにも繋がります。
魔法瓶のような家
HUGmeは、規格住宅でありながら、国の定める省エネ基準であるZEH（ゼッチ）基準をクリアする「超気密・超断熱」性能を標準で備えています。
これは、一年を通して快適な室温を保ち、光熱費を大幅に削減するための最も重要な性能です。
- 家の燃費を決める断熱材と窓：家の性能は、壁や天井に隙間なく充填される高性能な断熱材と、熱の出入りが最も多い「窓」の性能で決まります。HUGmeでは、壁・天井に高性能ウレタンフォームを採用し、家全体を魔法瓶のように包み込みます。
さらに決定的に重要なのが窓です。日本の多くの住宅では、熱を伝えやすいアルミサッシが今も主流ですが、HUGmeでは熱伝導率がアルミの約1000分の1と極めて低い「樹脂サッシ」を標準採用。ガラスも、2枚のガラスの間に断熱性の高いアルゴンガスを封入した「ペアガラス」となっており、業界でもトップクラスの断熱性能を誇ります。夏は外からの熱の侵入を約73%もカットし、冬は室内の暖気が逃げるのを約58%も防ぐこの高性能な窓が、冷暖房効率を劇的に高め、エアコンに頼りすぎない快適で健康的な暮らしを実現します。
ロスガード90
現代の高気密住宅において、計画的な換気は法律で義務付けられていますが、その「換気の方法」で住み心地は大きく変わります。
- 快適さと省エネを両立する「熱交換」システム：通常の換気扇では、夏は熱い外気が、冬は冷たい外気がそのまま室内に入ってくるため、せっかく快適にした室温が台無しになり、冷暖房がフル稼働してしまいます。「ロスガード90」は、この問題を解決する「熱交換」機能を備えています。換気の際に、排出する室内の空気から熱と湿度を回収し、新しく取り込む外気に移してから給気するのです。例えば、外が0℃の真冬でも、室内に取り込む空気の温度を約18℃まで暖めることが可能。これにより、冷暖房の負荷を大幅に減らし、一条工務店の試算では電気代を最大で3分の1にまで節約できるとされています。
- アレルギー物質を徹底ブロックする高性能フィルター：ロスガード90のもう一つの重要な役割が「空気清浄」です。内蔵された高性能フィルターが、屋外に含まれる花粉や黄砂、PM2.5といった有害物質を99%以上除去してくれます。そのため、窓を閉め切ったままでも、家中の空気を常にクリーンな状態に保つことができます。花粉の飛散が多い季節でも窓を開ける必要がなく、アレルギー症状に悩む方や小さなお子様がいるご家庭にとっては、何物にも代えがたい安心感をもたらしてくれるでしょう。
塗り替え不要のメンテナンスフリー性能
家の外壁は、常に雨風や紫外線に晒される過酷な環境にあります。
一般的なサイディング外壁の場合、10〜15年ごとに足場を組んでの再塗装やシーリングの打ち替えが必要となり、その都度100〜200万円単位のメンテナンス費用が発生します。
HUGmeでは、この将来的な負担を大幅に軽減する「全面タイル外壁」を標準で採用しています。
2倍耐震×耐震等級3
地震大国・日本で暮らす以上、家の最も重要な性能は「耐震性」です。
HUGmeは、価格を抑えながらも、家族の安全を守るための性能に一切の妥協はありません。
- 消防署や警察署と同レベルの耐震性：HUGmeは、国の定める最高ランクである「耐震等級3」を全棟でクリアしています。これは、建築基準法で定められた最低限の基準（等級1）の1.5倍の力に耐えうる強度を意味し、災害時の拠点となる消防署や警察署などと同等のレベルです。
- 繰り返す余震にも備える「2倍耐震」：さらに一条工務店は、独自の基準として「2倍耐震」を掲げています。これは、地震の揺れに対抗する「耐力壁」を、建築基準法の規定量の2倍も配置するというものです。これにより、一度の大きな揺れだけでなく、本震の後に繰り返し襲ってくる「余震」に対しても、建物の損傷を最小限に抑え、住み続けられる強靭な構造体を実現しています。一条工務店では、実際に建物を揺らして性能を検証する「実大実験」を繰り返しており、そのデータに裏付けられた安心感は、何よりの価値と言えるでしょう。
「HUGme（ハグミー）」で検討したい8つのオプション
一条工務店の「HUGme（ハグミー）」は、高性能な標準仕様を土台に、ライフスタイルや価値観に合わせて必要な機能を「足し算」していく、賢い家づくりを提案しています。
1. 全館床暖房
一条工務店の代名詞であり、多くの施主が「最高のオプション」と口を揃えるのが全館床暖房です。
これは単なる暖房器具ではなく、家の快適性の概念そのものを変えてしまうほどの力を持っています。
2. 屋根一体型の太陽光パネル＋蓄電池
エネルギー価格の高騰や災害への備えが叫ばれる現代において、太陽光パネルと蓄電池はもはや「特別な設備」ではありません。
HUGmeでは、この未来への投資を、驚くほどリーズナブルに実現できます。
3. ハイドロテクトタイル
標準のタイル外壁でも十分な耐久性がありますが、「いつまでも綺麗な我が家でいたい」という願いを叶えてくれるのが、このハイドロテクトタイルです。
4. 玄関ドア電子キー
日々の暮らしの中で、玄関の鍵の開け閉めは何度も行う動作です。
このわずかな手間を解消するだけで、生活の質（QOL）は劇的に向上します。
5. タッチレス水栓
料理中の汚れた手で水栓レバーを触るたびに「後で掃除しなきゃ…」と感じることはありませんか？
タッチレス水栓は、そんなキッチン周りの衛生と美観を保つための優れたソリューションです。
6. 高性能樹脂サッシ
家の断熱性能において「窓」は最大の弱点です。
標準のペアガラスでも十分高性能ですが、トリプルガラスにアップグレードすることで、住まいの快適性と省エネ性を最高レベルに引き上げることができます。
7. ロスガード90うるケア
全館床暖房の唯一ともいえる弱点が「室内の乾燥」です。
この問題を完璧に解決してくれるのが、加湿機能付き換気システム「うるケア」です。
8. 食器洗い乾燥機の深型タイプ
標準の浅型タイプでは、大皿や調理に使った鍋・フライパンを入れると、それだけで庫内が一杯になってしまいます。
結局、大物は手洗いすることになり、「食洗機の意味がない」と感じる方が非常に多いのです。
一方、パナソニック製の深型タイプに変更すれば、食器の収納量が格段にアップし、大物の調理器具も他の食器と一緒に余裕で洗浄できます。
食後の片付けという重労働から解放され、その時間を家族との団らんや自分の趣味に使える価値は、オプション費用を遥かに上回るものがあります。
これはもはや「時短家電」ではなく、「家族の時間を生み出す設備」と言えるでしょう。
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HUGme（ハグミー）の注意点とデメリット
圧倒的なコストパフォーマンスで家づくりの常識を覆した「HUGme（ハグミー）」ですが、その魅力的な側面の裏には、契約前に必ず理解しておくべき注意点やデメリットが存在します。
総額費用とオプション
HUGmeを検討する上で最も注意すべき点が、広告で目にする「本体価格1,490万円〜」という数字と、実際に支払う「総額費用」との間に大きなギャップがあることです。
この価格のカラクリを理解しないまま話を進めると、「結局、思ったより全然安くなかった」という後悔に繋がりかねません。
「本体価格」に含まれない費用
「本体価格」とは、あくまで建物そのものを建てるための費用（建物本体工事費）に過ぎません。
実際に家を建てて住める状態にするには、以下の費用が必ず別途必要になります。
付帯工事費（約200万円〜400万円以上）
- 給排水・ガス工事: 道路から敷地内へ水道管やガス管を引き込む工事。
- 屋外電気工事: 電柱から建物へ電気を引き込む工事。
- 地盤改良工事: 土地の地盤が軟弱な場合に必須となる工事。数十万〜数百万円かかることも。
- 外構工事: 駐車場、門扉、フェンス、庭などの工事。こだわるほど高額になる。
- 照明・カーテン工事: 最低限のものは含まれるが、デザイン性の高いものを選ぶと追加費用が発生。
諸費用（約150万円〜250万円）
- 登記費用: 土地や建物の所有権を登録するための費用。
- 住宅ローン手数料・保証料: 金融機関に支払う手数料。
- 火災保険料・地震保険料: ローン契約の必須条件であることが多い。
- 各種税金: 不動産取得税、固定資産税、印紙税など。
- つなぎ融資関連費用: 土地先行購入の場合などに必要となる費用。
消費税
建物本体価格や付帯工事費、一部の諸費用には10%の消費税がかかります。
本体価格1,600万円だとしても、消費税だけで160万円が上乗せされます。
これらの費用を合計すると、HUGmeの最終的な総額は、土地代を除いても一般的に2,400万円〜2,900万円程度になるのが現実です。
間取りの自由度が低い
HUGmeの低価格を実現している最大の理由が「規格住宅」であることですが、これはそのまま「自由度の低さ」というデメリットに直結します。
「変更不可」の具体的な範囲
HUGmeでは、以下の変更は原則として認められていません。
- 壁や柱の位置の変更
- 部屋の広さの変更（「この部屋をあと半畳だけ広く」などは不可）
- 窓のサイズ、種類、位置の変更
- 間取りの南北反転（左右反転は可能）
コンセントやスイッチの位置など、ごく一部の軽微な変更は可能な場合もありますが、基本的には「提示されたプランをそのまま受け入れる」というスタンスが求められます。
デザイン性と選択肢の少なさ
性能を最優先する一条工務店は、もともとデザインの自由度が高いメーカーではありませんが、HUGmeはその中でもさらに選択肢が絞られています。
これを「一条ルール」と呼び、受け入れられるかどうかが大きな判断基準となります。
外観・内装の選択肢が限定的
- 外観: 選べる外壁タイルは、標準の「石目調ボーダータイル」やオプションの「ハイドロテクトタイル」など数種類に限られ、色も限定されています。屋根の形状もプランによって固定されており、個性的なデザインの外観を作ることは困難です。
- 内装: 床材や建具（ドア）、壁紙（クロス）も、一条工務店が指定した標準仕様の中から選ぶのが基本です。おしゃれなアクセントクロスなどを自由に取り入れたいと思っても、選べる種類は上位モデルに比べて極端に少なくなります。
- 設備: キッチン、お風呂、洗面台なども一条工務店のオリジナル製品が基本となり、LIXILやTOTOといった他社メーカーの設備は原則として採用できません。
「期間限定＆棟数限定」
HUGmeは45周年記念の限定商品です。この「限定」という言葉が、施主側に焦りを生じさせ、冷静な判断を難しくさせるリスクをはらんでいます。
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HUGme（ハグミー）の評判と口コミ
一条工務店「HUGme（ハグミー）」は、その革新的なコンセプトから、実際に家を建てた施主や検討中の人々から数多くの評判や口コミが寄せられています。
良い口コミ・評判
HUGmeを選んだ多くの人々が、その圧倒的なコストパフォーマンスと、規格住宅ならではのメリットに高い満足感を示しています。
- 「同じZEH基準の家を地元の工務店や他の大手ハウスメーカーで見積もったら、プラス500万円はかかると言われた」
- 「賃貸アパート時代、冬は光熱費が3万円を超えていたのに、広くなったHUGmeの家では全館床暖房を付けても2万円台に収まっている」
- 「自分たち素人がゼロから考えるより、プロが考え抜いた間取りはやっぱりすごい」という声も非常に多いです。
- 「優柔不断な夫婦なので、選択肢がある程度絞られている方が喧嘩にもならず、逆にありがたかった」
- 「間取りで悩む時間がなかった分、浮いた時間で家具や照明、外構などをじっくり検討する余裕が生まれた」
- 「この価格で『あの性能の一条工務店の家』に住めるというだけで、大きな満足感がある」
- 「住宅性能に絶対的な安心感があるので、友人や親戚にも自信を持って我が家を紹介できる」
悪い口コミ・評判
一方で、HUGmeの特性である「規格化」や「コスト削減」が、一部の施主にとってはデメリットと感じられるケースもあります。
- 「インスタグラムで見るようなお洒落なカフェ風の内装にしたかったが、選べる床材や建具、クロスが少なく、結局普通の家になってしまった」
- 「外壁タイルの種類や色が限られているため、近所の一条の家と見た目が似通ってしまう」
- 「標準仕様のままでは、確かに高性能だが『普通に良い家』。あの感動的な暖かさの全館床暖房を体験するには、結局オプション費用が必要だった」
- 「30坪の平屋プランで、土地代抜きで最終見積もりが2,900万円になった。本体価格の安さに惹かれたが、付帯工事費や諸費用、オプションでここまで膨らむとは思わなかった」
- 「数千万円もする買い物を、たった数回の打ち合わせであっさりと決めていくことに、正直不安を感じた」
- 「もっと営業担当者に親身に相談に乗ってほしかった」
寒冷地・北海道専用プラン「HUGme fam（ハグミーファム）」
日本の住宅は、地域ごとの気候風土に合わせて建てられなければ、その真価を発揮することはできません。
一条工務店は、その土地に最適な住まいを提供するため、HUGmeにおいても冬の寒さが特に厳しい寒冷地や北海道向けに、断熱性能や雪対策を大幅に強化した専用プラン「HUGme fam（ハグミーファム）」を用意しています。
価格
HUGme famは、断熱性能の強化に伴い、通常モデルよりも価格が上がります。
しかし、その価格上昇は、追加される性能価値を考えれば非常に戦略的かつ良心的な設定と言えます。
- 寒冷地専用モデル: 本体価格 1,630万円〜（坪単価約54万円〜）
- 北海道専用モデル: 本体価格 1,710万円〜（坪単価約57万円〜）
断熱性の強化
HUGme famと通常モデルの最大の違いは、家の燃費と快適性を決定づける「断熱性能」にあります。
外気温が氷点下になるのが当たり前の地域において、この性能差は暮らしの質を根底から左右します。
- 窓ガラス：通常モデルではオプション扱いである、3枚のガラスで構成された「トリプルガラス」が標準装備となります。家の熱が最も逃げやすい窓の性能を最高ランクに引き上げることで、外の冷気をシャットアウト。真冬でも窓際に近づいた際のヒヤッとした冷気を感じることがほとんどなくなり、不快な結露の発生も強力に抑制します。これは、暖房効率を最大化し、光熱費を抑えるための最も重要な仕様変更です。
- 壁構造：壁の構造も、通常モデルの2×4工法から、より壁の厚みを確保できる2×6工法へと変更されます。これにより、壁の中に充填される高性能ウレタンフォーム断熱材の厚みも、通常モデルの89mmから、一条工務店の上位モデルである「i-smile」と同等の140mmへと大幅に増強されます。壁の断熱性能が約1.5倍に向上することで、家全体が分厚い断熱材で覆われた魔法瓶のような状態となり、一度暖めた室温を長時間維持することができます。
HUGme（ハグミー）が向いている人・向いていない人
一条工務店の「HUGme（ハグミー）」は、非常に個性的で戦略的な商品です。
そのため、ある人にとっては「これ以上ない理想の家」となり得る一方で、別の人にとっては「全く希望と合わない家」にもなり得ます。
ハグミーが向いている人
HUGmeは、特定の価値観を持つ人々にとって、最高のコストパフォーマンスを発揮します。
「見えない価値」を理解できる人
「家の価値は、豪華な見た目やおしゃれなデザインではなく、住んでからの快適性、健康、そして光熱費の安さで決まる」と考える、現実的で合理的な思考の持ち主。
あなたは、一条工務店の「超気密・超断熱」「熱交換換気」といったカタログスペックが、単なる数字ではなく、冬の朝の快適な目覚めや、夏の寝苦しさからの解放、そして毎月の電気代の削減という具体的な豊かさに直結することを理解しています。
HUGmeが提供する最高レベルの基本性能を、この価格で手に入れられることの「本当の価値」がわかる、そんなあなたにこそHUGmeは最適です。
時間もお金も無駄にしない効率主義者
仕事や子育てに追われる毎日で、家づくりの打ち合わせに多くの時間を費やすのは非効率だと感じているあなた。
ゼロから間取りを考え、無数の壁紙や床材から一つを選ぶというプロセスに、楽しみよりもストレスを感じてしまうタイプです。
HUGmeの「プロが考えた失敗しない100プランから選ぶだけ」というスタイルは、そんなあなたの時間的・精神的コストを大幅に削減してくれます。
意思決定のプロセスを最小限にし、浮いた時間やエネルギーを、もっと大切な家族との時間や趣味に使いたい。
そんな効率的なライフスタイルを望むあなたに、HUGmeは賢いソリューションを提供します。
一条の家に憧れていた人
以前から一条工務店の家の性能に強い魅力を感じ、展示場でその快適性を体感しては「いつかはこんな家に住みたい」と憧れを抱いていたあなた。
しかし、i-smartやグラン・セゾンといった上位モデルの見積もりを見て、その価格に手が届かないと諦めかけていたかもしれません。
HUGmeは、そんなあなたのための「夢を叶える家」です。
全館床暖房などのオプションは後から考えるとして、まずは「一条工務店の高性能な器」を、手の届く価格で手に入れる。
HUGmeは、これまで価格がネックだった層にとって、憧れの一条ブランドを手に入れるための、またとないチャンスなのです。
自分色に染めるのが好きな人
家のデザインに強いこだわりはあるものの、それはハウスメーカーが用意した選択肢の中から選ぶものではなく、自分の手で作り上げたいと考えているあなた。
HUGmeのシンプルな内外装は、あなたにとって最高のキャンバスになります。
無駄な装飾のないスッキリとした空間に、お気に入りの北欧家具を置いたり、DIYで壁を塗装したり、個性的な照明やグリーンで彩ったり…。
家の「箱」は高性能でシンプルに、そして中身は自分のセンスで自由に創り上げていく。
そんなクリエイティブな家づくりを楽しみたいあなたにとって、HUGmeは最高の素材となるでしょう。
ハグミーが向いていない人
一方で、家づくりに強いこだわりや明確なビジョンを持つ人にとって、HUGmeの制約は大きな壁となります。
自分の作品」を創りたい人
あなたにとって家づくりは、単なる「住む箱」を手に入れることではなく、「自分の理想のライフスタイルを形にする自己表現のプロセス」です。
「リビングの窓はこのサイズで、この位置に」「キッチンから庭の景色がこう見えるように」「書斎の壁は絶対にこの素材で」といった、ミリ単位のこだわりや、明確なデザインのビジョンを持っています。
HUGmeの「変更不可」という厳格なルールは、そんなあなたの創造性を著しく制限してしまいます。
あなたに必要なのは、規格住宅ではなく、あなたの想いを一つひとつ形にしてくれる、完全自由設計の注文住宅です。
「最高の機能」を求める人
あなたは、常に最新のテクノロジーや便利な機能にアンテナを張っており、家づくりにおいても最高の設備を導入したいと考えています。
一条工務店で言えば、加湿・除湿・換気・空調を一台でこなす「さらぽか空調」や、デザイン性の高い「グランドカップボード」など、フラッグシップモデルに搭載される最新設備に強い魅力を感じています。
しかし、HUGmeではこれらの人気設備がオプションですら選択できません。
「せっかく建てるなら最高のものを」と考えるあなたにとって、この「選べない」という事実は、大きな妥協点となってしまうでしょう。
「高級感」を重視する人
あなたにとって家は、社会的ステータスや豊かさを象徴するものであり、デザインや素材に妥協は許されません。
重厚感のあるタイル、高級感のある石材、無垢材のフローリング、デザイン性の高い輸入キッチンなど、誰が見ても「良い家だ」とわかるような、ラグジュアリーな空間を求めています。
HUGmeは、コストを抑えることを目的の一つとしているため、どうしても仕様がシンプルになりがちです。
あなたの求める高級感やステータス性を満たすには、HUGmeは不向きかもしれません。
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まとめ
この記事では、一条工務店の革新的な商品「HUGme（ハグミー）」について、その価格のカラクリからリアルな評判、そして知っておくべきデメリットまで解説してきました。
HUGmeは、「超気密・超断熱」といった一条工務店のコア性能を、坪単価50万円台という驚異のコストパフォーマンスで実現した住まいです。
性能を最優先し、家づくりのプロセスをシンプルにしたい方にとっては、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
ぜひこの記事も参考に、理想の家づくりを実現してみてくださいね。
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