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ネット証券とは証券会社のひとつです。店舗をもたないネット証券会社はどこを選べばよいのか・なにができるのか、調べる際もインターネットに頼ることが多くなります。
ネット証券をもつことで、信用取引や投資信託などが可能になります。
- ネット証券の概要、特徴
- ネット証券のメリット、デメリット
- ネット証券の選び方
- おすすめのネット証券
今回はネット証券とは何か気になっている人に向けて、概要や口座開設方法・選び方などをご紹介していきます。

Contents
ネット証券とは
ネット証券とはインターネットを利用して、株式投資や投資信託などができるものになります。時間がなく証券会社に行けない場合や、近くに店舗が無いなどの悩みをもっている人におすすめなのが、ネット証券です。
ネット証券の特徴5つ
少額からはじめられることでも有名なネット証券ですが、はじめてネット証券を利用する場合は不安を感じている人も多いかもしれません。
しかしネット証券は、意外とはじめやすいのです。まずはその特徴を、5つのポイントにして紹介していきましょう。
- オンラインで口座開設ができる
- オンラインで取引が完結
- 取引手数料が安い
- 取引ツールの充実している
- 自分のペースでできる
オンラインで口座開設ができる
オンラインで口座開設が完了するところが、ネット証券の強みといえるでしょう。この時点で実店舗に行かなければ口座開設できない、総合証券会社との違いがみられます。

オンラインで取引が完結
オンラインでの取引が完結、つまり自宅やカフェなどインターネットに接続できる場所からであれば、いつでも取引ができるのです。
とくに地方に住んでいる人にとっては、窓口が近くにないことも多くありがたいシステムとなるでしょう。仕事が不規則な人にとっても、使いやすいものになっています。
取引手数料が安い
取引手数料とは、証券会社に支払う金額のことをいいます。手数料は1回の取引ごとにかかる場合もあります。
ネット証券では、この手数料を安く抑えられる可能性があるのです。1日に何度も取引を行いたい人にとっては、手数料はお得な方がよいでしょう。
取引ツールが充実している
個人投資家向けに各社ツールを準備してくれているのも、ネット証券の特徴です。使いやすいツールを使いこなして、投資の幅を広げていきましょう。
最近ではほとんどの人がスマートフォンやタブレットを利用しているので、パソコン用のツールだけでなく、スマートフォンやタブレット向けに開発された専用のツールもあります。

自分のペースでできる
ネット証券のメリットのなかでも、口座開設や取引が自分のペースでできるのが強みといえるでしょう。
インターネット環境とスマホやパソコンがあれば、いつでも好きなときにチェックして取引を完結させられます。また強引な営業をされることもないので、自分で投資先をゆっくりと選べることでしょう。
ネット証券のメリット
インターネット上で取引ができるネット証券には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれを見ていきましょう。
まずは、ネット証券を利用するメリットについて解説します。
- 売買手数料が安い
- 場所を問わず気軽に取引できる
- 投資ツールが充実している
売買手数料が安い
前述したように、店頭証券と比較してネット証券は手数料が低めに設定されています。少額の株取引なら、100円以下の手数料しかかからないものもあるためお得です。
実際に、店頭証券とネット証券の手数料を比較してみましょう。
証券会社 | 10万円 (税込) |
50万円 (税込) |
100万円 (税込) |
野村証券(実店舗) | 2,860円 | 7,150円 | 12,188円 |
大和証券(実店舗) | 2,750円 | 6,325円 | 12,650円 |
松井証券(ネット取引) | 0円 | 0円 | 1,100円 |
楽天証券(超割コース) | 99円 | 275円 | 535円 |
SMBC日興証券(ネット取引) | 137円 | 440円 | 880円 |
※2022年2月1日時点
少額取引で比較しても、店頭証券とネット証券では手数料に約3,000円程度の差があることが分かります。
ネット証券の手数料が安い理由としては、店舗の維持費や人件費などのコストが大幅に削減できる点が挙げられます。一日に何度もトレードしたい方は、コストを抑えることが可能です。

場所を問わず気軽に取引できる
インターネットを利用して取引を行うため、メンテナンスの時間以外は自分の好きなタイミングで利用できます。アプリをダウンロードすれば、スマホから外出先でも取引が可能です。
外出の必要がないため、新型コロナウィルス感染防止にも役立つでしょう。

投資ツールが充実している
ネット証券では、以下のような取引に便利な投資ツールが充実しています。
- スクリーニング機能
- ランキング情報
- 分析チャート情報
初心者向けから上級者向けのものまで、幅広いラインナップが用意されている点も魅力です。
最新のニュースでマーケットへの理解を深め、株価の動きを示すチャートをチェックしながら取引を進めることができます。

ネット証券のデメリット
続いてネット証券を利用する際のデメリットを解説します。
- 全て自分で取引しなければならない
- 情報漏洩のリスク
全て自分で取引しなければならない
店頭証券の場合、担当者から商品の連絡や運用に関するアドバイスを受けることが可能です。
一方、ネット証券の場合は銘柄探しや売買までを全て自分でこなさなければなりません。1から全て自己判断で、情報収集や企業分析を行う必要がある点がデメリットでしょう。

情報漏洩のリスク
ネット証券はインターネットを使って取引を行うため、不正利用などのセキュリティ上のリスクが生じます。自分の資産を守るためにも、ログインIDやパスワードなどは徹底して管理するようにしましょう。
インターネット取引に慣れていない方は、ネットショッピングなどを利用して使い方に慣れておきましょう。その他、PCやスマホの不調・トラブルで取引が途中で中断してしまうリスクもあります。

ネット証券の口座開設に必要なものは?
ここではスムーズにネット証券で、口座開設するために必要な情報を紹介します。事前に準備をしておくと、よりスムーズに口座開設ができることでしょう。
- 本人確認書類
- マイナンバー(個人番号)確認書類
- 金融機関口座
- 印鑑
本人確認書類
ネット証券でも、本人確認書類は欠かせません。口座開設の際は、有効な本人確認書類を準備して登録に進みましょう。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード(写真つき)
- 日本国パスポート
- 住民票の写し
- 各種年金手帳
- 印鑑証明書
- 各種健康保険証
マイナンバーカード(個人番号)確認書類
ネット証券の口座開設には、マイナンバーカード(個人番号)確認書類が必要です。
ただし住所など現在のものと、相違がないことが大前提です。詳細はネット証券の口座開設のページをご確認ください。
金融機関口座
金融機関口座はネット証券からお金を引き出すとき、株式配当を受け取るために使う口座を指定するのに必要です。登録するネット証券の口座開設方法に従ってください。
印鑑
ネット証券なのに印鑑が必要なのか、と思われるかもしれません。しかし自宅に書類が送られてきて、押印する場合もあります。
こちらもネット証券会社の口座開設方法に従ってください。
ネット証券を選ぶポイント4つを紹介!
一口にネット証券といっても、それぞれの会社に特徴があります。また独自にお得なキャンペーンを行っている場合もあるので、調べてみて損はありません。
ここでは4つのポイントを紹介しますので、ぜひとも参考にしてみてください。
- キャンペーンの有無
- 手数料
- 取扱商品
- 取引ツール
キャンペーンの有無
ネット証券によっては、お得なキャンペーンを期間限定で行っている場合があります。特典内容としては現金やポイント還元、期間中は取引手数料がキャッシュバックされるので実質無料、というネット証券もあります。

手数料
手数料とは売買が成立した時にかかる費用で、1回の取引金額に対して手数料がかかるプラン、1日の取引金額合計で手数料が計算されるプランがあります。
そうすれば自分にあったネット証券も、絞られてくるかもしれません。
取扱商品
ネット証券の取扱商品は多岐にわたります。聞いたことはあるけれど、詳しくはやってみないとわからないものがほとんどでしょう。
自分の興味がある分野をみつけることが、長続きする秘訣といえるでしょう。
- 国内株式
- 外国株式
- 投資信託
- 債権
- 外国為替保証金取引(FX)
- 先物・オプション
- 金・銀・プラチナ
このほかにも多くの商品を、ネット証券では取り扱っています。ネット証券各社にそれぞれの特徴がありますので、調べてみるのも楽しみのひとつです。
取引ツール
さまざまな取引ツールが存在するネット証券ですが、PC用ツールだけではなく現在ではスマホ・タブレット用の取引ツールも多く準備されています。
そのため取引ツールの使い勝手は、ネット証券を選ぶときの重要な判断材料になることでしょう。
ネット証券の主な取扱商品
ネット証券では、いったいどのような取引ができるのでしょうか。はじめる前にまず、取引が可能な商品の種類についても知っておく必要があります。
初心者の方はまず、「株式」が思いつくのではないでしょうか。しかしネット証券ではそれ以外にも、多くの取引可能な商品が存在します。以下から詳しく紹介していきましょう。
- 株式投資
- 投資信託
- 債権
- FX
株式投資
一番身近に感じられるのが、国内株であるでしょう。多くの人がほしがる人気の株は、価格も高くなるという仕組みです。
成長株という今は安いけれど、これから高くなるものがみつけられるかもしれません。株式投資には、以下のようなものがあります。
- 短期売買(当日に売買したり、数週間以内に売却をして小さな利益を目指す。デイトレードなどが短期売買に該当)
- 中期投資(数週間から数ヶ月の単位で利益を目指す方法)
- 長期投資(数年から数十年かけて、大きな利益を目指す方法。配当金や株主優待が期待できる)
長期投資になると、数十年そのままにしておくこともあります。

投資信託
投資信託は投資経験がない初心者でも、専門家に運用を任せられる方法です。ネット証券のサイトを参考に検討してもよいでしょう。
少額(100円)からはじめられるところや、買付けは無料にしているところも多く、はじめやすさが魅力です。
債権
債権とは満期日や利率があらかじめ決まっていて、満期日を迎えると償還金として額面金額を受け取れる商品です。
短期で高金利など、条件のよいものは完売するほど人気があります。
FX
FXとは通貨を売買することです。FXの一番の特徴は取引できる時間が長いという点で、平日24時間取引が可能となっています。
株は市場が開いている時間に限られており、一部の銘柄しか取引ができません。その点FXは平日であれば24時間取引が可能なので、日中仕事を終えてから取引を進められます。

ネット証券における信用取引とは?
ネット証券での信用取引とはその名のとおり、信用を担保にすることです。
実際には保証金を入れて証券会社からお金や株式を借りて、自己資金の約3倍の売買が可能になります(レバレッジを効かせるといいます)。
信用取引のメリット
信用取引のメリットは証券会社に保証金を預けることで、約3倍の取引ができることです。自己資金が少ない場合にも取引する株式や量が増え、選択肢が多くなります。
信用取引であればその手数料が無料の場合もあり、魅力的です。

信用取引のデメリット
証券会社から資金を借りることになるので、金利が発生する場合があります。信用取引をはじめる場合には、各ネット証券の信用取引を行う際の注意点をしっかりと理解しましょう。
安全に信用取引を利用してみる
ネット証券に借りて投資をすることに対して、不安をもつ人もいるかもしれません。信用取引では30万円で100万円の買付けができると、約3.3倍のレバレッジを効かせたことになります。
そうすると損が出たときに追証(おいしょう)といわれる、保証金の上乗せを要求されることになります。単純に信用取引が怖いと思っている人におすすめなのが、30万円で30万円ぶんだけ買付けをするという方法です。

ネット証券における投資信託とは?
投資信託とは複数の投資家から資金を集めて、運用がうまくいった場合に個人に利益が分配される仕組みです。
投資信託という言葉を聴き慣れていない人にとっては、ハードルが高そうに聞こえるかもしれません。しかし投資信託も、少額(100円)から可能です。
また、投資信託残高によって提携しているポイントカードのポイントが付与される場合があります。

投資信託の選び方
投資信託とはファンドとも呼ばれ、多くの個人投資家から集めた多くのお金を、専門家が運用してくれる商品です。主に株式や債権などに投資して運用されます。
しかしプロ任せにできるといっても、どの投資信託を選ぶかは考える必要があります。投資信託を選ぶときには、以下の5つのポイントをチェックしてみましょう。
- 投資信託の種類
- 運用成績
- 純資産総額
- 売買回転率
- コスト
投資信託の種類
投資信託には、株式投資信託と公社債投資信託の2種類があります。投資の対象が、国内か国外かでも違いがあります。
そのためリスクが高い順に、「海外株式投資信託・国内株式投資信託、海外公社債投資信託・国内公社債投資信託」となります。
運用成績
ネット証券の投資信託の運用成績を調べるには、さまざまな方法があります。
- 基準価格
- 期中騰落率
- 利回り
投資信託の運用成績は、投資信託協会のホームページや新聞で確認できるのでしっかりとチェックしておきましょう。
純資産総額
純資産総額とは、投資信託に組み込まれている株式や債権などの時価総額です。つまりファンドに組み入れられている株式や債権の価値が変動すれば、純資産総額も変動します。
人気のものを選んでもよいのですが、今価値が低くても今後上昇する可能性があるファンドを選ぶのも、楽しみのひとつです。

売買回転率
売買回転率とは、売買の活発度の目安になります。投資信託における売買回転率は、低い方がリスクが低い投資信託と考えられます。
逆に売買回転率が高い投資信託は、リスクが高くなるのです。低い方がリスクが低いと考えられる要因として、売買すればコストが増えるため、その結果運用成績が悪化すると考えられます。
コスト
投資信託のコストとは、主に手数料のことを指します。
しかしネット証券のなかにはノーロード商品という、手数料のかからない投資信託を取り扱っているところもあります。
さらに信託財産留保額も不要の場合もあり、コスト削減を重視する場合手数料は重要なポイントになるので覚えておきましょう。
おすすめのネット証券3選【徹底比較】
最後に、おすすめのネット証券を厳選して3社紹介します。手数料が安く投資ツールが豊富なので、初心者でも使いやすい点が魅力です。
※2022年2月1日時点の情報です。最新のものとは異なる場合があります。
SBI証券
- 2021年みんなの株式ネット証券 比較ランキング総合第1位※公式サイトによる
- 選べる2種類の格安手数料プランを用意
- IPO銘柄数/外国株取扱国数主要ネット証券証券No.1※
- Tポイントを使った投資信託の買付も可能
SBI証券は、業界トップクラスのIPO取扱銘柄数※を誇るネット証券です。2021年3月通期の全新規上場会社数のうち、 約93.0%の銘柄を取扱っています。
PTS取引があるため、夜間でも取引を行うことが可能です。日中仕事で忙しい方も安心でしょう。
株式手数料 (現物) | 株式手数料 (信用) | 投資信託 本数 |
口座開設 スピード |
0円~ | 0円~ | 2,676本 | 翌営業日~10日程度 |
米国株式 | 単元未満株 | NISA口座 | iDeCo |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
出典:SBI証券
※5 比較対象範囲は、口座開設数上位5社のSBI証券、auカブコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券(2021年12月29日時点、各社公表資料等より、SBI証券調べ)
LINE証券
- スマホを使ってLINEアプリから手軽に投資ができる
- 20代投資家が選ぶ「スマホ利用で使いやすい」ネット証券No.1※
- 「いちかぶ」なら1株数百円から投資が可能
- 現物取引の買付手数料はいつでも無料
LINE証券は、スマホのLINEアプリから簡単にアクセスして投資ができるネット証券です。LINE Pay・LINEポイントを使って、1ポイント1円から投資することもできます。
現在、LINE証券口座開設とクイズに正解で、最大3株を無料でゲットすることが可能です。(常時開催)
株式手数料 (現物) | 株式手数料 (信用) | 投資信託 本数 |
口座開設 スピード |
0円~ | 0円~ | 30本 | 1週間~2週間程度 |
米国株式 | 単元未満株 | NISA口座 | iDeCo |
〇 | 〇 | 未対応 | 〇 |
出典:LINE証券
※ネット証券10サービスを対象としたサイト比較イメージ調査より、ショッパーズアイ社調べ(2020年07月時点)
楽天証券
- 楽天証券の国内株式手数料は最低0円
- 楽天ポイントを取引で貯めて、取引に使える
- 楽天市場でもらえるポイントが+1倍
- さまざまな投資スタイルに対応した充実の無料ツール
楽天証券は、大手ネットショッピングサイト楽天市場でおなじみの、楽天グループが展開するネット証券です。普段の買い物で貯まったポイントを取引に使うことができるので、気軽に投資を始められます。
楽天銀行口座と連携すれば、普通預金の金利が年0.10%にアップ、楽天証券口座の入出金手数料が無料になるなどのメリットがあります。
株式手数料 (現物) | 株式手数料 (信用) | 投資信託 本数 |
口座開設 スピード |
0円~ | 0円~ | 2,694本 | 1週間~2週間程度 |
米国株式 | 単元未満株 | NISA口座 | iDeCo |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
出典:楽天証券
まとめ
ネット証券とは、インターネット上で取引をすべて完結されられる便利なサイトです。投資に興味がある人にとって、非常に便利なものであるといえるでしょう。
日々忙しい人でも「今株を買いたい」と思ったときに、すぐに行動に移せるのがネット証券のメリットです。しかしまずはネット証券に口座開設が必要で、口座開設ができていないと取引を開始できません。
