「住友不動産の新築そっくりさん」をテレビCMや広告で目にする機会は多いものの、「本当に新築のように綺麗になるの?」「費用は一体いくらかかるの?」「悪い評判も聞くけど、実際どうなの?」といった疑問や不安を持っている人もいるのではないでしょうか。
建て替えよりも手軽とはいえ、人生を左右するほどの大きな買い物であるリフォーム。
絶対に失敗や後悔をしたくないですよね。
インターネット上には賞賛の声から厳しい批判まで様々な情報が溢れており、何が真実なのか見極めるのは容易ではありません。
そこでこの記事では、住友不動産の新築そっくりさんについて、ネット上の口コミを分析していきます。
ぜひ最後まで読んで、新築そっくりさんが本当にあなたに合っているか見極めてくださいね。
住友不動産の新築そっくりさんとは
「新築そっくりさん」は、総合不動産デベロッパーである住友不動産が提供をしている、戸建て・マンションのまるごとリフォームサービスです。
建て替えに比べて費用を抑えつつ、新築同様の住まいを実現するというコンセプトが支持され、現在では「まるごとリフォームのトップブランド」として地位を築いています。
建て替えの約7割の費用
新築そっくりさんの大きな魅力は、そのコストパフォーマンスにあります。
一般的に、建て替え費用の約7割程度の費用で、内外装はもちろん、耐震性や断熱性といった住宅の基本性能までを新築レベルに向上させることが可能です。
解体費用や仮住まい費用を大幅に削減できるだけでなく、既存の基礎や柱を活かすことで、法規制によって建て替えでは同じ規模の家が建てられない「再建築不可物件」でもリフォームできる可能性があります。
「完全定価制」という安心感
リフォームで最も不安な要素の一つが、工事が始まってから判明する追加費用です。
新築そっくりさんでは、この不安を解消するために業界でも珍しい「完全定価制」を採用しています。
これは、契約時の見積もり金額が原則として最終的な支払い金額となるシステムです。
着工前に建物の隅々まで徹底的に調査し、必要な工事をすべて洗い出した上で見積もりを提示するため、工事中にお客様の都合で仕様変更を行わない限り、追加費用は一切発生しません。
独自の耐震・制震技術
地震大国・日本において、住まいの耐震性は最重要課題です。
特に1981年の建築基準法改正(新耐震基準)以前に建てられた住宅は、耐震性が低いケースが多く見られます。
新築そっくりさんでは、まず専門家による詳細な耐震診断を実施し、建物の弱点を正確に把握します。
その診断結果に基づき、基礎の補強や壁への筋交いの追加、接合部の金物補強といった最適な耐震補強工事を提案・施工します。
さらに、揺れを吸収して建物の損傷を抑える「制震システム」もオプションで用意されており、現行の新耐震基準と同等、あるいはそれ以上の安心・安全な住まいを実現します。
セールスエンジニア制
新築そっくりさんでは、営業担当と設計担当、施工管理担当が分かれている一般的なリフォーム会社とは異なり、「セールスエンジニア」と呼ばれる一人の担当者が相談からプランニング、見積もり、施工管理、そして引き渡しまでを一貫して担当します。
建築に関する専門知識を持った担当者が窓口となるため、お客様の要望やこだわりが設計・施工の現場までダイレクトに伝わり、「言った・言わない」といったトラブルを防ぎます。
責任の所在が明確であるため、リフォームという複雑なプロジェクトをスムーズに、そして安心して進めることが可能です。
充実の保証とアフターサービス体制
リフォームは完成して終わりではありません。
新築そっくりさんでは、工事後も安心して暮らせるよう、手厚い保証とアフターサービス体制を整えています。
主要な構造部分には最長10年の保証が付くほか、キッチン、浴室、洗面台、トイレ、給湯器といった水回りの主要5大設備には、メーカー保証終了後も無料で修理が受けられる10年間の無償延長保証が付帯します。
さらに、24時間365日対応のお客様センターが設置されており、万が一の不具合やトラブルにも迅速に対応。
定期的な点検サービスもあり、長期にわたって快適な住環境を維持するためのサポートが充実しています。
新築そっくりさんの評判・口コミを調査
リフォームという大きな決断をする上で、実際にサービスを利用した人の声は非常に重要な判断材料となります。
新築そっくりさんには、大手ならではの安心感や品質を評価する声が多数寄せられる一方で、いくつかの課題を指摘する声も存在します。
ここでは、各種口コミサイトやSNSなどから収集した利用者のリアルな声を「良い評判」と「課題」の両面から深く掘り下げていきます。
良い評判・満足している人の声
まず、多くの利用者から高い評価を得ている点を見ていきましょう。
期待を超える提案力と親身な対応
多くの口コミで絶賛されているのが、担当者であるセールスエンジニアの質の高さです。
「こちらの漠然としたイメージを的確に汲み取り、プロならではの視点で期待以上のプランを提案してくれた」「シューズクローゼットの配置で無理難題を言ったが、最後まで諦めずに最適な形を模索してくれた」といった声に代表されるように、利用者の想いに寄り添い、共に理想の住まいを創り上げていく姿勢が高く評価されています。
一人の担当者が一貫してサポートする「セールスエンジニア制」が、こうした深い信頼関係の構築に繋がっていると言えるでしょう。
「新築以上」とも評される美しい仕上がり
リフォーム後の仕上がりに対する満足度の高さも、新築そっくりさんの大きな強みです。
「築40年の古家が、まるで新築のモデルルームのように生まれ変わった」「細部の仕上げまで丁寧で、文句の付け所がない」など、その施工品質を称賛する声が後を絶ちません。
これは、住友不動産というブランドが長年培ってきた品質管理基準が、現場の隅々まで行き届いている証拠です。
デザイン性においても、最新のトレンドを取り入れつつ、住む人のライフスタイルに合わせた空間設計が高く評価されています。
耐震・断熱性能の向上による安心と快適な暮らし
見た目の美しさだけでなく、住宅の基本性能が大幅に向上したことによる満足の声も非常に多く見られます。
「大規模な耐震補強をしてもらい、地震がきても以前のような不安を感じなくなった」「冬の朝、リビングが寒くなくなり、光熱費も下がった」など、目には見えない部分の価値を実感している利用者が多いようです。
これにより、日々の暮らしが快適になるだけでなく、家族の安全・安心というかけがえのない価値を手に入れたと感じられています。
大手ならではの圧倒的な信頼性と保証体制
高額な費用と長い期間を要するリフォームにおいて、「住友不動産」という大手企業の看板がもたらす安心感は、何物にも代えがたいという意見も少なくありません。
会社の倒産リスクが極めて低いこと、契約内容が明確であること、そして最長10年の保証や24時間対応のアフターサービスが充実していることが、最終的な決め手になったという声も多く、万が一の際にもしっかりと対応してもらえるという信頼感が、利用者の満足度を支えています。
悪い評判・後悔している人の声
一方で、すべての利用者が完全に満足しているわけではなく、厳しい意見や不満の声も存在します。
ただし、インターネット上の口コミはネガティブな意見の方が拡散されやすい傾向があるため、これらはあくまで数ある私見の一つとして捉える必要があります。
想定を上回る価格設定と値引きの難しさ
最も多く見られる不満点が「価格の高さ」です。
「複数の会社から見積もりを取ったら、他社の1.5倍〜2倍ほどの金額だった」「完全定価制なので、一切値引き交渉に応じてもらえなかった」という声が散見されます。
高品質なサービスと手厚い保証の裏返しではありますが、予算を重視する方にとっては大きなハードルとなるようです。
また、「500万円からのリフォーム」と広告されていても、実際にはその金額では断られるケースがあるとの指摘もあります。
担当者による「当たり外れ」の問題
良い評判で絶賛されるセールスエンジニアですが、残念ながら担当者によって知識や経験、対応力にばらつきがあるという指摘も少なくありません。
「こちらの要望に対して、専門的なアドバイスや代案の提示がなかった」「連絡が遅く、事務処理のミスも多かった」「高圧的な態度で不快だった」など、担当者とのコミュニケーションがうまくいかなかったことが、不満の大きな原因となっています。
下請け業者の施工品質と現場マナー
実際の工事は、住友不動産が契約する下請けの工務店や職人が行います。
そのため、現場の管理体制によっては、品質にばらつきが生じる可能性があります。
「壁紙のつなぎ目が雑だった」といった施工ミスや、「現場での職人の私語や喫煙が気になる」「挨拶がなく、近隣への配慮が足りない」といったマナーに対する不満の声も一部で見られます。
工期の遅延や契約・アフターサービスのトラブル
「当初の予定より工期が大幅に遅れ、仮住まいの費用が余計にかかった」という工期に関するトラブルも報告されています。
また、「口頭での説明と契約書の内容が違った」「高額な解約料を請求された」「保証期間内なのに有償修理と言われた」など、契約やアフターサービスをめぐるトラブル事例も存在します。
補助金の申請を忘れられるといった致命的なミスも指摘されており、契約前の入念な確認と、重要なやり取りを書面に残すことの重要性が伺えます。
費用相場と予算別のリフォーム例
新築そっくりさんでのリフォームを検討する際、最も気になるのが「一体いくらかかるのか」という費用面でしょう。
新築そっくりさんは一軒一軒の状態や要望に合わせてプランを作成するオーダーメイドのため、定まった価格はありません。
しかし、これまでの豊富な実績から、おおよその費用相場や予算に応じて実現可能な工事内容が見えてきます。
新築そっくりさんの費用相場と価格を左右する要因
一般的に、30坪程度の木造戸建て住宅をまるごとリフォームする場合、坪単価60万円~80万円、総額では1,800万円~2,400万円がひとつの目安とされています。
ただし、この金額はあくまで標準的なケースであり、以下の要因によって大きく変動します。
- 建物の規模と構造: 当然ながら、延床面積が広くなるほど、また木造か鉄骨造かといった構造の違いによっても費用は変わります。
- 築年数と劣化状況: 築年数が古く、構造躯体の腐食やシロアリ被害、雨漏りなど、建物の傷みが激しい場合は、補修・補強工事に多くの費用が必要となります。
- 工事の範囲: 外壁や屋根、外構まで含めた完全なフルリフォームか、内装や水回りを中心としたリフォームかによって、費用は数百万円単位で変わってきます。
- 設備のグレード: キッチンやユニットバス、トイレなどの住宅設備は、選択するメーカーやグレードによって価格が大きく異なります。例えばキッチンだけでも、標準的なもので50万円程度から、ハイグレードなものになると300万円を超えるケースもあります。
- オプション工事の有無: 耐震性をさらに高める制震システムの導入、床暖房の設置、太陽光発電システムの搭載、ホームエレベーターの設置といったオプション工事を追加すれば、その分費用は加算されます。
【予算別】どこまでできる?
ご自身の予算でどのようなリフォームが実現可能なのか、価格帯別の工事事例を紹介します。
500万円未満
この価格帯では、家全体のフルリフォームは難しいですが、生活の中心となる空間や特に劣化が気になる水回りを集中的にリフォームすることが可能です。
- 事例: 築30年の戸建てで、古くなったキッチンを最新の対面式システムキッチンに交換。同時に、隣接するリビングダイニングの内装(壁紙・床)を一新し、暗い印象だったLDKを明るく開放的な家族団らんの空間へと再生する。
500万円~1000万円
予算が1000万円に近づくと、リフォームの範囲は大きく広がります。
LDKと水回り(キッチン、浴室、洗面、トイレ)をまとめて一新したり、内装に加えて外壁のメンテナンスも同時に行うことが可能になります。
- 事例: リビング横の使われていない和室を撤去してLDKと一体化。広々としたリビング空間を創出し、水回り設備もすべて最新のものに入れ替える。さらに、断熱性の高い窓への交換も行い、住まいの快適性を大幅に向上させる。
1000万円~2000万円
この価格帯は、新築そっくりさんの最も中心的なボリュームゾーンです。
間取りの変更を伴う大規模なリフォームや、耐震補強を含めた家一棟のフルリフォームが現実的になります。
- 事例: 築40年の家の間仕切り壁を大幅に撤去し、耐震補強を施しながら、光と風が通り抜けるオープンなLDKを実現。スケルトン状態に近いため、断熱材の充填や配管・配線の更新も行い、住宅性能を根本から見直す。まさに「新築そっくり」の再生が可能です。
2000万円以上
予算が2000万円を超えると、性能やデザインにとことんこだわった、より自由度の高いリフォームが実現できます。
二世帯住宅への改修や、趣味の空間づくりなども可能です。
- 事例: 自然素材の無垢材フローリングや珪藻土の壁など、内装材にこだわり、高級ホテルのような上質な空間を演出。パントリーや大容量のウォークインクローゼットを新設して収納力を高め、デザイン性と機能性を高いレベルで両立させた、理想の住まいを追求する。
費用の構成要素
最終的に提示される見積書には、様々な工事項目が記載されています。
何にどれくらいの費用がかかっているのかを理解するために、主な費用の内訳を知っておきましょう。
- 調査・設計費 (総費用の約5〜10%): 耐震診断や地盤調査、プランニング、各種図面の作成にかかる費用です。
- 解体工事費 (総費用の約10〜15%): 既存の内装や設備を撤去し、廃材を処分するための費用。アスベストの有無の調査や処理が必要な場合は追加費用がかかります。
- 構造補強工事費 (総費用の約10〜20%): 耐震補強や基礎の強化、柱や梁の交換・補強など、建物の骨格を強くするための重要な工事費用です。
- 内装・外装工事費 (総費用の約30〜45%): 床・壁・天井の仕上げや、外壁・屋根の工事など、建物の見た目を決定づける部分の費用です。
- 設備工事費 (総費用の約15〜25%): キッチン、バス、トイレなどの設備機器の本体価格と、それらを設置するための電気・ガス・水道工事の費用です。
- 諸経費 (総費用の約10〜15%): 現場管理費(現場監督の人件費など)、各種申請費用、仮設工事費(足場や仮設トイレなど)、保険料などが含まれます。
後悔しないためのポイントと対策
新築そっくりさんは多くの魅力を持つサービスですが、高額な費用がかかるリフォームだからこそ、「こんなはずではなかった」という後悔は絶対に避けたいものです。
ここでは、契約前から工事完了後まで、各ステップで後悔しないために押さえておくべき具体的なポイントと対策を解説します。
【ステップ1:情報収集・相談】必ず複数社から見積もりを取る
リフォーム会社選びは、計画の成否を分ける最も重要なステップです。
新築そっくりさんのブランド力や提案に魅力を感じたとしても、必ず他の選択肢と比較検討しましょう。
- なぜ相見積もりが必須なのか?:相見積もりを取る目的は、単に価格を比較するだけではありません。各社の提案内容(プラン)、使用する建材や設備のグレード、担当者の対応力、保証内容などを多角的に比較することで、新築そっくりさんの提案が本当に自分たちにとって最適なのかを客観的に判断できます。また、他社の見積もりがあることで、価格や仕様の交渉材料になる可能性もあります。最低でも、大手リフォーム会社、地域密着型の工務店など、タイプの異なる3社以上から見積もりを取ることを強く推奨します。
- 見積もり依頼時の注意点:正確な比較のためには、各社に同じ条件を伝えることが重要です。「リビングを20畳くらいに広げたい」「キッチンは対面式に」といった要望や、予算の上限を明確に伝え、同じ土俵で見積もりを作成してもらいましょう。この段階での各社のヒアリング能力や提案力も、会社を見極める重要な判断材料になります。
【ステップ2:業者選定】担当者との相性を最重要視する
リフォームは、数ヶ月にわたる長い付き合いになります。
特に、一人の担当者が一貫して窓口となる新築そっくりさんの「セールスエンジニア制」では、担当者との相性がリフォームの満足度を大きく左右します。
もし担当者との相性に少しでも違和感を覚えた場合は、遠慮なく営業所の責任者に担当者の変更を申し出ましょう。
【ステップ3:契約】契約書は「捺印する前」に隅々まで読み込む
魅力的なプランと信頼できる担当者が見つかっても、すぐに契約してはいけません。
契約書や見積書、設計図書などの書類は、法的な効力を持つ非常に重要なものです。
内容を完全に理解・納得するまで、決して捺印しないでください。
- 見積書の内訳: 「〇〇工事一式」といった曖昧な表記がないか確認し、あれば必ず詳細な内訳(単価、数量、品番など)を提出してもらいましょう。
- 工事範囲と仕様: 図面や仕様書と照らし合わせ、リフォームする範囲や使用する建材・設備のメーカー、品番が正確に記載されているかを確認します。
- 工事期間と工程表: 着工日と完成予定日はもちろん、各工程(解体、木工事、内装など)のスケジュールが記載された工程表を提出してもらいましょう。天候不良などで遅延した場合の対応についても確認が必要です。
- 保証内容と免責事項: 「最長10年保証」の具体的な対象範囲(構造躯体、防水など)と、保証が適用されないケース(経年劣化、天災、施主の過失など)を詳細に確認します。
- 支払い条件: 契約金、中間金、最終金の支払い時期と金額の割合が妥当か確認します。一般的に、契約金が総額の1/3、中間金が1/3、最終金が1/3程度です。着工前に半額以上を要求するような場合は注意が必要です。
- 解約条件と違約金: 契約後8日以内であれば無条件で解約できるクーリングオフ制度について説明があるか確認します。また、自己都合で解約する場合、どの段階でどれくらいの違約金が発生するのか(材料発注後、工事着工後など)を必ず確認しましょう。
また打ち合わせで合意した内容や担当者からの重要な説明は、すべて打ち合わせの議事録として書面に残し、双方で署名・捺印して保管しましょう。
「言った・言わない」のトラブルを防ぐ最も確実な方法です。
【ステップ4:工事中】定期的な現場確認を怠らない
契約後はすべてを任せきりにするのではなく、依頼者として工事の進捗に関心を持つことが重要です。
定期的に現場を訪問することで、手抜き工事の抑止力になるだけでなく、万が一の間違いを早期に発見できます。
- 進捗状況: 工程表通りに工事が進んでいるか。
- 図面との整合性: 間取りやコンセントの位置、窓の大きさなどが図面通りか。
- 資材の確認: 指定したメーカー・品番の建材や設備が搬入・使用されているか。
- 現場の状況: 現場は整理整頓されているか、ゴミは適切に処理されているか。職人のマナーは良好か。
現場を訪れる際は、事前に担当者に連絡を入れるのがマナーです。
疑問点や気になる点を見つけたら、その場で職人に直接言うのではなく、必ず担当者を通して確認・指示をしてもらいましょう。
【ステップ5:トラブル発生時】冷静かつ的確に対処する
万全の対策をしていても、トラブルが起こる可能性はゼロではありません。
万が一トラブルが発生した場合は、慌てずに冷静に対処することが重要です。
- まずは当事者間での話し合い:問題が発生したら、まずは状況を写真などで記録し、担当者に連絡して事実確認と改善を求めます。話し合いで解決しない場合は、営業所の責任者や本社の「お客様センター」に相談しましょう。
- 第三者機関への相談:当事者間での解決が困難な場合は、公的な第三者機関に相談しましょう。国土交通大臣指定の住宅専門相談窓口である「住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)」では、電話での無料相談のほか、弁護士や建築士による専門家相談、比較的安価な費用での「あっせん」「調停」「仲裁」といった紛争処理も利用できます。契約トラブルなどについては、お近くの消費生活センター(消費者ホットライン「188」)も相談窓口となります。
新築そっくりさん以外の選択肢
新築そっくりさんは、大規模リフォームにおける有力な選択肢の一つですが、決して唯一の正解ではありません。
価格、デザインの自由度、担当者との相性など、あなたがリフォームで何を最も重視するかによって、最適なパートナーは変わってきます。
地域密着型の工務店
地元の評判を大切にし、長年にわたってその地域で家づくりを手がけてきた工務店は、リフォームにおいても頼れる存在です。
メリット
- 高いコストパフォーマンス: 大手のような大規模な広告宣伝費やモデルハウス維持費、多くの人件費がかからないため、同じ仕様の工事でも費用を抑えられる傾向があります。
- 柔軟で小回りの利く対応: パッケージ化された商品ではないため、「壁紙を一面だけ変えたい」「造作でこんな棚を作ってほしい」といった細かな要望にも柔軟に対応してくれます。社長自らが打ち合わせから現場管理まで行うことも多く、意思疎通がスムーズです。
- 地域の特性への深い理解: その土地の気候や風土を熟知しているため、断熱方法や窓の配置、風通しなど、地域特性に合った的確な提案が期待できます。
- 迅速なアフターフォロー: 物理的な距離が近いため、何かトラブルがあった際に「すぐに駆けつけてくれる」という安心感があります。
デメリット
- 品質やデザイン力のばらつき: 会社によって技術力や得意なデザインに大きな差があり、その実力を見極めるのが難しい側面があります。最新の設備やデザインに関する情報収集力が大手より劣る場合もあります。
- 保証・倒産リスク: 会社の規模が小さいため、長期保証の内容が限定的であったり、万が一の倒産リスクが大手より高かったりする点は考慮が必要です。
ハウスメーカー系のリフォーム会社
積水ハウスや大和ハウス、ミサワホームといった大手ハウスメーカーも、それぞれリフォーム専門の事業部や子会社を持っています。
メリット
- 新築で培った高い技術力と品質: 新築事業で培った高度な技術力と厳格な品質管理体制がリフォームにも活かされており、施工品質の信頼性は非常に高いです。
- ブランドの安心感と充実した保証: 住友不動産と同様に、企業の信頼性や倒産リスクの低さ、手厚い保証・アフターサービスが期待できます。
- 自社物件への圧倒的な強み: 自社で建てた住宅であれば、設計図や仕様、構造を完全に把握しているため、最も的確で安心なリフォームが可能です。
デメリット
- 価格帯が高め: 大手であるため、工務店などと比較すると価格は高くなる傾向があります。
- 他社施工物件への対応: 他社が施工した住宅、特に特殊な工法で建てられた家のリフォームは不得意な場合や、割高になるケースがあります。
- 仕様の制約: 自社グループの建材や設備を推奨されることが多く、メーカー選定の自由度が低い場合があります。
リフォーム一括見積もりサイトの活用
どこに相談すれば良いか分からない、という方に最適なのが、インターネット上で複数のリフォーム会社からまとめて見積もりや提案を受けられるサービスです。
メリット
- 圧倒的な時間短縮: 自宅にいながら、一度の入力で複数の会社にアプローチできるため、一社一社探す手間が省けます。
- 客観的な比較検討: 同じ条件で複数の会社から提案を受けることで、価格やプランの妥当性を客観的に判断しやすくなります。
- 審査済みの優良企業: 多くのサイトでは、独自の基準で審査をクリアした会社のみが登録されているため、悪徳業者に遭遇するリスクを低減できます。「SUUMOリフォーム」や「リショップナビ」などが有名です。
- 便利な付帯サービス: 万が一登録会社が倒産した場合に備える「工事完成保証」などのサービスが付帯しているサイトもあり、安心して利用できます。
デメリット
- 多くの会社からの連絡: 申し込み直後から複数の会社から一斉に連絡が来ることがあり、その対応に追われる場合があります。
- 登録会社が全てではない: 地元の優良な工務店などが登録していないケースもあります。
まとめ
今回は、住友不動産の新築そっくりさんについて、その特徴から評判、費用相場、そして後悔しないためのポイントまでを解説しました。
リフォームは情報戦といっても過言ではありません。
ぜひこの記事も参考に、理想のリフォーム会社を見つけてみてくださいね。
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