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カードローンの契約をこれから考えている人にとって「金利」は気になるポイントだと思いますが、金利の意味を説明できる人は少ないのではないかと思います。
カードローンを新規で契約するときには、借入時の金利や利息を確認しておくことがとても大切です。
- カードローンの金利の仕組み、利息や実質年率との違い
- 利息の計算方法
- 利息を抑えるコツ
- おすすめカードローン
今回は、お金をかりる時にとても重要な、金利と利息の関係について、また利息を計算する方法もあわせて紹介します。

Contents
カードローンの金利とは?利息や実質年率との違い
カードローンのサイトを見ていると金利という言葉をよく目にするかと思います。
金利とは正確にはどのような意味があるのか、カードローン契約時とても重要な「金利」について、また利息や実質年率について順番にみていきましょう。
金利とは?
カードローンのサイトなどでまず目にするのが「金利」という用語です。
金利は法律によって上限が決まっていますが、法定内の金利であれば自由に決められるので、各社で金利設定が違っていても問題がないのです。

利息とは?
金利とセットでよく使う用語に「利息」があります。
利息は金額のことを指しているため「金利〇%で借りて、利息が〇〇円発生した」という使い方をします。

実質年率とは?
実質年率とは、元金や利息だけでなく、手数料や保証料などの諸費用も入れて計算した、実質的な年率のことをいいます。
カードローン会社には実質年率の表示が法律で義務づけられています。つまりカードローンの設定金利は「実質年率」で記載されていることとなります。
カードローンの金利の仕組み
カードローン契約時に重要な「金利」ですが、カードローン会社の金利には各社で幅があり、誰もが同様の条件で借りられるわけではありません。
それでは、金利はどのように決定しているのか、順番にみていきましょう。
法律によって金利の上限は決まっている
金利は、利息制限法と出資法により、上限金利が20.0%までと決まっています。
カードローンを取り扱う会社は、上記の2つの法律を守る必要があり、守らなければ刑事罰の対象となってしまいます。
また、利息制限法は貸付金額によって上限金利が変わります。利息制限法で定められている上限金利は下記の表の通りです。
貸付金額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
例えば、30万円借りた時の上限金利は、上記の表によると18.0%ですが、100万円以上借りた場合は、年15.0%が上限金利となります。
これ以上の金利で貸し付けを行っている会社は闇金業者の可能性があるので、注意しましょう。
借入限度額で適用金利は変わる
カードローンでは、利息制限法で定められた金利が上限となっていますが、利息制限法の範囲内であれば各社で自由に金利を設定することが可能です。
それでは、具体的にどのように金利を決定しているのかというと、多くのカードローン商品では「借入限度額」によって金利の上限を決定しています。
また、消費者金融は銀行カードローンより上限金利が高めのところが多いため、利用する前に各社の金利設定を十分に確認しておく必要があります。
限度額の増額で金利が下がることも
金利は借入限度額によって決まっていることを紹介しましたが、借入限度額が大きくなるほど適用金利は下がるため、借入限度額の増額をすれば、適用金利が下がることもあります。
例えば、消費者金融のアコムでは下記のような金利設定になっています。
借入限度額 | 501万円~800万円 | 301万円~500万円 | 100万円~300万円 | 1万円~99万円 |
---|---|---|---|---|
適用金利 | 3.0%~4.7% | 4.7%~7.7% | 7.7%~15.0% | 7.7%~18.0% |
限度額が100万円未満の場合の上限金利は18.0%ですが、100万円以上の上限金利は15.0%、300万円以上の上限金利は7.7%となっていて、限度額が大きくなるとかなり低金利で借りられることがわかりますね。
借入限度額を増額できると金利を下げられるとはいっても、増額できる範囲は年収によっても決まってくることを覚えておきましょう。
カードローンの利息はどうやって計算する?
カードローンで借りた後、完済までに利息がいくらかかるのか把握せずに利用している人も多いようです。
利息や総返済額を事前に知っておけば、利息を減らすための対策をとることも出来ます。
ここでは、利息を自分で計算する方法を詳しく解説していきますので、カードローン利用前に一度実行してみてください。
利息の計算式とは?
利息は「借入金額」「金利」「借入日数」を使用して計算します。実際の計算式は下記の通りです。
この計算式だけを見てもわかりにくいかと思いますので、実際に例をあげて計算してみましょう。
【実例】金利18.0%で30万円を120日借りた場合
では、さきほどの計算式にあてはめて、金利18.0%で、30万円を120日間借入したときの利息を計算した結果は下記のとおりです。
30万円×18.0%÷365×120日=17,753円(1円未満切捨て)
同じ金額を同じ金利で借りたとしても、返済期間を短くすれば利息を抑えることが可能です。
例えば、120日ではなく、30日で返済した場合の利息も計算してみます。
30万円×18.0%÷365×30日=4,438円(1円未満切捨て)
このように、120日と30日で13,315円も支払利息に差がでました。
【実例】金利15.0%で100万円を300日借りた場合
では、もう少し大きい金額を借りた場合で計算してみましょう。
100万円を金利15.0%で300日借りた場合の利息は下記の通りです。
100万円×15.0%÷365×300日=123,287円(1円未満の端数切捨て)
大きな金額を長期間借りると、利息も大きくなっていきます。
それでは、こちらも半分の日数で返済した場合を計算しましょう。
100万円×15%÷365×150日=61,643円(1円未満の端数切捨て)
このように、返済期間が半分になれば利息も半分に出来ます。

シミュレーションを利用するのもおすすめ
ここまでは自分で計算する方法を紹介しましたが、自分で毎回計算するのは面倒ですし、間違っているかもしれないと不安に思う人もいるかもしれません。
計算に自信がない人の為に、利息の計算は各カードローン会社のホームページでシミュレーションを用意しているところもあります。

カードローンの利息を抑えるための5つのコツ
利息は、金利・返済期間で変わるので、自分の行動次第で支払利息を減らす事も可能です。ここでは、利息を少しでも減らす為に出来る5つの対処法について確認していきましょう。
金利が低いカードローンで借りる
支払利息を抑えるなら、低金利なカードローンで借入する事を考えましょう。金利設定は、消費者金融と銀行でかなり差があります。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」と、大手消費者金融レイクALSAの金利は下記の通りです。
カードローン | 金利 |
---|---|
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 年1.8%~14.6% |
レイクALSA | 年4.5%~18.0% |
両社の金利を比較すると、上限金利では3.4%、下限金利では2.7%の金利の差がありました。
繰り上げ返済をする
支払利息を抑えるために返済期間を短くするには「繰り上げ返済(随時返済)」がおすすめです。
カードローンでは、毎月決まった日に決まった金額を返済する約定返済が基本ですが、繰り上げ返済(随時返済)とは、毎月の約定返済とは別に返済します。
約定返済は全てが元金ではなく一部は利息に充てられますが、繰り上げ返済をした分はすべて元金に充てられます。
そのため、毎月の約定返済が終わってもまだ手元に余剰資金がある場合は、できるだけ積極的に繰り上げ返済をするようにしましょう。

無利息期間を利用する
カードローンの中には、初めての利用時に限り、無利息期間が設定されているものもあります。
無利息期間サービスは、銀行カードローンでは少ないですが、大手消費者金融では多くの会社でサービス提供されています。
下記に無利息期間が利用できる消費者金融を紹介しておきますので、参考にしてみてください。
消費者金融 | 無利息サービス |
---|---|
プロミス | 30日間無利息 |
アコム | 初めての利用に限り30日間無利息 |
レイクALSA |
|
借り換えをする
支払利息を減らすためには、すでに借りているカードローンの「借り換え」をすることで、利息を減らせる場合があります。
借り換えをするなら、現在よりも低いところで借り換えする必要があるため、各社の金利を十分に比較検討して選んでください。

早めに完済できる金額だけ借りる
カードローンはできるだけ返済期間を短くすることも、利息を減らすために有効な方法です。そのため、必要以上に借りるのではなく、早めに完済できる金額だけ借りるようにしましょう。
早く完済すれば余計な利息を払わなくて済みますし、精神的な負担からも解放されます。
少額だけ借りて早期に完済すれば利息を減らせますよ。
おすすめのカードローン5選
それでは最後に、おすすめのカードローンを5つ紹介します。
各社の金利や利便性などを比較してみましょう。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は、上限金利が14.6%と低金利で借りられる銀行カードローンです。
毎月の最小返済額も、10万円以下の借入なら毎月1,000円とかなり少額になっているため、毎月の返済負担を減らしたいという人にもおすすめです。
金利(実質年率) | 年1.8%~14.6% |
---|---|
借入限度額 | 10万円~500万円 |
申し込み対象 | 年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人で、原則安定した収入がある人。 |
即日融資 | × |
資金使途 | 事業性資金を除き原則自由 |
担保・保証人 | 不要 |
出典:バンクイック
楽天銀行スーパーローン
※キャンペーンは2022年3月4日(金)16:59まで
楽天銀行スーパーローンは、上限金利が14.5%と低金利の上に、定期的に金利が半額になるキャンペーンも行っています。
また、提携ATM手数料は借入・返済ともに手数料無料で利用可能です。
楽天会員ランクに応じて審査の優遇も行っているため、普段から楽天市場などをよく利用している楽天会員の人にもおすすめです。
金利(実質年率) | 年1.9%~14.5%※限度額800万円の場合 |
---|---|
借入限度額 | 800万円 |
申し込み対象 |
以下のすべてに該当する方
|
即日融資 | × |
資金使途 | 事業性資金を除き原則自由 |
担保・保証人 | 不要 |
出典:楽天銀行スーパーローン
プロミス
大手消費者金融のプロミスは、最短即日融資も可能で、審査時間も最短30分というスピード審査に定評があります。
銀行カードローンより金利は高めですが「とにかく急いで借りたい」という人にはおすすめです。
プロミスポイントサービスを利用すれば、提携ATMの手数料を無料にしたり、無利息期間を設定する事も可能です。
金利(実質年率) | 年4.5%~17.8% |
---|---|
借入限度額 | 500万円 |
申し込み対象 | 年齢18歳以上、69歳以下の本人に安定した収入のある人 |
即日融資 | 〇 |
資金使途 | 生計費に限る |
担保・保証人 | 不要 |
出典:プロミス
※お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。
※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。
SMBCモビット
SMBCモビットは、プロミスと同様にSMBCグループの消費者金融です。
また、ローンカードにプラスしてクレジットカードとしても使えてTポイントもたまる「Tカードプラス(SMBCモビットnext)」も発行可能。
モビットの契約と同時にクレジットカードも作っておきたい人にはおすすめです。
金利(実質年率) | 年3.0%~18.0% |
---|---|
借入限度額 | 800万円 |
申し込み対象 | 満年齢20歳~69歳の安定した収入がある人 |
即日融資※ | 〇 |
資金使途 | 原則自由 |
担保・保証人 | 不要 |
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
アコム
アコムは三菱UFJフィナンシャルグループの消費者金融です。審査時間最短30分で即日融資も可能とスピーディーに利用することができます。
また、はじめての方は契約した日の翌日から30日間金利0円なので、お得に利用することができるのもうれしいポイント。
金利(実質年率) | 年3.0%~18.0% |
---|---|
借入限度額 | 800万円 |
申し込み対象 | 安定した収入と返済能力がある人 |
即日融資 | 〇 |
資金使途 | 原則自由 |
担保・保証人 | 不要 |
出典:アコム
まとめ
借入したあとの利息は借入時の金利が大きく影響するため、各社の金利をよく比較検討することが大切です。
また、自分の考えている返済期間で利息や総返済額がいくらになるのか、事前にシミュレーションを利用するなどして確認しておくようにしましょう。
