アイ工務店の評判はどう?実際の口コミやメリット・デメリットまとめ|坪単価の注意点も

家を建てる

アイ工務店での家づくりを検討している人の中には、

「コストパフォーマンスが高いと評判だけど、ネットの『やばい』という噂も気になる…」

という人もいるのではないでしょうか。

2010年設立という比較的新しい会社でありながら、その急成長ぶりは業界でも注目されていますが、その一方で「担当者ガチャで失敗した」「アフターサービスの対応が悪い」といったネガティブな口コミが存在するのも事実です。

そこでこの記事では、インターネット上のアイ工務店の評価について深掘りします。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

本文に入る前に、後悔しない家づくりのための最も重要な情報をお伝えしておきます。

家づくりで一番大切なこと、それは気になっているハウスメーカーを徹底的に比較検討することです。

よくある失敗パターンとして、住宅展示場に行って営業マンの巧みなトークに流されその場で契約をしてしまうというケースがあります。実際に、「もしもしっかりと比較検討していたら、同じ間取りの家でも300万円安かったのに・・・」と後悔する人が本当に多いんです。

だからこそ、きちんとした比較検討をせずにハウスメーカーを選ぶのは絶対にやめてください

ではどのように比較検討すればいいのでしょうか。

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そうは言っても、気になるハウスメーカーはたくさんあるし、全ての会社に連絡してカタログを取り寄せるなんて、時間と労力がかかりすぎるよ・・・

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東証プライム上場企業「LIFULL」が運営をしているカタログ一括請求サービスです。全国各地の優良住宅メーカーや工務店からカタログを取り寄せることが可能で、多くの家づくり初心者から支持を集めています。特にローコスト住宅に強いため、ローコスト住宅でマイホームを検討している若い世代や子育て世代に非常におすすめです。

②SUUMO

不動産のポータルサイトSUUMOが運営する注文住宅相談サービスです。全国各地のハウスメーカー・工務店とのネットワークも豊富。スーモカウンターの最大の特徴が、店舗またはオンラインでアドバイザー相談が可能なことです。住宅の専門家に相談ができるので、住宅メーカー選びのみならず、家づくりの初歩的な質問から始めることが可能です。「何から始めたら良いのかわからない」と言う人はまずはスーモカウンターに相談することがおすすめです。

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それでは本文に入っていきましょう!

アイ工務店のメリット|良い口コミ・評判

ここでは、インターネット上の口コミや評判で特に高く評価されているメリットを深掘りしていきます。

「営業担当者」との二人三脚

家づくりは、人生で最も大きな買い物の一つであり、その成否は担当者との相性に大きく左右されると言っても過言ではありません。

  • 「理想の暮らし」を形にする提案力:多くの口コミで共通して見られるのが、営業担当者の知識の豊富さと提案力の高さです。施主が抱く「こんな暮らしがしたい」という漠然としたイメージに対し、ただ要望を聞くだけでなく、プロの視点から具体的なプランへと昇華させてくれる手腕が光ります。例えば、共働きで家事の時短を望む夫婦には、洗濯から乾燥、たたんで収納までが一直線で完結する「ランドリールーム」を中心とした動線計画を。また、子育て世代には、親の気配を感じながら子供が集中できる「リビング横のスタディコーナー」や、散らかりがちなリビングをすっきり保つための「ファミリークローゼット」の設置など、ライフスタイルに寄り添った的確な提案が好評です。さらに、家づくり初心者にとって最初の関門となる「土地探し」においても、親身なサポートが期待できます。希望エリアの土地情報を提供するだけでなく、その土地に適用される法規制(建ぺい率や容積率、北側斜線制限など)を考慮し、どのような家が建てられるのかをシミュレーションしながら最適な土地を提案してくれた、という感謝の声も少なくありません。
  • 裁量の大きさが生むスピード感と柔軟な対応:アイ工務店の営業担当者は、個々の裁量が大きいという特徴があります。これは、大手ハウスメーカーでありがちな「仕様変更や価格の相談のたびに、本社に確認して後日返答します」といったタイムラグを減らし、打ち合わせをスピーディーに進める上で大きな利点となります。その場で回答が得られることが多いため、施主はストレスなくテンポ良く家づくりを進めることが可能です。このフットワークの軽さと柔軟な対応力が、施主との強固な信頼関係を築き、「この人になら任せられる」という安心感に繋がっています。

間取りの自由度

「ありきたりな間取りではなく、自分たちの暮らしに合わせた特別な空間を創りたい」という願いを叶えるのが、アイ工務店の最大の武器ともいえる設計の自由度です。

  • 1mm単位でこだわる「パーソナルモジュール」の威力:多くのハウスメーカーが910mmを基本単位とする「尺モジュール」を採用する中、アイ工務店はそれに加え、1,000mm単位の「メーターモジュール」、そして最小1mm単位で調整可能な「パーソナルモジュール」を導入しています。この「1mm単位」の調整が、空間の使い勝手を劇的に向上させます。例えば、「手持ちの食器棚や冷蔵庫のサイズにピッタリ合わせたキッチンスペース」「将来を見据えて、車椅子でも楽に通れる1100mm幅の廊下」「デッドスペースになりがちな階段下のわずかな隙間を、ルンバの基地や収納スペースとして最大限活用する」といった、まさに”かゆいところに手が届く”設計が可能です。これにより、無駄なスペースを徹底的に排除し、居住空間を最大限に広げることができます。
  • 空間を縦に活かす多彩な提案力:日本の住宅事情、特に都市部では土地の広さに限りがあります。アイ工務店は、横の広がりだけでなく「縦の空間」を巧みに利用する提案を得意としています。床の高さを半階ずらす「スキップフロア」は、空間を緩やかに区切りながらも視覚的な広がりと家族の一体感を創出。リビング上部の「ハーフ吹き抜け」や「勾配天井」は、平米数以上の開放感と明るさをもたらし、心地よい光と風を室内に取り込みます。そして、固定階段付きの「小屋裏収納(ハーフ収納)」は、単なる収納スペースに留まらず、書斎や趣味の部屋、子供の秘密基地としても活用できる人気のオプションです。

適正価格のコストパフォーマンス

「高品質な住宅を、適正な価格で提供する」という理念が、多くの人から支持されています。

  • 坪単価だけでは測れない「標準仕様」の充実度:アイ工務店の平均坪単価は約74.4万円(2025年調査)とされ、ミドルコスト帯に位置します。しかし、重要なのはその価格に何が含まれているかです。アイ工務店では、他社であればオプション扱いになることが多い高性能な仕様が標準で組み込まれています。例えば、高い断熱性能を発揮する「W断熱(外張り付加断熱+柱間充填断熱)」や、国の基準をクリアする「熱交換型24時間セントラル換気システム」、地震に強い「耐震等級3相当」の設計などがそれに当たります。初期の見積もり金額が安くても、性能を高めるためにオプションを追加していくと最終的に高額になるケースは少なくありません。アイ工務店は、標準仕様のレベルが非常に高いため、「標準のままでも十分に高性能で満足できる家が建てられる」という点が、トータルコストで見た際の大きなメリットです。
  • 徹底したコスト削減の仕組み:高品質と適正価格を両立できる背景には、徹底した企業努力があります。CADと連携したコンピュータ制御による「プレカット加工」を工場で行うことで、現場での作業を効率化し工期を短縮。これにより人件費や廃材を削減しています。また、全国展開のスケールメリットを活かし、キッチンやバス、トイレといった住宅設備や建材をメーカーから直接「大量一括仕入れ」することで、仕入れコストを大幅に抑制。さらに、豪華な住宅展示場やテレビCMといった莫大な広告宣伝費を抑え、その分を住宅の価格に還元しています。

快適な住宅性能

長く安心して暮らすためには、家の基本性能が何よりも重要です。

  • 最高等級の耐震性能とさらなる安心への備え:日本は地震大国であり、住宅の耐震性能は命を守る上で最重要項目です。アイ工務店では、全棟で「耐震等級3(最高等級)」相当の設計を標準としています。これは、建築基準法で定められた基準の1.5倍の強度を持ち、消防署や警察署といった地域の防災拠点となる建物と同等の耐震性です。強固な「ベタ基礎」と壁倍率5.0倍の「5倍耐力壁」、床面のねじれを防ぐ「剛床工法」を組み合わせることで、地震の揺れに強い構造躯体を実現。さらに、繰り返す余震への対策として、オプションで制震ダンパー「MIRAIE(ミライエ)」などを設置することも可能です。これにより、地震の揺れを最大95%吸収・低減し、建物の損傷を最小限に抑えることができます。
  • 夏涼しく冬暖かい「高断熱・高気密」への本気の取り組み:快適な室温環境と省エネ性能を左右するのが「断熱性」と「気密性」です。主力商品「N-ees」では、壁の外側と内側の両方から断熱材で覆う「W断熱」を標準採用し、熱の出入りを徹底的にブロック。これにより、国の省エネ基準を大きく上回るUA値0.4W/㎡・K以下という業界トップクラスの断熱性能を誇ります。さらに特筆すべきは、全邸で第三者機関による「気密測定」を実施している点です。これにより、建物にどれくらいの隙間があるかを示すC値を実測し、設計値0.4㎠/㎡(目標値0.5㎠/㎡)以下という高い気密性を確保しています。どれだけ高性能な断熱材を使っても、家に隙間が多ければ効果は半減してしまいます。断熱と気密の両方にこだわることで、魔法瓶のように熱を逃がしにくい家が実現し、冷暖房効率の向上と光熱費の大幅な削減に繋がります。

手厚い初期保証

家は建てて終わりではありません。

むしろ、暮らし始めてからの長期的な安心こそが重要です。

アイ工務店は、充実した保証制度で入居後の暮らしを力強くサポートします。

  • 業界でも珍しい「初期保証20年」という安心感:住宅の品質確保促進法で定められた保証義務は10年ですが、多くのハウスメーカーもこの10年を初期保証期間としています。その中で、アイ工務店は構造躯体、防水、防蟻の主要部分において、業界でもトップクラスの「初期保証20年」を提供しています。これは、自社の技術力と施工品質に対する絶対的な自信の表れです。引き渡しから20年間は、万が一の不具合に対しても無償で対応してもらえるため、予期せぬ大きな修繕費用が発生するリスクを大幅に軽減できます。この長期保証は、メンテナンス費用を計画的に管理したいと考える施主にとって、金銭的にも精神的にも大きな安心材料となります。
  • 不同沈下を防ぐ「地盤保証20年」も標準付帯:家の強度は、それを支える地盤の強さに依存します。アイ工務店では、建築前の地盤調査を徹底し、必要に応じて地盤改良工事を行った上で、20年間の「地盤保証」を標準で付帯させています。万が一、地盤の不同沈下によって建物に損害が発生した場合には、最大5,000万円まで補修費用が保証されます。建物本体だけでなく、その土台からしっかりと保証する体制が整っている点も、高く評価されるポイントです。

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アイ工務店のデメリット|悪い口コミ・評判

アイ工務店が提供する数々のメリットは非常に魅力的ですが、その一方で事前にデメリットや注意点を深く理解しておくことが極めて重要です。

ここでは、アイ工務店を検討する際に多くの人が懸念するデメリットについて深掘りしていきます。

「担当者ガチャ」と品質のばらつき

アイ工務店に関するネガティブな評判の中で、最も多く指摘されるのが「担当者や店舗によって品質にばらつきがある」という点です。

これは「担当者ガチャ」とも揶揄され、施主の満足度を大きく左右する要因となっています。

  • なぜ「ばらつき」が生まれるのか?:この品質のばらつきが生まれる主な原因は、アイ工務店の「フランチャイズ(FC)経営」と「急速な事業拡大」という2つの側面にあります。まず、FC経営では、本部が提供する基本的な商品や工法は統一されていますが、店舗運営の細かな方針やスタッフの教育、提携する下請け工事業者の選定などは各加盟店の裁量に委ねられる部分が大きくなります。そのため、熱心で優秀なスタッフが揃い、質の高い施工業者と連携している店舗がある一方で、そうでない店舗も存在する可能性が否定できません。さらに、2010年の設立からわずか10年余りで全国的なハウスメーカーへと急成長を遂げたことで、全社的な人材育成が事業拡大のスピードに追いついていないという側面も指摘されています。経験豊富なベテランがいる一方で、経験の浅い若手社員が担当になるケースも増え、知識や対応力に差が生じやすくなっているのです。
  • 具体的にどのような「差」が生じるのか?:この「ばらつき」は、家づくりのあらゆる場面で現れます。例えば、営業担当者の提案力や設計スキルに差があれば、同じ予算でも出来上がる間取りの満足度が全く異なります。また、現場を管理する現場監督の能力や、実際に施工を行う下請け工事業者の質に差があれば、建物の仕上がりや施工精度に直接影響します。丁寧な仕事をする業者もいれば、雑な仕事をする業者もいるため、これが施工ミスや不具合の原因となることもあります。

アフターサービスへの不満

建物の引き渡し後、長期にわたる安心を支えるアフターサービスですが、この点に関しても一部で不満の声が上がっています。

  • アフターサービスの課題とその背景:「修理を依頼してもなかなか対応してくれない」「担当者に電話しても繋がらない」といった不満の背景には、アフターサービスの体制が関係しています。アイ工務店では、定期点検後の補修や修理対応の多くを外部の委託業者が行うケースがあります。そのため、施主からの依頼が営業担当者を通じて委託業者へ伝わる過程で、情報伝達にタイムラグが生じたり、連携がスムーズにいかなかったりすることがあります。また、急成長に伴い、アフターサービスの専門部署やサービス拠点が全国的にまだ十分に整備されていないエリアも存在し、対応が追い付いていない状況も考えられます。
  • 円滑なアフターサービスを受けるための工夫:入居後にスムーズな対応を期待するためには、契約時や引き渡し時にアフターサービスの連絡窓口や担当部署、連絡方法を明確に確認しておくことが大切です。不具合が発生した際にどこに連絡すれば良いのかを文書で残しておくと安心です。また、定期点検は不具合を報告する絶好の機会です。日頃から気になった点(建具の不具合、クロスの剥がれなど)をメモや写真で記録しておき、定期点検の際にまとめて報告・相談することで、効率的に対応を促すことができます。

施工ミス・不良への懸念

「工事完了後に2階ベランダの塀が高すぎて、設計図と違っていた」「引き渡し後に施工間違いが多く見つかった」といった、施工品質に関するネガティブな口コミは、施主にとって最も避けたい事態です。

  • なぜ施工ミスは起こるのか?:施工ミスや不良は、どのハウスメーカーでも起こりうるリスクですが、アイ工務店の場合、前述の「急成長」がここでも影響している可能性があります。多くの現場を同時に抱えることで、一人ひとりの現場監督の負担が増加し、細部までのチェックが行き届かなくなることがあります。また、提携する下請け工事業者の技術レベルや仕事への意識にも差があるため、これが施工品質のばらつきに直結します。

その他のデメリット

上記の3点に加えて、契約前に知っておくべきいくつかの注意点があります。

  • オプションによる費用増加:アイ工務店は標準仕様が充実している分、ショールームなどでより高性能な設備や魅力的なデザインを見ると「もっと良くしたい」という欲求が生まれがちです。自由度が高いことも相まって、こだわりを詰め込みすぎた結果、オプション費用がかさみ、気づけば当初の予算を大幅にオーバーしていた、というケースは珍しくありません。契約前に「絶対に譲れないこと」と「できればやりたいこと」を家族で話し合って優先順位をつけ、どこまでを予算内で行うか冷静に判断することが重要です。
  • 大空間・大開口の制限:アイ工務店が採用する木造軸組工法は、構造上、柱や壁で建物を支えるため、鉄骨造のように柱を大きく抜いた大空間(リビングダイニングで25畳以上の柱なし空間など)や、壁一面の大開口サッシといった設計は苦手とする場合があります。構造計算上、最大スパン(柱と柱の間隔)は3m64cmとされており、それ以上の空間を希望する場合は特殊な梁で補強する必要があり、コストが大幅に跳ね上がる可能性があります。ダイナミックな空間デザインを最優先する場合は、他の工法を得意とするメーカーとも比較検討すべきでしょう。
  • 保証期間が大手と比較して短め:メリットとして挙げた初期保証20年は手厚いものの、有償メンテナンスを条件とした延長保証は最長で30年までとなっています。積水ハウスやヘーベルハウスといった大手ハウスメーカーが提供する最長60年の長期保証と比較すると、超長期的な視点では短いと感じる人もいるでしょう。

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アイ工務店がおすすめな人・おすすめしない人

ここでは、具体的な人物像を交えながら、アイ工務店での家づくりが向いている人、そして別の選択肢を検討した方が良い人について解説していきます。

アイ工務店はこんな人におすすめ

アイ工務店の強みは、特定のニーズを持つ人々にとって、他のハウスメーカーにはない強力な魅力となります。

コストを抑えたい「コスパ重視派」

「家は欲しいけれど、予算には限りがある。でも、安かろう悪かろうの家は絶対に嫌だ」。

このように考える20代~30代の一次取得者層にとって、アイ工務店はまさに理想的な選択肢となり得ます。

大手ハウスメーカーのブランド力にはこだわらないものの、建売住宅やローコスト住宅では性能面やデザインの自由度に物足りなさを感じる。

そんな人に、アイ工務店のコストパフォーマンスは強く響きます。

坪単価70万円台というミドルコスト帯にありながら、標準仕様で「耐震等級3相当」「W断熱」「全棟気密測定」「熱交換型24時間換気システム」といった高性能スペックが手に入るのは、特筆すべき点です。

間取り・デザインをこだわり派

「ありきたりの間取りでは満足できない」「自分たちのライフスタイルに完璧にフィットした、世界に一つだけの家を創りたい」。

そんな強いこだわりを持つ方にとって、アイ工務店の設計自由度は最大の魅力です。

特に、1mm単位で空間を調整できる「パーソナルモジュール」は、その真価を発揮します。

例えば、「趣味のロードバイクを飾るための玄関土間」「夫婦で並んで料理ができるアイランドキッチンとパントリーへの最短動線」「手持ちのアンティーク家具がピッタリ収まるリビングの一角」など、細部にわたる要望をミリ単位で実現可能です。

また、スキップフロアや小屋裏収納といった立体的な空間設計を得意としているため、土地の広さに限りがあっても、開放感と機能性を両立させた豊かな空間を創造できます。

住宅性能派

「見た目のデザインも大事だけど、本当に重要なのは目に見えない部分。

一年中快適で、家族が健康に暮らせて、お財布にも優しい家がいい」。

このように、住宅の基本性能を重視する方にもアイ工務店は強くおすすめできます。

UA値0.4以下、C値0.5以下という具体的な数値目標を掲げ、それを担保するために全棟で第三者機関による「気密測定」を実施するという姿勢は、性能に対する本気度の表れです。

どれだけ優れた断熱材を使っても、施工精度が低く家に隙間が多ければ性能は発揮されません。

アイ工務店は、机上の計算だけでなく、実際の施工現場で性能を証明するプロセスを標準化しているため、品質の信頼性が非常に高いのです。

高断熱・高気密な家は、少ないエネルギーで家中の温度を快適に保てるため、光熱費を大幅に削減できるだけでなく、部屋間の温度差が少ないことからヒートショックのリスクを低減し、家族の健康を守ることにも繋がります。

長期的な視点で、快適性、健康、経済性のすべてを手に入れたいと考える方にとって、アイ工務店の性能へのこだわりは大きな安心材料となるでしょう。

アイ工務店をおすすめしない人

一方で、アイ工務店の特徴が、あるタイプの人々にとってはデメリットとして感じられる場合もあります。

絶対的安心志向派

「家は一生に一度の買い物。何よりも会社の信頼性や歴史が重要だ」。

このように、積水ハウスやヘーベルハウスといった業界のリーディングカンパニーが持つ、長年の歴史と実績に裏打ちされたブランド力に絶対的な安心感を求める方には、アイ工務店は物足りなく感じるかもしれません。

2010年設立という比較的新しい企業であること、また過去に元従業員による情報流出や他社との裁判沙汰が報じられたことなどを懸念し、企業の安定性やコンプライアンス体制に不安を感じる方もいるでしょう。

大手ハウスメーカーが持つネームバリューや、社会的なステータスを重視する場合、歴史の浅いアイ工務店ではそのニーズを満たすことは難しいかもしれません。

丸投げ希望派

「仕事が多忙で、家づくりの細かいことにはあまり時間を割けない。

プロにすべてお任せして、完璧な家を建ててほしい」。このようなスタンスの方には、アイ工務店はあまりおすすめできません。

デメリットの章で解説した通り、アイ工務店には担当者や施工品質に「ばらつき」が生じるリスクが潜んでいます。

このリスクを回避し、満足のいく家づくりを実現するためには、施主自身が打ち合わせに主体的に参加し、時には現場に足を運んで進捗を確認するといった「施主力」が求められます。

すべてをハウスメーカー任せにするのではなく、施主と担当者が二人三脚で家づくりを進めていくスタイルがアイ工務店の特徴です。

そのため、施主側のチェック機能が働かない「丸投げ」の状態では、コミュニケーション不足から認識のズレが生じたり、施工ミスが見過ごされたりする可能性が高まります。

特定デザイン志向派

アイ工務店はモダン系からナチュラル系まで幅広いデザインに対応できますが、その得意とする領域はあくまでも「木造軸組工法」の範疇です。

そのため、特定の工法でしか実現できないデザインを強く希望する方には不向きです。

例えば、「リビングダイニングで30畳以上の柱のない大空間が欲しい」「壁一面をガラス張りにするような、開放感あふれるデザインにしたい」といった、鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)造ならではのダイナミックな空間構成を求める場合、木造のアイ工務店では構造的な制約から実現が困難か、可能であってもコストが大幅に上昇します。

また、重厚感のあるコンクリート打ちっぱなしの外観や、特定の様式を持つ本格的な輸入住宅など、デザインの方向性が明確に決まっている場合も、それぞれの分野を専門とするハウスメーカーや設計事務所を検討する方が、より満足度の高い結果を得られるでしょう。

アイ工務店の商品ラインナップと坪単価

アイ工務店での家づくりを具体的に検討する上で、最も気になるのが「どのような商品があり、最終的にいくらかかるのか?」という点でしょう。

ここでは、主力商品である「N-ees」と高級ライン「HILLUS」の詳細な特徴から、坪単価の正しい見方、そして見落としがちな費用まで含めたリアルな建築総額について解説していきます。

主力商品「N-ees(ニーズ)」

「N-ees(ニーズ)」は、アイ工務店の家づくりの思想を体現する、まさに主力商品であり標準タイプです。

その最大の特徴は、多くのハウスメーカーではオプション扱いとなるような高い住宅性能を「標準仕様」として惜しみなく投入している点にあります。

「ちょうどいい」を超えた高性能住宅

「N-ees」は、単なるエントリーモデルではありません。

「これからの日本の住宅のスタンダード」となるべき性能を追求した、次世代の高性能住宅です。

標準で採用されている「W断熱(外張り付加断熱+柱間充填断熱)」と「高性能トリプルガラスサッシ」の組み合わせは、国の省エネ基準をはるかに上回るUA値0.4W/㎡・K以下という、北海道の省エネ基準さえもクリアするトップクラスの断熱性能を実現します。

これにより、魔法瓶のような高い保温性を持ち、夏は涼しく冬は暖かい、一年を通して快適な室内環境を少ないエネルギーで維持できます。

もちろん、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準にも標準で対応可能であり、太陽光発電システムなどを組み合わせることで、エネルギー収支ゼロの暮らしも視野に入ります。

坪単価の目安は約64.3万円からとされていますが、この価格でこの性能が手に入る点が、「N-ees」がコストパフォーマンスに優れると言われる最大の理由です。

選べるデザインバリエーション

性能だけでなく、デザインの選択肢が豊富なのも魅力です。

  • N-ees Urban(アーバン):都市の洗練された景観に調和する、シンプルモダンなスタイル。金属製のサイディングやモノトーンを基調としたシャープな外観、大きな窓や直線的なラインが特徴で、ミニマルでスタイリッシュな暮らしを好む方に人気です。
  • N-ees Natural(ナチュラル):木の温もりや塗り壁風の優しい質感を活かした、自然体で心地よいスタイル。勾配天井やウッドデッキとの相性も良く、温かみのあるアットホームな雰囲気を大切にしたいファミリー層から強い支持を得ています。

高級注文住宅「HILLUS(ヒルズ)」

「HILLUS(ヒルズ)」は、アイ工務店が培ってきた技術と設計力の粋を集めた、ワンランク上の高級注文住宅シリーズです。

人生を豊かにするステータスシンボル

「HILLUS」が目指すのは、単に豪華な家ではなく、住まう人の感性を刺激し、日々の暮らしを豊かにする芸術品のような邸宅です。

リビングには天然石のアクセントウォール、床には上質な無垢材や大理石調タイル、キッチンには海外製の高級ブランドを設えるなど、選び抜かれたマテリアルが空間に重厚感と品格を与えます。

また、間接照明を巧みに使った陰影のある空間演出や、プライバシーを確保しつつ光と風を取り込む中庭(パティオ)の設計、愛車をアートのように眺められるビルトインガレージ、そしてホームエレベーターの設置など、機能性とデザイン性を高次元で融合させた、まさに「邸宅」と呼ぶにふさわしいプランニングが可能です。

坪単価の目安は約67.6万円以上、建築総額で5,000万円を超えるハイグレードな家づくりを検討する富裕層や、デザインに一切妥協したくない経営者層などに選ばれています。

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坪単価のカラクリとリアルな総額

アイ工務店の平均坪単価は約74.4万円(2025年調査)とされていますが、この数字だけで資金計画を立てるのは危険です。

家づくりにかかる費用を正しく理解するためには、「坪単価」の定義と、それを変動させる要因を知る必要があります。

「坪単価」に惑わされないポイント

そもそも「坪単価」には明確なルールがありません。

一般的には「建物本体工事費 ÷ 延床面積」で算出されますが、この「建物本体工事費」に何が含まれるかはハウスメーカーによってバラバラです。

照明器具やカーテン、屋外の給排水工事などが含まれていないケースも多く、坪単価が安く見えても、後から追加費用が膨らむ原因になります。

アイ工務店の場合、標準仕様が充実しているため他社よりは多くのものが含まれていますが、それでも家を建てるために必要なすべての費用が含まれているわけではありません。

価格を左右する4つの変動要因

最終的な坪単価や総額は、以下の要因で大きく変動します。

  1. オプション選択:耐震性をさらに高める制震ダンパー、太陽光発電システムや蓄電池、デザイン性を高めるタイル外壁、造作家具など、こだわればこだわるほど価格は上昇します。
  2. 建物の形状:同じ30坪でも、シンプルな総二階の家と、凹凸の多い複雑な形状の家では、後者の方が壁や屋根、基礎の面積が増えるため、坪単価は高くなります。
  3. 設備のグレード:キッチンやユニットバス、トイレなどの水回り設備は価格帯が幅広く、標準仕様からハイグレードなものに変更すると、数十万〜百万円単位で価格が上がります。
  4. 地域差:都市部と地方では、人件費や資材の輸送コストが異なるため、同じ仕様の家でも坪単価に差が出ることがあります。

建築総額シミュレーション

家づくりにかかる本当の費用は、「①本体工事費」「②別途工事費」「③諸費用」の3つを合計したものです。

一般的に、総額のうち本体工事費が約75%、別途工事費が約15~20%、諸費用が約5~10%を占めると言われています。

区分 割合目安 内容
① 本体工事費 約75% 建物本体の建築費(基礎、構造、内外装、標準設備など)。いわゆる「坪単価」で計算される部分。
② 別途工事費 約15~20% 建物以外の工事費(生活に必要な工事)。

・地盤改良工事(必要な場合)

・屋外給排水工事、ガス工事

・外構工事(駐車場、門、フェンス、植栽など)

・照明器具、カーテン、エアコンの購入

・設置工事

・解体工事(建て替えの場合)

③ 諸費用 約5~10% 手数料・税金などの諸経費。

・建築確認申請費用

・登記費用(所有権保存、抵当権設定など)

・住宅ローン手数料、保証料

・火災保険料、地震保険料

・印紙税(契約書に貼付)

・不動産取得税

・つなぎ融資の利息や手数料

例えば、坪単価75万円で30坪の家(本体工事費2,250万円)を建てる場合、これに別途工事費と諸費用として約500万~750万円(総額の25%~35%と仮定)が上乗せされ、建築総額の目安は2,750万円~3,000万円となります。

アイ工務店を検討する際は、必ずこの「総額」で資金計画を立てるようにしましょう。

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まとめ

ここまで、アイ工務店のメリット・デメリット、そして価格の実態に至るまで深く掘り下げてきました。

結論から言えば、アイ工務店は「価格・性能・自由度の三拍子が、極めて高いレベルで融合した、現代のニーズに最適なハウスメーカー」であると言えます。

坪単価70万円台というミドルコスト帯でありながら、UA値0.4以下・C値0.5以下という業界トップクラスの断熱・気密性能や、耐震等級3相当の安全性を標準で提供するコストパフォーマンスは、他社の追随を許さない大きな強みです。

しかし、その一方で「急成長がもたらす体制面の課題」という影も存在します。

ぜひこの記事で解説したメリットやデメリットを比較しながら、最終的な決断をしてくださいね。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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