【2025年7月31日】海外FX投資ニュース|新聞社の作る最新ニュース

昨日の市場は、FOMCの政策金利据え置き決定とパウエル議長の発言を契機に、リスク選好が後退する展開となった。

米長期金利の上昇を背景にドル買い圧力が強まり、USDJPY(ドル/円)は約4ヶ月ぶりの高値となる149.53円まで上昇。日銀も政策金利据え置きを決定したものの、展望レポートでのインフレ見通し上方修正が注目され、日米金利差拡大観測から円売り圧力が継続。株式市場では業績懸念から主要米国株指数が軟調に推移し、コモディティ市場では原油が経済指標改善とロシア制裁強化観測から3営業日連続の上昇となった。

目次
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主要ニュース分析

1. 【重要度:★★★】【影響期間:中期】FOMC政策金利据え置き、パウエル議長は早期利下げに慎重姿勢

FRBは予想通り政策金利を4.25-4.50%で据え置いたが、ボウマン副議長とウォラー理事が0.25%の利下げを支持する反対票を投じた点が注目される。1993年以来の複数メンバーによる反対票であり、FRB内部での政策判断の不一致が表面化している。声明では経済活動について「今年上半期に緩やかになった」と評価を下方修正したものの、パウエル議長は会見で「9月については何も決めていない」と述べ、利下げシナリオの前倒しを牽制した。

テクニカル分析
 EURUSD(ユーロ/ドル)は議長発言後に1.1401ドルまで下落し、直近形成されていた1.1450-1.1480のサポートゾーンを明確にブレイク。RSIは40を割り込み、モメンタムの弱体化を示している。MACDもシグナルラインを下抜けしており、短期的な下落トレンドの形成を示唆。

ファンダメンタル分析
金融市場が織り込んでいた9月利下げ確率は約60%から50%程度へと低下。FF金利先物市場では年内の利下げ幅予想が50bpから25bp程度に縮小した。2013年のテーパータントラム時と類似した状況が形成されつつあり、新興国通貨への圧力が強まる可能性が高い。

2. 【重要度:★★★】【影響期間:短期〜中期】USDJPY、149.53円まで上昇し4ヶ月ぶり高値

米経済指標の堅調さとFOMCの利下げ慎重姿勢を背景に、USDJPYが149.53円まで上昇し、4月上旬以来の高値水準を記録。日銀の金融政策据え置き決定も円安要因となり、長期アップトレンドが加速している。

テクニカル分析
USDJPYは145.00円の心理的レベルを突破後、日足チャートで上昇チャネルを形成。149.50円のレジスタンスに到達し、一時的な利益確定の売りが入る可能性があるが、移動平均線(21日、50日、200日)がすべて上向きで、強いバイプレッシャーが継続。150.00円の心理的抵抗線を突破した場合、2022年10月の152円台までの上昇も視野に入る。

ファンダメンタル分析
日米の2年債金利差は拡大傾向にあり、現在3.7%程度まで広がっている。この金利差は2022年10月に記録した25年ぶりの円安水準(151.95円)時の金利差に近づきつつある。金利差と為替レートの相関係数は0.85と高く、短期的には150円台への上昇リスクが高まっている。

3. 【重要度:★★】【影響期間:短期】米GDP、4-6月期は年率3.0%増と予想上回る回復

米商務省発表の4-6月期GDP速報値が前期比年率3.0%増となり、市場予想(2.4%増)を上回った。1-3月期のマイナス成長から反転したが、内訳を見ると輸入の30.3%減少が貿易赤字縮小を通じてGDPを4.99ポイント押し上げた一方、個人消費は1.4%増と力強さに欠ける内容。

テクニカル分析
S&P500指数は、GDP発表直後に6,390ポイント付近まで上昇したが、その後FOMC会合の結果発表とパウエル議長会見を受けて下落。指数は200日移動平均線(6,320ポイント付近)を維持しているものの、相対力指数(RSI)は60から50へと低下し、上昇モメンタムの鈍化を示している。

ファンダメンタル分析
外需主導の回復であり、内需の弱さが顕著。過去の類似パターンとして、2018年第1四半期のGDP(当時は2.3%増)を参照すると、その後の市場は「良い数字、悪い内容」として反応し、短期的なポジティブ効果が限定的だった。特に今回は、トランプ関税の影響による歪みが大きく、株価収益率(PER)の割高感が残る中で、長期投資家は業績回復の確証を待つ慎重姿勢を維持する可能性が高い

4. 【重要度:★★】【影響期間:中期】日銀、政策金利据え置くも物価見通し大幅上方修正

日銀は7月31日の金融政策決定会合で政策金利を0.5%で据え置く一方、2025年度のコアCPI見通しを4月時点の2.2%から2.7%へと大幅に上方修正。26年度は1.8%(前回1.7%)、27年度は2.0%(前回1.9%)と、いずれも上方修正された。

テクニカル分析
日経平均株価指数は、決定直後に小幅上昇したが、その後はレンジ内での動きにとどまっている。21日移動平均線(38,300円付近)がサポートとして機能している一方、39,000円がレジスタンスとなっており、ボリンジャーバンドの縮小が示すようにボラティリティの低下が見られる

ファンダメンタル分析
市場は日銀が年内に25bp(0.25%ポイント)の追加利上げを行う可能性を約7割と織り込んでいるが、今回の物価見通し上方修正によりその確率は上昇。過去の金融正常化プロセスとの比較では、2006-2007年の利上げサイクル時よりも慎重なペースであり、日米金利差拡大の流れは当面継続する可能性が高い。日本国債イールドカーブのスティープ化が進み、銀行株への資金流入が予想される。

5. 【重要度:★★】【影響期間:短期〜中期】WTI原油、71ドル台に3日続伸

WTI原油先物価格は前日比1.014ドル高(+1.45%)の71.115ドルで取引を終え、3営業日連続で上昇。米国とユーロ圏のGDP改善による需要見通し改善と、対ロシア制裁強化観測による供給懸念が背景。

テクニカル分析
WTI原油は70ドルの心理的節目を回復し、テクニカル指標が改善。MACDはシグナルラインを上抜け、RSIも50を超えてモメンタム指標が好転。しかし、200日移動平均線(73ドル付近)がレジスタンスとして機能しており、ここを超えられるかが今後の方向性を決める重要ポイント。ボリュームプロファイルでは、68-70ドルに厚い取引帯が形成されており、下値サポートとなっている。

ファンダメンタル分析
季節性要因では、8-9月はハリケーンシーズンによる供給懸念が高まる時期であり、過去10年のデータでは平均して3-5%の価格上昇が見られる。トランプ政権のロシア産原油に対する制裁強化は2019年の対イラン制裁と類似しており、当時はWTIが約15%上昇した経緯がある。しかし、現在のOECDの原油在庫水準は5年平均を約2%上回っており、需給バランスは2019年時点より緩和されている。

市場インパクト評価

ニュース項目短期影響
(1-3日)
中期影響
(1-4週間)
長期影響
(1-3ヶ月)
主な影響市場
FOMC利下げ慎重姿勢9/108/106/10米ドル、米債券、新興国通貨
USDJPY上昇8/107/107/10円通貨ペア、日本株式、輸出企業
米GDP速報値7/105/103/10米株式、米ドル
日銀物価見通し修正6/107/108/10日本国債、日本株式、円
WTI原油上昇7/106/104/10エネルギー株、資源通貨、インフレ
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トレード戦略提案

1. USDJPY (ドル/円) ストラテジー

方向性: 上昇バイアス維持(ブルポジション)

エントリーポイント:

  • 主要エントリー: 148.80-149.00円の押し目
  • 代替エントリー: 149.50-149.60円のブレイクアウト確認後

利益確定目標:

  1. 第一目標: 150.00円(心理的節目)
  2. 第二目標: 151.50円(2022年10月高値近辺)
  3. 第三目標: 153.00円(2022年高値更新)

損切りポイント: 148.00円割れで確実に損切り

リスク/リワード比: 1:3.5(エントリー149.00円、ストップ148.00円、目標151.50円の場合)

ポジションサイジング: 口座資金の2%リスクを上限とし、複数ロットに分けて段階的にエントリー

フィルター条件:

  • 米10年債利回りが4.3%以上を維持
  • ドルインデックスが106以上を維持
  • VIX指数が25以下を維持

2. EURUSD (ユーロ/ドル) ストラテジー

方向性: 下落バイアス(ベアポジション)

エントリーポイント:

  • 主要エントリー: 1.1450-1.1480のレジスタンスゾーン
  • 代替エントリー: 1.1400のサポートブレイク確認後

利益確定目標:

  1. 第一目標: 1.1350(心理的サポート)
  2. 第二目標: 1.1250(6月下旬の安値)
  3. 第三目標: 1.1150(フィボナッチ61.8%リトレースメント)

損切りポイント: 1.1520上抜けで損切り

リスク/リワード比: 1:3(エントリー1.1450、ストップ1.1520、目標1.1250の場合)

ポジションサイジング: 口座資金の1.5%リスクを上限

フィルター条件:

  • 米独10年債金利差が1.5%以上を維持
  • ECBの追加利下げ観測が後退しない
  • ユーロ圏経済指標が予想を下回る

3. WTI原油 スプレッド戦略

方向性: 上昇バイアス+ボラティリティ拡大に備える

エントリーポイント:

  • ロング: 69.50-70.00ドル付近の押し目買い
  • ヘッジ: 75.00ドル以上でOTMプットオプション購入

利益確定目標:

  1. 第一目標: 73.50ドル(200日移動平均線)
  2. 第二目標: 75.00ドル(6月高値)
  3. 最終目標: 78.00ドル(心理的節目)

損切りポイント: 68.00ドル割れで損切り

リスク/リワード比: 1:2.5(エントリー70.00ドル、ストップ68.00ドル、目標75.00ドルの場合)

ポジションサイジング: 口座資金の2%リスク上限

フィルター条件:

  • 米石油在庫が2週連続減少
  • トランプ政権の対ロシア制裁詳細発表
  • ドルインデックスが108を超えない

リスク管理の注意点

  1. FOMC後の市場変動リスク: パウエル議長発言の解釈修正や次回会合までの経済指標次第では、市場予想が急変する可能性がある。特に8月雇用統計と7月PCEデフレーターには要注意。ポジションサイズを通常より20%程度縮小し、ストップを広めに設定することを推奨。
  2. 地政学リスクの高まり: トランプ政権のインド・ロシアに対する制裁強化は市場の変動性を高める要因。特に資源市場での急激な価格変動リスクが高まっており、夜間のポジション保有には注意が必要。
  3. ドル円150円突破時の介入リスク: USDJPYが150円を突破した場合、2022年10月の事例と同様に日本当局による為替介入リスクが高まる。過去の介入では一時的に2-3円の急落があったため、利益確保の部分決済やトレイリングストップの活用を推奨。
  4. ボラティリティ急上昇への対応: VIX指数は現在20前後で推移しているが、地政学リスク顕在化やFOMC後の市場解釈変更でボラティリティが急上昇する可能性がある。デリバティブを活用したヘッジ(例:アウト・オブ・ザ・マネーのプット購入)も検討すべき。
  5. 流動性低下への警戒: 8月は北半球の夏季休暇シーズンで流動性が低下しやすい時期。特に欧州時間の流動性低下に注意し、スプレッド拡大や急激な価格変動に備えて、ポジション分散と小刻みな利益確定戦略を採用すること。

本日の分析では、FOMCと日銀の政策判断を受けた円安進行が当面継続する可能性が高いと判断します。しかし、ドル円150円台接近時の介入リスクや、金融緩和期待後退による株式市場のボラティリティ上昇には警戒が必要です。特に、今後発表される米雇用統計と物価指標は金利見通しを大きく左右するため、注視すべき重要イベントとなります。

チーフアナリスト 山田

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